オタネニンジンの蒸気処理に
より
メラニン抑制作用が増大することを発表
第19回日本抗加齢医学会総会
2019.06.14
学会発表
再春館製薬所 研究開発部は、加圧蒸気技術により今までよりも高いメラニン産生抑制効果と細胞保護効果を確認し、「長白参」の更なる可能性を見出し、日本生薬学会第66回年会で発表を行いました。
私たちは長白山脈で栽培されている高麗人参「長白参」の研究を長年行ってきました。そして、その力を引き出すために「発酵させる」「蒸す」などの「修治」を施すことで肌への効果を引き出す研究を続けています。根を蒸すことで作られる高麗人参を「紅参」と呼びますが、今回、「蒸す」という工程を見直すことで、「紅参」に新たな効果を見出すことができました。
これまでと違う加圧蒸気技術に
よって見出した新たな効果
今回、長白参を「蒸す」ときの、蒸気温度、時間、圧力それぞれどの設定が最適かを何パターンも組み合わせ調整することで、これまで以上の、シミの原因であるメラニン産生を抑える効果が生まれました。また、加圧処理時間が長くなるにつれて、有効成分であるジンセノサイドRg3、Rg5などの成分量の増加が認められました(図.1)。今回の技術を応用した「新紅参エキス」は「旧紅参エキス」よりも2倍のメラニン産生を抑制することも確認しています(図.2)。
紫外線を浴びても
細胞を損傷から防ぐ
細胞に紫外線を照射すると、細胞はダメージを受け死んでしまいますが、今回見出した「新紅参エキス」を加えた細胞は無添加および「旧紅参の細胞」を添加した細胞に比べて、死んでしまう細胞が減少しました。つまり、紫外線からのダメージを防ぐ力も向上しました。

自己抗酸化成分の減少を抑制
紫外線を浴びダメージを受けてしまうと、活性酸素を抑え老化予防に有効な自己抗酸化成分が減ってしまいます。しかし、「新紅参エキス」を細胞に添加しておくと、無添加および「旧紅参エキス」と比べ、「グルタチオン」という自己抗酸化成分の減少を抑制することが分かりました。

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