パール柑

パール柑とは、熊本県で生まれたブランド柑橘類です。品種名は「大橘（おおたちばな）」といい、文旦（ぶんたん）の一種です。熊本県の天草地方へかかるパールライン（天草五橋）付近で栽培され、果肉が真珠（パール）のように美しく輝いていることから「パール柑」と名付けられました。

私たちは熊本の原料に着目しており、地産地消であるパール柑も2016年から研究を進め、パール柑の皮に有効成分が含まれていることが判明しました。
さまざまな柑橘類のエキスとパール柑のエキスを線維芽細胞に添加し、細胞遊走性の測定を実施したところ、パール柑エキスを添加した線維芽細胞は、他の柑橘類のエキスを加えた線維芽細胞に比べて細胞遊走性が高まるという結果が確認されました。
実験により、パール柑エキスは、細胞遊走性を高め、コラーゲンを作りやすい環境を整えるためのカギになると見出しました。

温暖な気候で育てられる、農薬不使用のパール柑

私たちが使用しているパール柑は、熊本県水俣市のパール柑です。
水俣市は、南に鹿児島県と接し、西は不知火海に面した温暖な気候の地域です。この恵まれた自然環境で育つ水俣市のパール柑は、熊本県産パール柑が持つ優れた特長をしっかりと備えています。
また、研究・商品化に使用するパール柑の皮は、「農薬不使用」が絶対条件でした。そんな中再春館製薬所が出会ったのが、熊本県水俣市で40年以上「農薬不使用」をこだわりぬいている生産者グループ"からたち"様でした。

人の想いが、質の高いパール柑栽培につながる

"からたち"様に所属している農家の方々は、水俣病事件のきっかけとなった海水汚染により、漁師達は漁場を奪われ、その後温暖な気候を利用し夏みかんの栽培をスタートした…という経緯があります。水俣病を経験している"からたち"様の「農薬不使用」の栽培は、水俣病患者の漁師による「人に毒を盛られた者は、決して人には毒をもらない」という叫びの声から始まっています。
「水俣病を経験した自分たちは農薬を絶対に使わない」「金儲けのためにみかんを栽培しているわけじゃない」という強い思いが、質の高いパール柑栽培につながっているのです。