和漢複合発酵エキス

複合発酵エキスとは、その名の通り、複数の素材（複合）を、酵母菌や乳酸菌、麹菌といった微生物の力で発酵させて、得られる有効成分を抽出したエキスのことです。
化粧品や健康食品の分野で注目されている成分で、単一の素材を発酵させるよりも、多くの種類の栄養素を一度に、かつ吸収しやすい形で摂取できるのが最大の特徴です。

複合発酵エキスは素材と組み合わせる酵母菌によって効果が変わります。
例えば…

米、ハトムギ ＋ 酵母菌 (サッカロミセス属など)

発酵させることでセラミドやアミノ酸が豊富に。肌の保湿やバリア機能の基本を支えます。

ごぼう、玄米 ＋ 麹菌

腸内の善玉菌のエサ（プレバイオティクス）となります。

このように、さまざまな素材や菌の種類をうまく選定・設計することで、目的に応じたさまざまな効果をもった複合発酵エキスを生み出すことができます。

漢方×サイエンスの考えにより導き出した、
「生薬植物 × 複合 × 発酵」

私たちは、「人間が本来持つ、自ら健康になろうとする力を引き出す」ことができる複合発酵エキスを作り出すことを考えました。
結果、自然の力である生薬生物を選択しました。
それらを複合・発酵させることで、元の生薬植物の力を引き出し、相乗効果を見込め、さらに新たな成分が発現させることができると、これまでの研究でわかっていたためです。

ヒトの自己回復力向上に最適な組み合わせ、
ハトムギ×トチュウ×ラカンカ

辿り着いたのは、ハトムギ×トカチュウ×ラカンカの組み合わせでした。
これらは単一で発酵することにより、成分変化や効果向上が報告されている可能性を秘めた素材たちで、単一だと以下のような効能を持ちます。

ハトムギ

タンパク質が豊富で抗酸化・抗炎症効果を持つ

トチュウ

ビタミン・ミネラルが豊富で高い抗酸化力

ラカンカ

抗炎症効果や抗ガン作用を持つことが報告されている

これらを複合し発酵すると、個別で発酵し混ぜ合わせたときよりも、SOD活性（※）に加えて、最新の研究では抗炎症活性も向上することが分かりました。一緒に発酵させることで素材に含まれる成分が複雑に関係しあい、成分変化が起きることや効果向上することがこの素材の肝です。

　

※SOD活性

体内で活性酸素を除去する酵素、SODの活性レベル