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五十肩に漢方は効果ある?五十肩のメカニズムやおすすめの漢方薬7選を解説

「最近、五十肩で腕が上がらない」「漢方って効果がありそうだけど、五十肩にも効く?」とお考えの方はいませんか?五十肩になると日常生活に支障が出ますし、できれば改善したいですよね。本記事では「五十肩に漢方は効果があるのか」や五十肩のメカニズム、そして五十肩におすすめの漢方を7選解説します。

痛散湯は「指定第2類医薬品」として販売を開始してから半世紀以上の販売実績を持つ、漢方に学んだ痛みに効く医薬品です。

痛散湯(煎じ薬)と再春痛散湯エキス顆粒の2種類があり、神経や関節炎などの適用症状による痛みを生薬のチカラで治していきます。

種類 効能・効果

第②類医薬品
痛散湯(煎じ薬)

三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎(四十肩)などの疼痛に効あり。

第②類医薬品
再春痛散湯エキス顆粒

発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。

五十肩のメカニズム

五十肩(肩関節周囲炎)とは、加齢によって起こるケースが多い関節痛の一種です。

関節を構成する骨や軟骨、靭帯や腱などの老化によって肩関節の周囲に炎症が起こることが五十肩のメカニズムと考えられています。

また肩関節の動きをよくするために必要な袋「肩峰下滑液包」や、関節を包む袋「関節包」が癒着を起こすと肩から腕にかけての動きが悪くなることを凍結肩といいます。

ちなみに、五十肩と似た名称に四十肩がありますが、40代で症状が出た場合「四十肩」50代であれば「五十肩」と呼ばれるだけであって、双方に違いはなく、肩こりは別物です。

五十肩に漢方が良い3つの理由

次は五十肩に漢方は効くのか、効く理由は何なのかについて3つの理由を解説します。

  1. 生薬(しょうやく)の組み合わせで自然治癒力を高める
  2. 血液のよどみや循環を改善して痛みを緩和する
  3. 五十肩そのものにアプローチして症状が出にくい体を作る

それぞれ見ていきます。

1.生薬(しょうやく)の組み合わせで自然治癒力を高める

漢方は、天然の生薬(しょうやく)を組み合わせたもので、体の自然治癒力を高め、体調を整えます。

「今、体が感じている不調」に適した生薬が組み合わさった漢方を服用することで、病気の根本へアプローチし、症状を緩和します。

2.血液のよどみや循環を改善して痛みを緩和する

私たちの身体を漢方の観点からみたとき、五十肩や様々な身体の不調は、健康を維持するために大切な「気」「血」「水」のバランスが乱れることで起こると考えられています。

この考え方から、漢方によって血液のよどみや循環を改善すれば、五十肩に伴って起こる肩の痛みや、周辺に起こる症状を緩和できる可能性があると言えるでしょう。

3.五十肩そのものにアプローチして症状が出にくい体を作る

漢方薬は「気・血・水」を整え、自然治癒力を高めることによって症状が出てこない体を作るという漢方の考え方から作られています。

そのため、西洋薬のように「服用すれば、数時間の間痛みが治まった状態になる」わけではありませんが、病気の根本にアプローチし、五十肩になりにくい体を作ります。

これらの点から「すぐにでも痛みを緩和したい」というときには即効性が期待できる西洋薬、五十肩そのものを改善するために漢方薬というように併用療法として服用できるのです。

五十肩におすすめの漢方薬や生薬製剤6つ

ここでは、五十肩におすすめの漢方薬を6つ紹介します。

  1. 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
  2. 独活葛根湯(どっかつかっこんとう)
  3. 二朮湯(にじゅつとう)
  4. 治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)
  5. 麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
  6. 薏苡仁湯(よくいにんとう)

ぜひ参考にしてください。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、芍薬と甘草の生薬を主成分とする漢方です。

中国・漢時代の医学書「傷寒論(しょうかんろん)」に記載されている処方で「筋肉のけいれんを伴う痛み」「腰痛」など幅広い身体の不調への痛み止めとして使用されています。

特に夜間痛を感じる際に使用されることが多い漢方です。

独活葛根湯(どっかつかっこんとう)

独活葛根湯(どっかつかっこんとう)は、中国が唐時代だった頃に「王トウ」が著した医書「外台秘要(ゲダイヒヨウ)」に収載されていた漢方です。

風邪薬として広く知られている葛根湯は、首、肩、腕の痛みやこり、しびれの治療にも効果的です。

独活葛根湯(どっかつかっこんとう)はさらに、葛根湯に「独活」と「地黄」を追加した処方で、首や肩背の急性痛に対する即効性のある痛み止めとしても利用されることが多いです。

二朮湯(にじゅつとう)

二朮湯(にじゅつとう)は、中国が明時代だった頃の名医「キョウ(龍の下に共)廷賢」が著した「万病回春」を原点とする漢方です。

身体を温め、水分代謝をアップさせる作用や、五十肩のように肩周辺に痛みを感じる際や、痛みの急性期に用いられます。

漢方で考える五十肩は「痰湿(体内での代謝が不調になり、水分の循環がうまく行われず、結果として体に水分が溜まりやすくなる状態)」が原因とされており、二朮湯には痰湿に作用がある生薬が組み合わさっています。

