身体の自己回復力を
高める研究

ミトコンドリアを”生み出す”、
身体を芯から活性化させる根本アプローチ

「人体に本来備わる力」を活性化させ、
自己回復力を高める

私たち再春館製薬所の研究は、表面的に現れる症状・原因を見るのではなく、さらに奥にある「根本の原因」にアプローチすることを信条としています。根本にアプローチできれば、症状の複雑な原因自体が生じないためです。

私たちは、人体の細胞ほぼ全てに存在する、ミトコンドリアに着目して研究を進めてきました。自己回復力を高めるためにはミトコンドリアのもつエネルギーを活用することが必須です。
ミトコンドリア

ミトコンドリアとは

ミトコンドリアとは、細胞の中にあるエネルギーを作り出す小さな器官のことです。
私たちの体を構成する37兆個あると言われているほぼ全ての細胞(赤血球などを除く)に数百〜数千個も存在し、「細胞の発電所」と呼ばれています。

「細胞の発電所」と呼ばれるのは、ミトコンドリアがATP(アデノシン三リン酸)という化学物質を作り出す役割を持っており、人体におけるATPの90%以上をミトコンドリアが作り出すためです。

ATPは生命を維持するためのあらゆる活動の動力源となっており、「身体を動かす」「思考する」「細胞の修復・再生」「体温の維持」「心臓を動かす」「食事の消化・吸収」など、全ての活動に関わります。

ミトコンドリアは、私たちの生命の根源とも言えます。

ミトコンドリアは
人体における発電所
私たちのあらゆる活動の
元となる

ミトコンドリアのエネルギー例

ミトコンドリアと活性酸素

ミトコンドリアと活性酸素は、「エネルギーを作り出す車のエンジン」と「排気ガス」のような関係です。

ミトコンドリアはATPを作り出す際、少量の活性酸素も作り出します。ATPを作り出す過程で酸素を消費するのですが、消費された酸素の1〜3%程度が不完全に還元され、活性酸素となります。この活性酸素はミトコンドリア自身を徐々に傷つけ、機能を低下させます。
ミトコンドリアの機能が低下すると、エネルギー生成能力が低下し、活性酸素を多く生み出すようになってしまいます。
健全なミトコンドリアと老化したミトコンドリア

ミトコンドリアの機能低下が
生み出す悪循環

活性酸素はストレスや加齢、不摂生などによって生成量が増え、体の抗酸化能力を上回ると酸化ストレスという状態に陥ります。
この状態になると活性酸素は細胞のDNAやタンパク質、脂質などを無差別に傷つけ始めます。

酸化ストレスの最も大きな問題は、活性酸素を生み出しているミトコンドリア自身が活性酸素の主要な攻撃ターゲットになることです。

  • ミトコンドリアがダメージを受ける
  • 傷ついたミトコンドリアはエネルギー生成能力が低下し、さらに多くの活性酸素を生む
  • 増えた活性酸素がさらにミトコンドリアや他の細胞を傷つける

という悪循環に陥ります。

この悪循環が細胞の機能を低下させ、老化を促進し、がんや生活習慣病、神経変性疾患など、様々な病気の引き金になると考えられています。 老化すること自体がミトコンドリアの機能を低下させるため、私たちが人生を全うする上で、避けて通れないものとなっています。

ミトコンドリア悪循環のイメージ図

現在の悪循環を
断ち切るための主流

古いミトコンドリアの分解を促進する

外部から古いミトコンドリアを除去することで、活性酸素を生みだす元を断ち切るアプローチです。

一時的には有効と考えられますが、産生するエネルギーは減少し、分解する能力が低下した状態となるため、長い目でみると根本的な解決にはならないと考えられます。

ミトコンドリア分解促進イメージ

古いミトコンドリアを活性化・機能維持

古くなってきたミトコンドリアを活性化させ、エネルギー産生量を増やすというアプローチです。

ただし現在(2025年8月時点)では、「機能低下したミトコンドリアを活性化させる」という手法のため、ATP産生能力は回復するものの、同時に多くの活性酸素が生み出される低効率な状態となります。こちらも根本的解決にはならないと考えられます。

古いミトコンドリアの活性化イメージ

古いミトコンドリアに対して
アプローチするのではなく、
新しいミトコンドリアを作り出す
「ミトコンドリア新生」

老化しないために、「機能維持・古いミトコンドリアの適切な分解」は重要です。
しかし、古いミトコンドリアの活性化や除去だけでは、根本的な改善にはなりません。

新しいミトコンドリアを生み出すこと、すなわち「ミトコンドリア新生」こそが、健康な身体を保つカギとなります。

ミトコンドリア新生の
カギとなるタンパク質、「TFAM」

TFAM(Transcription Factor A, Mitochondrial)は、ミトコンドリアDNAの転写と維持に重要な役割を果たすタンパク質で、ミトコンドリアDNAの転写・安定化・機能維持に重要な役割を果たします。

TFAMを活性化させることでミトコンドリア新生のスイッチが入り、新しいミトコンドリアに次々と入れ替えていくことが可能になり、細胞全体が活性化されます。

TFAMによるミトコンドリア新生イメージ

TFAMにより、
自己回復力のさらなる向上を

私たちはこれまで、シワ・シミなどの根本原因である「HSPの減少」「ANLの増加」に対処することで、加齢を加速する因子を排除し、自己回復力を向上させてきました。

今回新たにTFAMが加わることで、細胞のエネルギーそのものが向上し、「人体に本来備わる力」を100%活かすことができるようになります。

進化した再春館製薬所の
自己回復力の原則

HSP、ANLにTFAMが加わった再春館製薬所の自己回復力の原則

TFAMによるミトコンドリア新生で、
ヒトに本来備わる力を活性化させる。

今回の研究成果により、私たちはより「人体の根本」にアプローチし、ヒト本来の力を高めることができることを確認しました。

この研究成果は、化粧品を始めとした美容製品へ活用していく予定です。また化粧品のみならず、その他の分野でも活用できないかを現在検討しています。私たち再春館製薬所は、今後もヒトの持つ力を信じ、常にヒトが健康で自分らしく生きられるための研究を続けていきます。

再春館製薬所 研究者 大和

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