根株養生刈り取り栽培によって
ピンピネラの有用性が
向上することを確認

根株養生刈り取り栽培とは

通常の栽培では、毎年育ったピンピネラをその年に収穫します。
根株養生刈り取り栽培とは、1年目に花が咲く前に刈り取りを行い、2年目に収穫を行う栽培方法です。
花が咲き、種をつけて栄養が使われてしまう前に刈り取ることで、植物体に栄養を蓄えた状態で2年目を迎え、そこで収穫します。これにより、植物のパワーが詰まった原料ができあがるのです。

今回の実験では、「通常栽培：1年目初夏に収穫」したものと、「根株養生刈り取り栽培：2年目初夏に収穫」したものからそれぞれメタノール抽出物を作製し、試験を行いました。

根株養生刈り取り栽培での
ピンピネラの機能向上を確認

試験により、根株養生刈り取り栽培によるピンピネラは「抗酸化活性」「抗糖化活性」「メラニン抑制作用」の向上が示唆されました。
肌の老化やくすみを抑制する効果がより高まることにより、化粧品原料としての有用性向上が見込まれます。

• 抗酸化活性評価

  

  ※DPPH Antioxidant Assay Kit(Dojindo)を用いて評価

• 抗糖化活性評価

  

  ※BSA-グルコース系にて評価

• メラニン抑制評価

  

  ※メラノーマ細胞にサンプル添加し、数日おいて細胞を回収、メラニン量/タンパク質量を評価

また根株養生刈り取り栽培により、機能性成分Aの変化が示唆されました。
現在活性成分の同定は完了しており、今後は栽培方法の最適化を通してさらなる有用性向上を目指します。