
飛騨山椒種子
(ひださんしょうしゅし)エキス
起源:サンショウの種子
原産地:日本(岐阜県高山市奥飛騨)
山椒とは

山椒は、ミカン科の落葉樹で、日本最古のスパイスの一つです。植物の各部位が利用され、特徴は芳香、ピリピリとした辛さ、そして口がしびれるような刺激で、料理の薬味や香辛料、さらには生薬としても古くから使われています。
胃腸の機能を高めたり、冷えによる痛みを和らげる代表的な生薬として知られています。
私たちが選んだ
飛騨山椒(ひださんしょう)とは

私たちが選んだものは、飛騨の「高原山椒(たかはらさんしょう)」です。
山と土と水、そして飛騨の高冷地ならではの風土が育んだ、豊かな自然の恵みで育ったこの山椒は、かつて幕府に献上された歴史を持ち、現代においても農林水産省の「本場の本物」や「ディスカバー農山漁村の宝」にも認定された非常に品質の高いものです。
また、この「高原山椒」は、種を植えてから収穫まで5〜7年もの歳月を要し、長年の生産者でさえ原因不明のまま枯れてしまうことがあるほど栽培が難しく、非常に希少な植物です。

この山椒が育つのは、槍ヶ岳や穂高岳などの北アルプスに囲まれた、雄大な奥飛騨の自然の中にある、高山市奥飛騨温泉郷。標高約800mの谷状の地形に位置し、どこまでも澄んだ空気と清らかな雪解け水に恵まれています。
夏でも夜は涼しく、厳しいほどの寒暖差が生まれる高冷地ならではの気候。そのすべてが奇跡的に組み合わさることで、「他の地域では同じ香りはできない」と言われる、唯一無二の品質が育まれます。厳しいながらも清浄な雄大な自然環境、それこそがこの山椒の力の源です。
廃棄されていた「種」を原料に

高原山椒は、果皮を乾燥させたのち加工されます。
高原山椒の種は実に対して占める割合が大きく、加工する工程で種は大量に廃棄されていました。
植物の「種」は、植物の成長を発芽から支えるエネルギーを蓄えており、さまざまな栄養分を備えています。
私たちは高原山椒の種にも強いエネルギーが宿っているのではないかと考え、研究を行いました。
研究の結果、高原山椒の種にはミトコンドリアの新生を促す「TFAM」を活性化させる効果があることがわかりました。
今後の展望

私たち再春館製薬所 研究開発部は、自然の力を活かし、引き出すことを信条とし、自然由来の素材に徹底的にこだわっています。
今回は食品加工の過程でこれまで廃棄されていた、飛騨の高原山椒の種から潜在効果を引き出すことができました。
大量に廃棄されている種に新たな価値を見出したことで、資源の循環を促進させることにもつながりました。
私たちは引き続き、素材の品質と効果を追求すると同時に、よりよい未来をつくるための研究を続けていきます。

