
棗(ナツメ)
起源:ナツメの実
原産地:中国 (河南省、山西省、山東省、河北省、陝西省)
棗(ナツメ)とは

棗は、クロウメモドキ科の落葉小高木です。だいたい5月〜7月に開花して、早ければ8月頃に実がなります。 収穫できる旬の時期は8月中旬〜11月初旬の頃です。和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来している…という説もあります。
果実は乾燥させたり(干し棗)、菓子材料として食用にされ、また生薬としても用いられています。
日本でも栽培されている棗

棗は、世界三大美女と名高い楊貴妃も食べていたと言われています。
中国では食用として広く親しまれており、「1日3粒棗を食べれば百歳まで老いない」といわれています。
日本では岐阜県で棗を食べる風習があります。
また婦人病に効果があると言われており、日本のある地域では嫁入りの時に苗木を持っていく風習があるそうです。
この棗を乾燥させると大棗(タイソウ)という生薬になり、さらに大棗を煮た後で燻製にすることでウソウとなります。
棗を使った生薬、ウソウとは

大棗(タイソウ)は、血行促進や滋養強壮などの効果があるとされています。漢方の生薬であるウソウは、大棗の実を煮た後で燻製にしたものです。黒棗(コクソウ)という別名があり、色も大棗より黒みがかっています。ウソウは大棗より水分が飛ばされていて、熱が加えられているので陽的な性質が強くなっているといわれています。
再春館独自の修治処理で、有効成分が増加
ウソウにはEndo180という、コラーゲンを体内に取り込む働きを持ったタンパク質を活性化する働きをもっています。
私たち再春館製薬所ではさまざまな修治処理を行い、植物の力を引き出すことを得意としています。この棗にも修治処理を施してウソウにすることで、Endo180の産生促進への関与すると推定される成分量が増加し、効果が向上することを確認しました。
今後の展望

私たちの根幹にあるのは「漢方理念」です。
"人間の体も自然の一部"という考え方であり、さらに自然のものを活用していくことが研究理念です。
今回は修治処理により、ウソウの効果をさらに高めることができました。
私たちは引き続き、素材の品質と効果をより高ることを目指し、研究を続けていきます。

