甘草

甘草はマメ科の多年草植物で、その根を乾燥させ生薬とします。
非常に強い甘みを持つことからその名が付き、医薬品から食品まで、世界中で幅広く利用されています。
甘草は「生薬の王」とも呼ばれ、日本の漢方処方の約7割に配合されている、非常に重要な生薬です。

甘草には、大きく分けて「医薬品」と「食品」の2つの顔があります。
漢方薬において甘草が最も重要視される役割は、複数の生薬の作用を穏やかにし、全体のバランスを整える「調和役」です。薬の刺激性や毒性を緩和し、それぞれの生薬が効果を発揮しやすくなるように働きかけます。オーケストラの指揮者のような存在と例えられます。
また甘草の根に含まれるグリチルリチンという成分は、砂糖の50倍から150倍ともいわれる強い甘みを持っており、甘味料や菓子、香料など、さまざまな用途で使用されています。

日本で初めて甘草栽培を行った、
北海道の甘草を使用

現在日本で使用されている甘草は、99%以上が中国などからの輸入品です。
現在の主な輸入元である中国では、野生の甘草の乱獲による資源枯渇や、砂漠化防止のための輸出規制が強化され、安定的な確保が難しくなってきています。

そのため私たちは、日本で初めて甘草栽培を行われている、北海道の甘草を使用しています。国内栽培による安定的な供給と、高いトレーサビリティによって、安全かつ品質の高い甘草を使用することができています。