つむぎ

?冬の食養生?「温性食材」で体の巡りを高めましょう

~冬の食養生~
「温性食材」で体の巡りを高めましょう

2023.12.05
この記事は4分で読めます
お話を伺った人:谷口ももよ先生
谷口ももよ先生

薬膳料理研究家、東洋美食薬膳協会代表理事。身近な食材で簡単でおいしい薬膳料理を提唱。2023年、中国中医学の最高団体である「世界中医薬学会連合会」の理事に日本人女性として初就任。

https://yakuzen-salon.com/

体が冷えやすい冬は、トイレの回数が多くなるなど、腎の機能が低下しがちです。腎は生命力の源となるエネルギーをつくり出します。その機能が弱まると老化のスピードも増してしまいます。冬は体をしっかり温める「温性」の食べ物を意識して摂っていきましょう。おすすめは根菜類。セイロなどで蒸して温野菜にすることで、さらに体を温める効果が増します。茹でるのとは違って栄養価が損なわれないのもポイント。また同じく丸ごと栄養をいただくことができるポタージュもよいでしょう。

さらに注目したい食材は“黒い食べ物”。薬膳では腎を補うといわれており、冷え対策にも有効です。また体を温めて血流を促すのがシナモン、チョウジ、クローブ、カルダモンなどのスパイス。これらをバランスよく摂ることができるカレー粉も取り入れていきましょう。華やかな季節なので盛り付けやテーブルコーディネートも工夫して楽しんでください。

積極的に取り入れたい旬の食材図鑑
  • 黒ゴマ

    黒い食材の代表。ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質を豊富に含み、腎の働きを補います。すりおろすことで消化吸収がアップ。

  • クルミ

    腎の働きを補うといわれ、肌や髪に栄養を与えて老化防止に役立ちます。また若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEも豊富なアンチエイジング食材。

  • 山芋

    腎を強化し、体をうるおすアンチエイジング食材。デンプンを分解して消化を助けるジアスターゼを多く含み、栄養を吸収しやすくする働きも。

彩り温野菜サラダ

蒸すことで野菜の栄養が逃げない

材料(2人分)

ブロッコリー、赤パプリカ、カボチャ、山芋、しめじ ………… 以上適宜
★オリーブオイル ……… 大さじ2
★レモン汁 ………………大さじ1
★黒酢……………………大さじ1
★塩、コショウ ……各小さじ1/2
★黒ゴマ(する) ………… 大さじ1
★長ネギのみじん切り … 大さじ1

作り方

①野菜を食べやすい大きさに切り、セイロなどで7~8分蒸す。

②★を混ぜてドレッシングを作り、①にかける。

カブのポタージュ

豆腐でとろみが出て食べ応え抜群

材料(2人分)

カブ ………………………… 1個
玉ねぎ …………………… 1/8個
白菜………………………… 50g
ニンニク ………………… 1/2片
バター ……………………… 10g
木綿豆腐………………… 1/4丁
牛乳……………………… 100cc
★白みそ …………………小さじ1
★塩、コショウ …………… 適宜
くるみ ……………………… 適宜

作り方

①刻んだカブ、玉ねぎ、白菜、ニンニクをバターで10分ほどしっかり炒める。

②豆腐と牛乳を加えてミキサーなどで攪拌し、鍋に戻して★で味を調える。器にもって砕いたくるみをトッピングする。

クルミ入り 簡単ドライカレー

フライパンひとつで煮込む必要なし

材料(4人分)

合いびき肉 …………………300g
玉ねぎ ……………………… 1個
にんじんのすりおろし …大さじ1/2
レーズン …………………大さじ2
刻んだクルミ ……………大さじ1
ニンニク、ショウガのすりおろし …各大さじ1
カレー粉 …………………大さじ1
醤油……………………大さじ1/2
赤味噌……………………大さじ1
ウスターソース ………… 大さじ1
ケチャップ ………………大さじ1
酒…………………………大さじ1
みりん ……………………大さじ1
★パセリ、クコの実………… 適宜

作り方

①玉ねぎをみじん切りにし、油(分量外)をひいたフライパンで10分ほどしっかりと炒め、★以外の材料をすべて加えて炒める。

②全体がなじんだら完成。ごはん(分量外)の上に盛り、パセリ、クコの実をトッピングする。

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