肌だけではない!
「コラーゲン」は体の美や健康を
保つために重要な成分

化粧品やサプリメントなどの商品、雑誌・テレビなどの広告で「コラーゲン」という言葉を、何度も見たり聞いたりしたことがありますよね。

では、「コラーゲン」という言葉を聞いてどのようなイメージが浮かびますか?
おそらく「コラーゲン=肌」とイメージされる方が多いのではないでしょうか。
実は、コラーゲンは、肌以外にも私たちの体の中で大事な役割を担っています。

今回は、コラーゲンの役割、コラーゲンが老化する原因をご紹介します。

コラーゲンとは

コラーゲンとは、タンパク質(体を作る重要な成分)の一種です。
繊維のような作りをしていて、細胞や組織をくっつける役割があります。

私たちの体を作っているタンパク質の中の約30%を占めるコラーゲンは、皮膚・骨・臓器・血管・角膜など、さまざまな部位に含まれています。(1)


コラーゲンは
美容・健康に関係している!

質の良いコラーゲンが体の中に十分あると、美容・健康の両方においてさまざまなメリットがあります。

例えば…
・骨を作る成分といえばカルシウムを想像する方が多いかもしれません。
実は、コラーゲンも骨を作る成分の1つです。コラーゲンが体内に十分あると、加齢による骨の密度の低下を防ぐことができます。(2)

・コラーゲンは髪を作る細胞と関係があるともされています。
そのため、脱毛や白髪などの髪トラブルの解決に繋がります。(3)

・運動をしたり、年齢を重ねたりすると関節に痛みが出ることがありますよね。
コラーゲンは、関節痛を防いだり、痛みを和らげたりする効果もあるとされています。(4)

このように、コラーゲンは美容・健康の維持に深く関係しています。
抜け毛や白髪、関節の痛みなど、心当たりはありませんか?実は、質の良いコラーゲンが不足してきているのかもしれません。


年齢を重ねるにつれて
コラーゲンも老化する!?

私たちが年齢を重ねるにつれてコラーゲンも老化していきます。
コラーゲンの老化による影響で代表的な例は、皮膚のシワやたるみです。
コラーゲンは、さまざまな種類があります。
皮膚にも複数のコラーゲンが含まれており、コラーゲンが老化することで、シワやたるみが出てしまいます。(5)


コラーゲンが
老化する2つの原因

私たちの体の中のコラーゲンは「生産と分解のバランス」を保つことで、コラーゲンの量を調節しています。(詳しくはこちら
では、なぜ年齢を重ねるとコラーゲンが老化してしまうのかご存じでしょうか?コラーゲンが老化する原因は主に2つあります。

1.質の悪いコラーゲンが
作られてしまう

年齢を重ねると体を作っている細胞も、老化をします。
機械が古くなると、生産するスピードや質が落ちてしまうイメージはありませんか?
コラーゲンを生産する細胞(線維芽細胞)も、同じような現象が起きてしまいます。
すなわち、質の良いコラーゲンを生産する量が減り、質の悪いコラーゲンが生産されるようになってしまいます。(5)

2.コラーゲンが
正しく分解されなくなる

紫外線を浴びると、コラーゲンを分解する(ハサミのように切る)酵素の活動が活発になります。(詳しくはこちら
また、質の悪いコラーゲンは、分解されにくいという性質があります。(5)
ハサミの役割をする酵素があっても、分解することができなければ体の中に溜まってしまいますよね。
その結果、どんどん体の中に質の悪いコラーゲンが溜まってしまいます。


質の良いコラーゲンを
不足させないための
2つのこだわり

コラーゲンの役割や、コラーゲンが老化する原因についてお分かりいただけたでしょうか?
コラーゲンは、美容だけではなく健康にも関与しているため、私たちの体全体に必要な成分です。
長年コラーゲンの研究を行っている再春館製薬所では、質の良いコラーゲンを不足させないためのこだわりがたくさんあります。

次回、そのこだわりについて詳しくご紹介します。


【参照】
(1)宮田 暉夫:医用電子と生体工学 1972第10巻第3号(42-54)
(2)林 泰史ら:日本老年医学会雑誌 1973第10巻第3号(185-190)
(3)McMillan, J.ら:J. Dermatol. Sci. 2003 Vo.31(169-177)
(4)小山 洋一:皮革科学 2010 Vo.56 No.2 (71-79)
(5)八木 雅之ら:Glycative Stress Research 2018 Vo.5 No.1 (050-054)


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