老化の進行を食い止めるHSP
(ヒートショックプロテイン)

若々しさを保つ
善玉タンパク質

私たちの体は日々、様々なストレスを受けています。
しかし、ストレスによって受けたダメージもちゃんと修復し、自ら健康を保とうとする力
“自己回復力”が備わっています。
その自己回復力を支えるひとつの仕組みが、HSP(ヒートショックプロテイン)という自らの力で
私たちの肌を守ってくれるタンパク質です。


ストレスから細胞を守るHSP

「HSP(ヒートショックプロテイン)」は、その名の通り細胞中で熱によって増えるタンパク質として発見されました。
その後、様々な研究からHSPにはたくさんの種類があることが明らかになり、HSPファミリーと呼ばれるようになりました。

25℃で培養する酵母を、一気に50℃の環境に移すとほとんど死んでしまいます。
しかし、いったん37℃に移すことでHSPを増やした酵母では、50℃に移動しても、細胞死がほとんど起こらない。
このように熱ストレスに対して、細胞を強くする働きがサーモトレランス(熱耐性)効果です。
また近年は、熱ストレスだけでなく、様々なストレスに対しても、HSPは細胞を強くすること、すなわち、私たちの体を守ってくれることが明らかになってきました。


それぞれ働きが違う
HSPファミリー

私たちは、研究の結果、細胞を正常に保つ働きのあるHSP70を増やすと、シワやシミを防ぐ効果が高まることが分かりました。つまり、HSP70が多く存在する肌ではコラーゲンを分解する酵素やメラニンの発生を抑制することを突きとめました。
HSPにはその他、様々な種類があることが知られており、老化研究所では、質のいいコラーゲンづくりに欠かせないHSP47、活性酸素を無毒化するHSP32に着目し、これらのHSPを増やす方法を世界中から探し出した植物で実現することに成功しました。


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