私たちの理念

再春館製薬所の研究開発は、単に植物由来の生薬成分を配合するだけでなく、「人間も自然の一部」という漢方思想そのものを根底に置いています。これは肌の悩みを一時的に解決するのではなく、人間が本来持っている「自己回復力」や「生命力」を引き出すという、根本的なアプローチにも現れています。
また、自然の力を活かし、引き出すことを信条とし、自然由来の素材に徹底的にこだわっています。漢方には「修治」という、植物がもつ潜在能力を最大限に引き出す考え方・技術があります。
私たちはその発想を用いて、ヒトが本来持つ生命力＝自己回復力を高めようとしています。

私たちは伝統に根ざしつつ、日々進歩する科学の技術・視点を持って、新たに漢方を解釈することで、再春館独自の発見と技術を生み出しています。かつては美容目的で使うことは考えられていなかったコラーゲンを、再春館の研究員が配合を目指し、日本で初めて化粧品に配合できたのは、積み重ねられた知見によるものです。
また、商品に使用する原料や、商品への評価試験に対しても、医薬品と同レベルの厳しい品質基準と安全性を徹底的に追求しています。
多角的な視点でモノゴトを突き詰める研究姿勢が、高い技術力と安全性、効果の高い商品へとつながっているのです。

漢方には「心身一如：心と体は分けることのできない一つのもの」という考え方があります。私たちは商品の効果だけでなく、質感や使い心地、パッケージにもこだわります。体に良いだけでなく、使用することそのものに心地良さを感じ、一生涯使いたくなるような商品を目指し、日々研究開発を行っています。
また、お客様に合わせてパッケージなどを変更する、といった対応も行っております。例えば年齢を重ねられて力が弱くなった方や、容器が割れたら心配という方にはプラスチックの容器に変更する、など…。私たちは製造から販売までを自社で手掛ける「製販一体」の体制をとっているため、お客様に合わせた個対応を迅速に行うことができます。
私たちは、それぞれのお客様に一生涯寄り添うという志で、日々研究開発を行っています。

私たちは漢方理念に従い、人間を孤立した存在ではなく、自然や心と深く結びついた一つの有機体としてとらえています。そのため、地域社会の営みや自然の循環も意識しています。
原料を栽培する際は耕作放棄地の活用を考え、栽培地の雇用創出も見込み、研究開発員も現地で栽培することで、原料の質を上げるだけでなく、地域にとって私たちがどこまで貢献できるかを考えています。また、栽培過程で摘果されるものや、原料の製造過程で生まれる残渣を肥料や新たな原料として再活用できるかを考え、極力自然に負荷をかけず、循環するような体制を心掛けています。

また、積極的に大学との産学連携を行っています。基礎研究から応用研究まで、お互いに深い科学的知見を取り入れ、共有しています。この最先端の研究環境から、よりよい人の未来の実現を目指しています。