再春館製薬所 研究開発部

Angptl2が肌老化に
関係している事実を
世界で初めて発見

第30回日本美容皮膚科学会総会・学術大会

2012.08.18

学会発表

再春館製薬所 研究開発部と熊本大学医学部は、「第30回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」にて、Angptl2(※)が肌老化に関係している事実を世界で初めて発見したことを発表しました。

身体の中では常に傷ついた組織を修復する作業が行われています。その役割を担っているのがAngptl2というタンパク質です。しかし、加齢や様々なストレスによってAngptl2が過剰につくり出されると、身体に様々な悪影響を及ぼし、老化を加速させる要因となるのです。
再春館製薬所では、いわば「老化のアクセル」ともいえるこのタンパク質を重点ターゲットとして研究しています。

※ Angptl2
アンジオポエチン様因子2。組織の修復に重要なタンパク質だが、過剰に分泌されると慢性炎症を引き起こし、老化を促進したり、糖尿病や動脈硬化、がんといった生活習慣病の発症・進展に関与する

Angptl2が及ぼす身体への影響

Angptl2は通常、損傷した組織を修復して正常な状態に維持する働きをしています。ですが、加齢や過食、運動不足などの生活習慣の乱れによって様々な組織でAngptl2が多くつくられてしまうと、細胞の活動に必要なエネルギーをうまく作れなくなったり、くすぶるような小さな炎症が続く“慢性炎症”を引き起こします。その結果、糖尿病や動脈硬化、心不全などの心血管病、生活習慣病やメタボリックシンドロームの発症・進展につながってしまいます。
また、今は症状が出ていなくても、血液中のAngptl2濃度が高い人は、

@7年後に新たに糖尿病を発症している
A10年後に心血管病新規発症リスクが高いことが報告されている

ように、将来の病気につながる“老化にアクセルをかける”因子なのです。

Angptl2(アンジオポエチン様因子2)が肌老化も促進させることを発見

「身体の老化に関わっているならば、肌老化にも……」という着眼点から、Angptl2研究の第一人者である熊本大学医学部の尾池雄一教授と2011年より共同で研究を重ねてきました。そして、数年に渡る研究の結果、紫外線や加齢によって皮膚中のAngptl2が増えるなど、Angptl2が肌老化に関係している事実を世界で初めて発見しました。

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