桜酵母
肌の潤いやハリの改善に期待が膨らむ
- 起源
- 桜
- 原産地
- 熊本県(益城町)
- 役割
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- バリア機能遺伝子の発現促進
- ヒアルロニダーゼ活性抑制
- フィラグリン発現促進
桜酵母とは
桜酵母とは、その名の通り、桜の花から分離・培養された天然の酵母のことです。酵母は、日本酒やパン、ビール、ワインなどを作る際に、糖をアルコールと炭酸ガスに分解する「発酵」という働きを担う微生物です。 開花時期が早く寒い時期に花を咲かせることもある春の花に存在している酵母は、生命力や環境への適応力が優れていると考えられ、私たちは研究を進めていました。

桜酵母の効能
単離した桜酵母について実験を行ったところ、3つの効果を発見しました。
- 保湿関連遺伝子の発現促進効果
- 肌のうるおいに関係している成分の1つに「NMF」という成分があります。桜酵母エキスを表皮細胞に加えてみたところ、NMF量を増やす効果があることが分かりました。また、一般的に酵母としてよく知られているワイン酵母のエキスを使い、保湿関連遺伝子の発現について比較実験を行ったところ、桜酵母のエキスはワイン酵母のエキスよりもNMF量を増やす効果があることも分かりました。
- MMP1産生抑制
- MMPとは、コラーゲンを分解してしまう酵素で、多くの種類が存在しています。桜酵母は、MMPの中でもⅠ、Ⅱ、Ⅲ型コラーゲンを分解してしまうMMP1を作り出すのを抑える働きがあることも分かりました。
- Ⅱ型コラーゲン産生促進作用
- Ⅱ型コラーゲンは、主に関節に関係しているコラーゲンです。桜酵母には、Ⅱ型コラーゲンを作りのを促進する働きも発見されました。

再春館の選んだ桜酵母
桜は自然環境下での品種間交雑を起こしやすい植物であり、代表的なソメイヨシノでも土地によって桜酵母の効果が異なります。
私たち再春館製薬所本社の敷地内にはたくさんの桜の木が植えられています。この桜を調べたところ、「S.kluyveri(サッカロマイセス・クルイベリ)」という、重要な酵母を含んでいました。
再春館製薬所本社の看板的な存在である桜には、秘められた可能性があることがわかったのです。

可能性をたくさん秘めている桜酵母
桜酵母にはまだ知られていない効果や、効果を最大化する発酵の方法があるのではないかと考えています。
また、他の素材を桜酵母によって発酵させることで、新たな効果を引き出すことができるのではないかという研究も行っています。
桜酵母には、美容だけではなく健康面においても活躍する可能性が秘められていると考え、今後も、秘められた可能性を1つでも多く見つけられるよう研究を進めていきます。