治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)

治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)は、江戸時代の医師、香川修庵が作り出した漢方です。

血流の改善や抗炎症作用によって打撲や捻挫による腫れや痛みなどに用いられることも多く、肩や周辺に炎症が起こっている五十肩にも効く漢方とされています。

また治打撲一方は、急性期の痛みから慢性的な痛みにまで用いることができます。

本来用いられる「捻挫や打撲の急性期」はもちろん、日常的に感じる五十肩の痛みにまで服用できるため、幅広い痛みに用いることができるおすすめの漢方です。

麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)

麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)は、漢方の原典「金匱要略(きんきようりゃく)」に収載されている漢方です。

筋肉や関節の痛みに対して用いられる漢方で、五十肩を含む「神経痛」や「関節痛」「筋肉痛」の緩和にも用いられています。

配合されている麻黄は体の表面の痛みや冷えを和らげる効果があります。

これに水分過多を軽減する薏苡仁を組み合わせることで、関節や腱の腫れを緩和する効果が向上します。

また、杏仁は腫れを引き締める効果があり、甘草は体のバランスを整える役割を果たしています。

この組み合わせは、特に冷えによる関節の水分滞留とそれに伴う痛みに効果的です。

ただし、痛みを抑える「芍薬」や「附子(ぶし)」などの生薬が少ないため、非常に我慢しがたい程、五十肩が痛む場合の緩和は難しいかもしれません。

そのため、日常生活の中で「五十肩の痛みが気になって早く治したい」などのような痛みを緩和する際におすすめの漢方です。

薏苡仁湯(よくいにんとう)

薏苡仁湯(よくいにんとう)は総合的な臨床医書である「明医指掌」が原典の漢方です。

腫れて熱を持った関節痛や神経痛などに用いられる漢方で、溜まった水分を取り除くヨクイニンと、発汗作用を持つマオウなどの生薬が組み合わされています。

「いろいろな漢方を服用しても五十肩の症状が緩和しない」という際の服用がおすすめの漢方です。

五十肩に漢方薬を服用する際の3つの注意点

次は五十肩に漢方を服用する際の注意点です。

  • 使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること
  • 用法用量を守って服用すること
  • 体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること

それぞれ解説していきます。

使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること

近年はドラッグストアで気軽に漢方が購入できるため「忙しくて病院に行く時間がないからドラッグストアで購入しよう」という方も増えています。

初めて漢方を服用する際は「病気と薬の相互作用」や「服用する漢方の副作用」「症状に合わせたお薬び」などをドラッグストアの薬剤師、登録販売者に相談することが大切です。

相談内容を聞いて「そちらよりもこちらの方が良いですよ」と、現状の症状に適している漢方薬を選んでくれる場合もあるため、自己判断ではなく、薬剤師・登録販売者に相談しましょう。

用法用量を守って服用すること

漢方や、西洋薬を服用する際「多めに服用すれば早く効果が出るのかな?」と考えて1回で服用する量を増やすことを検討する方もいます。

ただ、量を増やしても効果の出方は変わらず、副作用のリスクが高まることになります。

漢方薬を服用する際は、用法用量を守って正しく服用してください。

体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること

漢方薬は西洋薬と比較して副作用は少ないとされていますが、場合によっては「便秘」や「食欲不振」「腹痛」などの症状が出ることがあります。

その場合はすぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

まとめ

本記事では五十肩に漢方は効くのか、や、五十肩のメカニズム、そしてぜひおすすめしたい漢方薬や生薬製剤漢方を6選を解説しました。

五十肩は、日常生活の行動や楽しみを制限してしまうケースもあるため、放置は厳禁です。

ぜひ一度、自己治癒力を高めて症状を緩和する漢方を試してみてはいかがでしょうか。

漢方に学んだ、痛みに効く医薬品「痛散湯」

「五十肩の痛みは関節が原因と聞いたけど、痛みを治していくものはないの?」とお考えの方へ。

漢方に学んだ医薬品「痛散湯」をおすすめします。

痛散湯は販売から50年以上の販売実績を持つ「指定第2類医薬品」です。

痛散湯(煎じ薬)と再春痛散湯エキス顆粒の2種類があり、慢性的な痛みや腰の痛みなどそれぞれの適用症状を生薬のチカラで治していきます。

種類 効能・効果

第②類医薬品
痛散湯(煎じ薬)

三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎(四十肩)などの疼痛に効あり。

第②類医薬品
再春痛散湯エキス顆粒

発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。

ご服用いただいているお客様のお声

こちらでは痛散湯をご服用いただいているお客様のお声を紹介します。

痛散湯はドモホルンリンクルと同じ会社。

再春館の商品なら安心して使える。

顆粒タイプを飲んだ後、煎じタイプを飲んだら飲みやすかった。

煎じタイプは苦いと思っていたが、飲みやすかったので煎じタイプも注文しようと思う

再春館さんのは安心ですよね。

それなりに気遣いもしてくださるから安心して飲んでます。

しばらく続けます。

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