共同研究・地域共生
Joint research/regional coexistence
再春館製薬所 研究開発部は、積極的に産学連携や官民連携を行っています。研究の活性化、優れた成果の創出を目的とし、単独では困難な研究テーマに取り組むことで、よりよい社会への発展を目指しています。
また、原料開発を通して、地域産業の活性化も目指しています。
栽培計画の構想から行い、地域の皆さまと協力して栽培を行っていくことで、地域社会の新たな産業創出に寄与しています。
共同研究
産学連携 再春館製薬所 × 熊本大学
再春館製薬所は、2008年より熊本大学との共同研究講座を設置しています。
共同研究講座とは、企業と大学が一体となって組織を設置し、より深く連携し広い範囲で研究を行うことで、熊本大学とはこれまでもAngpt2(アンジオポエチン様因子2)やHSP(ヒートショックプロテイン)について共同研究を行い、学会発表や製品への応用を行っております。
漢方の製薬会社として常に最先端の技術と自然の力を融合してきた再春館製薬所と、優れた研究実績および環境のある熊本大学が共同し、新規性の高い研究と発見を目指しています。

産学連携 再春館製薬所 × 九州大学
九州大学とは、2019年から生体リズムに関する共同研究を開始しました。生体リズムは近年の健康志向の流行りなどもあり、徐々に一般的な話題にもなってきていますが、自己回復力を引き出す生体リズムへのアプローチについて、再春館製薬所は早くから着目していました。
そこで「医療・健康」を重点領域に掲げる九州大学と連携し、週周リズムの乱れによる体調変化についてのメカニズム解析や、生薬による生体リズムの乱れ改善などを研究しています。実証実験や研究成果の事業化支援なども行っており、人が健康的でよりよい毎日を過ごせるよう、協力して研究に勤しんでいます。

官民連携 UXプロジェクトへの参画
熊本県が2020年より行っている「UXプロジェクト(※)」に参画しています。
実証事業として、再春館製薬所開発によるサプリメントの糖化抑制効果等アンチエイジングに対する有効性を評価いたしました。
またさまざまな企業様と提携し、共同で実験などを行っております。
- ※ UXプロジェクト
- https://ux-project.jp/

地域産業の活性化
不知火菊栽培を通じた町の発展
再春館製薬所の独自原料である不知火菊は、熊本県の不知火地方で民間伝承のもと栽培され、飲まれていたものです。再春館製薬所の研究開発員は、人が年齢を重ねるとともに増加するシワやシミの原因となる因子を、「不知火菊」(の成分)が抑えることができる、という有用性を2012年に熊本大学医学部との共同研究によって発見しました。このことにより、2014年には製品導入に向けた本格的な栽培を開始、翌年には実際に製品への導入が行える生産量を確保しました。200〜300株と小規模だった生産量は2021年には3,000株、その翌年には8,000株へ。耕作を放棄された土地を再活用することで54アール(5,400平方メートル)もの広大な畑を生き返らせることができたことが、生産量の拡大につながっています。
「不知火菊」というひとつの原料を通じて生産者のみなさんとつながりができ、栽培の拡大が新たな産業の基盤づくりの一歩となりました。

コラボレーション商品の発売
再春館製薬所の独自原料を活用し、他社様とコラボレーション商品を共同開発しております。
犬猫生活社様とはシニア世代の犬や猫を対象とした、ピューレ状のサプリメントを開発いたしました。着色料・香料・保存料不使用で、犬猫の腎臓や心臓に配慮しリンやナトリウムの量にも配慮しており、シニア犬猫の健康維持を考え、こだわりぬいた一品です。
またパイン株式会社様とタッグを組み、ドモホルンリンクルのど飴を共同開発いたしました。乾燥が気になる季節ののどをケアするキャンディとして、「うるおい」のあるいきいきとした毎日を過ごしていただくためののど飴です。
