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サルコペニア治療は「食事」と「運動」の2つ!治療法や治療薬・受診科を解説

サルコペニアの治療は主に「食事」と「運動」の2つで行います。 本記事ではサルコペニアの治療法や、薬による治療法はないのか、サルコペニアが疑われる場合は病院の何科を受診するべきかを解説します。

漢方の製薬会社「再春館製薬所」発|「歩みのゼリー」

歩みのゼリーは、中高年の「歩く力の向上」に役立つとともに、お腹まわりの「脂肪を消費・減少」させ、年齢に負けないしなやかな体づくりをサポートする、機能性表示食品です。

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サルコペニアは加齢などによって筋肉量が減少し、筋力低下を引き起こす現象です。 現在、病院で行われるサルコペニア治療は「食事療法」「運動療法」の2種類が主となっており、栄養と運動の観点でサルコペニアの治療を行います。 本記事では、治療法や、有効な治療薬はないのか、受診する科について解説します。

サルコペニアとは

サルコペニアとは、加齢に伴って筋肉量が減少し、筋力が低下する現象です。

主に高齢者の方に起こるケースが多く、進行すると寝たきりや嚥下障害などの介護リスクや死亡リスクが高まるとして問題視されています。

サルコペニアの種類と特徴

サルコペニアには3つの種類があります。

サルコペニアの種類と特徴 特徴
一次性サルコペニア 加齢が原因となって起こる
二次性サルコペニア 「活動」「疾病」「栄養」のいずれか、またはすべてを満たして起こる
医原性サルコペニア 「病院での不適切な禁食」「不適切な栄養管理」「医原性疾患(医療行為が原因で起こる疾患)」が原因となって起こる

それぞれの原因は異なるものの、筋肉量が減少し、筋力が低下する点は同様です。

サルコペニアは、その種類によって高齢者以外の方でも起こる可能性があります。

例えば、二次性サルコペニアのように運動不足や栄養の偏り、過多などが長期的に続いている方であれば40代からでも起こる可能性があるため、注意が必要です。

サルコペニアについて知りたい方はこちら

サルコペニアの治療方法

サルコペニアの治療法は「食事療法」と「運動療法」の2種類です。

ここではそれぞれの治療方法について解説します。

  1. 食事療法
  2. 運動療法

①食事療法

食事療法による治療とは、筋肉に必要なタンパク質やビタミンD、アミノ酸などの栄養成分を摂取する治療方法です。

成分 期待できる効果 食材とタンパク質含有量 1日の推奨摂取量
タンパク質 筋肉量の低下を防ぎ、筋力の維持や改善 ・肉類
・魚類
・豆類
・卵
・チーズなど
1日に適正体重の1kgあたり1.0g以上
筋肉を増やす場合は1kgあたり1.2~1.5g
ビタミンD 筋肉の萎縮を防ぎ、筋肉の合成を促す ・魚介類
・きのこ類
・肉 など
1日8.5μg
アミノ酸 筋肉量を増やしたり、維持したりする(ロイシン) ・チーズ
・豚ヒレ肉(焼き)
・いり大豆 など
1日39mg

なかでも、高齢者は「同化抵抗性(anabolic resistance)」と呼ばれる反応が存在しており、筋タンパク質の合成作用が若年者と比べて弱い可能性があります。結果、若年者と同じ量のタンパク質やアミノ酸を摂取しても、高齢者の方が骨格筋が合成されづらいと考えられています。このような理由から、積極的なアミノ酸の摂取が推奨されているのです。

ほかにも、ビタミンDは筋肉の萎縮を抑制してくれると考えられている成分です。

ビタミンDが不足すると将来的に筋力低下やサルコペニアのリスクが高まるとする研究結果が国立長寿医療研究センターによって発表されています。

したがって、食事でサルコペニアの治療を行う際は、高品質なタンパク質を含む食品やアミノ酸、ビタミンDを多く含む食材を使用した食事の摂取が必要です。

②運動療法

運動療法による治療とは、自分の体重を負荷にして行うレジスタンス運動(筋トレ)や、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行い、筋肉量を増加・維持させる治療法です。

  • レジスタンス運動(筋トレ):筋肉の量を増加させる。
  • 有酸素運動:心肺機能を高め、全身の筋肉を動かすことによってタンパク質の合成効果が期待できる。

サルコペニアを予防するためには、継続的なレジスタンス運動(筋トレ)や有酸素運動を行い、筋肉量の増加や維持を目指すことが大切です。

また、運動はサルコペニア予防以外にも、運動不足とサルコペニアが組み合わさって起こる「サルコペニア肥満」や、それ以外の生活習慣病を防ぐことにも役立ちます。

運動療法を始める際は、現在の体調や、どのような運動から始めるかを患者と医師、理学療法士で相談して無理のない範囲から始めましょう。

ほかにも、サルコペニア予防には先ほど解説した食事療法も必要不可欠です。

サルコペニア予防及び改善の観点から、栄養補給、レジスタンス運動、又は両方を組み合わせた介入研究は、国内外で多く報告されている。

食事と運動を上手に組み合わせることで、サルコペニアの進行を防ぎ、健康な身体を維持できる可能性も高まります。

サルコペニアの治療について知りたい方はこちら

サルコペニアの治療薬は?

