Angptl2がしわを形成する
メカニズム
についての研究
第13回 日本抗加齢医学会総会
2013.06.28
学会発表
再春館製薬所 研究開発部は「第13回 日本抗加齢医学会総会」において、Angptl2(※)が多い細胞では紫外線を浴びた時と同様に多くの炎症反応が起こっており、コラーゲンを分解してしまう酵素が増加し、シワの原因となっていることを発表しました。
- ※ Angptl2
- アンジオポエチン様因子2。組織の修復に重要なタンパク質だが、過剰に分泌されると慢性炎症を引き起こし、老化を促進したり、糖尿病や動脈硬化、がんといった生活習慣病の発症・進展に関与する
Angptl2が多い細胞は、
炎症を起こしコラーゲン密度を
低下させる
紫外線に浴びた肌や年齢肌ではAngptl2が多く作られています。
私たちはAngptl2が多い肌でどのようなことが起きているか調べるために、Angptl2が多い細胞と通常の細胞を用いて、様々な遺伝子の発現状態を調べました。その結果、Angptl2が多い細胞では、紫外線を浴びた時と同様に多くの炎症反応が起こっており(図1)、コラーゲンを分解してしまう酵素が増加していることが分かりました(図2)。
実際に、Angptl2量と皮膚のコラーゲン量の関係を調べたところ、Angptl2量が多い人ほど、コラーゲン密度が低下していることが確認されました。

肌を支えることができなくなり、
シワが作られてしまう
加齢や紫外線に浴びるとコラーゲン生産工場の線維芽細胞もダメージを受け、コラーゲンがつくり出せなくなります。更に、Angptl2が増えることで、炎症反応と活性酸素の産生も進み、多くのコラーゲンを分解してしまいます。その結果、コラーゲン量が低下し、肌を支えることができずしわが形成されてしまうのです。

Angptl2は、誰の身体、肌にもあるタンパク質ですが、加齢と共に増加し、しわ形成を助長してしまいます。
Angptl2を抑えることが、年齢や紫外線などのストレスに負けない肌をつくることにつながります。
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