生命の根源力!?HSPの働き

第2話 最初に見つかったHSP シワやシミを防ぐHSP70

花 花

HSP70(ヒートショックプロテイン70)

第1話 では、「HSP(ヒートショックプロテイン)」がタンパク質の品質管理を担っていることをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

この「HSP」の中でも私たちは、HSP70やHSP47に注目して研究を行ってきました。
様々な研究から、HSP47はコラーゲン専門の品質管理役として働くことが知られています。(詳しい説明はこちら)

私たちはこれまでに、いくつかのページにおいて、HSP70の働きを紹介しています。
そこで、今回は“HSP70が肌でどのような働きをしているか”について、その概要を説明したいと思います。


肌におけるHSP70の働き

HSP70の働き

様々な臓器で私たちの体を守ってくれるHSP70。
それでは、肌ではどのような働きをしているのでしょうか?

まず私たちは、HSP70が肌を保護しているか調べました。
その結果、HSP70は炎症やDNAの傷など「紫外線ダメージ」から肌を守ることが分かりました。(詳しい説明はこちら)
次に、シミの原因となるメラニンに対する効果について研究を進めました。
その結果、HSP70が増えるとメラニンが減ること、つまりHSP70がシミを減らすことを見いだしました。

さらに私たちは、年齢肌のもう一つの悩みである「シワ」について研究を進めました。
その結果、HSP70を増やすことでシワまで防げることが分かりました。(詳しい説明はこちら)
HSP70は、世界で初めてシワとシミの両方を防ぐことが明らかになったタンパク質なのです。


HSP70の働き

ダメージが広がるのを防ぐ

肌の図

長年の研究によって、シワやシミを防ぐことが分かってきたHSP70。いったいなぜ、HSP70は肌においてこのような働きを持つのでしょうか?

第1話で説明したように、HSPは、様々なタンパク質の品質管理役として、「自己回復力」や「根本力」を担っています。

そのため肌がダメージを受けた場合は、できるだけダメージを減らし、元の正常な状態に戻すように働いてくれるのです。

シワやシミは、紫外線などの様々なダメージの積み重ねによって引き起こされます。 肌のHSP70は、そのダメージ一つ一つを減らすことで、シワやシミといった年齢肌の悩みを防ぐことができるのです。

もう一つ注目すべきなのは、HSP70がたくさんある「場所」です。
HSP70は体の様々な場所にあるのですが、肌では、特に「表皮」にたくさんあることが分かりました。

この表皮は、体の外側に位置するため、紫外線ダメージを最も受けやすい場所なのです。
紫外線は、表皮にあたると炎症反応を引き起こし、内側にある真皮にまでダメージを伝えてしまいます。

表皮にあるHSP70は、この炎症反応のスタートを小さくすることで、真皮へのダメージを減らしてくれるのです。

HSP70を増やすためには

それではいったい、どのようにしてHSP70を増やせばいいのでしょうか?
しかも、できれば日常生活の中でHSP70を増やしたいですよね。

最も効果的な方法として、肌を温めることをオススメします。
第1話でも説明した通り、HSP70は体を温めることで増えることが知られています。
そのため、お風呂や蒸しタオルなどで肌を温めることでHSP70が増えるのです。
具体的には、42℃なら5分、40℃なら20分程度温めればHSP70を増やすことができます。
また、これまでに私たちはHSP70を増やす原料として「ヤバツイ」を見出しています。 (詳しくは「厳選された素材 野馬追(ヤバツイ)」をご覧ください。)
このような、「HSP70を増やす原料」や「温度」に注目したケアを行うことで、シワやシミができにくい、健康的な肌になることが期待できるのです。


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