サルコペニアの治療は「食事」と「運動」の2つだと解説しましたが、治療薬はないのだろうかと考えた方もいるでしょう。

次はサルコペニアの治療薬について「どのような薬があるのか」「薬物療法は効果が期待できないのか」など、詳しく解説します。

  1. 現時点でサルコペニアの治療薬は開発されていない
  2. サルコペニアの治療薬として利用された薬
  3. サルコペニア治療に有望だと考えられている成分や薬

現時点でサルコペニア治療薬として承認されている薬はない

サルコペニア診療ガイドライン2017年版によると、サルコペニアの改善に一部有効であるとする薬剤はあるものの、治療薬として承認されておらず、食事や運動と比較して薬物による療法は推奨レベルが低いとされています。

サルコペニアの治療薬として利用された薬

SARM(MK-0773)は、アンドロゲン補充療法にて利用されている薬で、男性ホルモンのアンドロゲンと呼ばれるホルモンの働きを模倣して、筋肉の強化などを目的としています。

SARM(MK-0773)によって骨格筋量と筋力が上昇したという報告も過去にありましたが、対象者がサルコペニア患者の高齢者ではなかったり、骨格筋量が上昇しても筋力や歩行速度の改善報告はなかったりなど、エビデンスの低さが懸念点です。

サルコペニア治療に有望だと考えられている成分や漢方

次は、サルコペニア治療に有望だと考えられている成分や薬についてです。

成分・薬 特徴
牛車腎気丸 ・漢方薬の一つで、骨粗しょう症や脱毛、腰痛などに用いられる。
・老化を促進させたマウスに使用したところ、サルコペニア改善効果が見られたとしている。
SVペプチド ・大阪大学医学系研究科の濱田・松浦氏が発見した成分。
・当初は心臓の機能再生能を有しているというものであったが、骨格筋にも何らかの作用があるのでは?と考えられている。
補中益気湯 ・漢方薬の一つで、夏やせやかぜ、食欲不振など幅広い治療に用いられる。
・サルコペニア・フレイル悪化のリスクがある高齢者に対して使用し、リハビリテーションと併用させながら約3年間経過を観察した結果、改善が見られたとしている。
メトホルミン ・経口糖尿病治療薬の一つ。
・高齢糖尿病患者に対するメトホルミンの使用によって筋肉量の減少が抑制されたと報告されている。
人参養栄湯 ・漢方薬の一つで、貧血、手足の冷え、病後の体力低下などに用いられる。
・マウスへの投与実験により、骨格筋量と骨格筋機能に関わる「遅筋線維」と呼ばれるものが回復し、サルコペニア・フレイルの新たな治療薬になるのではないかと考えられている。
活性型ビタミンD3製剤 ・骨粗しょう症の治療薬として用いられる。
・ビタミンDで期待できる筋肉の萎縮を抑制する効果が期待できることから、サルコペニア治療への可能性が挙げられている。

それぞれの成分や薬は、サルコペニア治療に対して有効的なのではないかとされていますが、まだ実験・研究段階です。

中には「サルコペニアに対して改善効果が報告された」という報告例もあるため、今後成分や薬の有効性と安全性が確認されれば、治療薬として承認される可能性があります。

サルコペニアは病院の何科を受診する?

次は、サルコペニアの診断や治療を受ける場合、何科を受診するべきかを解説します。

  1. サルコペニア外来
  2. 老年病科

①サルコペニア外来(整形外科)

サルコペニア外来は、サルコペニアに特化した診療を行う医療機関の外来部門です。

整形外科やリハビリテーション科がサルコペニア外来を開設しているケースもあります。

サルコペニア外来では、患者の筋力や筋肉量を測定し、その状態を評価するほか、サルコペニアだと診断された場合は、栄養指導や適切な運動療法などの治療法を提案します。

また、サルコペニア外来以外にも「サルコペニア・フレイル外来」を開設している病院もあるため、お近くの病院にサルコペニア外来が開設しているかどうか確認してみてください。

②老年病科

老年病科は、主に65歳以上の患者さんを対象とした総合診療を行っている科です。

サルコペニアや認知症、フレイルなどの加齢によって伴う病気への対応や、自身では自覚がないけれど検査をしたいなど、様々な診察に対応しています。

老年病科では、サルコペニアの診断のために筋力テストや筋肉量の測定などを行い、患者それぞれの進行度に応じて適切な治療計画を立てていきます。

また治療以外にも「サルコペニアについて知りたい」などの相談にものってもらえますので、元気なうちに予防計画を立てたいという方もぜひ一度相談してみてください。

歩みのゼリーは、中高年の「歩く力の向上」に役立つとともに、お腹まわりの「脂肪を消費・減少」させ、年齢に負けないしなやかな体づくりをサポートする、機能性表示食品です。

再春館製薬所が漢方の知見を活かし、機能性関与成分である「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」の他、高麗人参の中でも特に希少で品質の良い「長白参エキス」を配合。

さらに、筋肉づくりに欠かせない必須アミノ酸「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」に加え、スーパーアミノ酸と称される「シトルリン」や「アルギニン」によって、ハリのある活動的な毎日をサポートします。

おいしくさわやかな紅茶風味のスティックゼリーで、1本食べることで普段の「家事」「仕事」「散歩」といった行動を、効率的に「歩く力の向上」と「お腹の脂肪対策」につなげます。

まとめ

本記事ではサルコペニアの治療について、治療方法や治療薬、サルコペニアで受診する科を解説しました。

現在、サルコペニア治療に有力とされているのは「食事療法」と「運動療法」の2つですが、本記事で解説したとおり、今後薬による治療が開始する可能性も考えられるでしょう。

また、サルコペニアが気になるのだけれど近くにサルコペニア外来や、老年病科がない...という場合はかかりつけの病院やお近くの病院で相談してみることをおすすめします。

サルコペニアは誰にでも起こる可能性のある現象ですが、早い段階での予防や治療によって進行を防ぐことができます。

サルコペニアの予防法は以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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