老化の進行を進める
Angptl2(ANL)

身体へ重大な影響を及ぼす悪玉タンパク質

Angptl2(ANL)は、壊れてしまった組織の修復にも関わる、身体に必要なタンパク質です。
しかし、加齢・ストレス・運動不足・過食・紫外線などが原因でAngptl2(ANL)が増えてしまい、
その結果、体の中で小さな炎症が継続的に引き起こされることで(慢性炎症)、ガンの発症・進展や
糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病にまで発展してしまうことが分かっています。


Angptl2(ANL)が
ハリ・弾力の源
「コラーゲン」を壊す



Angptl2(ANL)が紫外線や睡眠不足、過食などで必要以上に増えてしまうことで、角質が肥厚したり、身体のサビと言われている活性酸素の増加、肌の弾力を生み出すコラーゲンを分解してしまう酵素が増えることが分かりました。
実際に、Angptl2(ANL)量と皮膚のコラーゲン量の関係を調べたところ、
Angptl2(ANL)量が多い人は、コラーゲン密度が低下していることが確認されました(図.1)。


Angptl2(ANL)は
シミのもと「メラニン」を
過剰に増やす



シミのもとであるメラニンを作り出すメラノサイトという細胞を用い、Angptl2(ANL)とシミの関係を明らかにしました。
「Angptl2(ANL)を多く持っているメラノサイトの方が」明らかにメラニンを多く作りだすことが分かりました(写真.1)。
紫外線、睡眠不足、過食などの様々なストレスにより、肌でAngptl2(ANL)が増加すると、肌の細胞からメラニン産生を促す物質を作り出していることを確認しました。
メラニンを作らせる信号の起点の一つがAngptl2(ANL)であることが明らかになったのです。
この結果は、国際専門誌「Experimental Dermatology」に掲載され、2018年・2019年の論文ダウンロード数上位10%に選ばれました(同雑誌内)。


Angptl2(ANL)を抑える
抗老化の鍵
キレイを叶える幻の花
「不知火菊」



Angptl2(ANL)を抑制する力を見つけるために世界中から400を超える植物を調べました。
その中で、Angptl2(ANL)を80%も抑制する力があったのが不知火菊という花でした。
不知火菊は熊本・不知火地方で「お茶として飲むと病気が治る」と民間伝承のもと、ひっそりと栽培されていた花でした。
つい最近まで学名すら持たず、この地方以外で自生していない、まさに幻の存在だったのです。
現在、有効成分の特定により特許出願を行い、より効果のある原料に仕上げるための詳細な研究に着手しています。


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