手の痺れは漢方で緩和できる?痺れの原因や、おすすめの漢方5選
「最近、手の痺れが気になる」「何か緩和する方法はないかな?」手の痺れは神経障害や末梢神経の圧迫など様々な理由が考えられます。病院で診察を受けたけれど治る気配がない...そんな方へ、漢方はいかがでしょうか。本記事では手の痺れの原因やおすすめの漢方を5つ解説します。

痛散湯は「指定第2類医薬品」として販売を開始してから半世紀以上の販売実績を持つ、漢方に学んだ痛みに効く医薬品です。
痛散湯(煎じ薬)と再春痛散湯エキス顆粒の2種類があり、神経や関節炎などの適用症状による痛みを生薬のチカラで治していきます。
種類 | 効能・効果 |
---|---|
第②類医薬品 |
三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎(四十肩)などの疼痛に効あり。 |
第②類医薬品 |
発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。 |
手の痺れが起こる原因
ここでは、なぜ手の痺れが起こるのか、考えられる原因を解説します。
- 末梢神経障害
- 血行不良
- 卵胞ホルモン(エストロゲンの減少)
末梢神経障害
末梢神経障害とは「運動神経」「感覚神経」「自律神経」などの神経がダメージを受けて働きが悪くなることによって起こります。
中でも、神経障害の三大合併症の1つである糖尿病は比較的初期の状態で末梢神経の障害による症状が現れやすいです。
糖尿病によって血糖値が高い状態(高血糖)になってしまうと、神経細胞の変化や動脈硬化による神経細胞への血流不足(栄養不足)が起こります。
その結果しびれや痛みを感じるのです。
また神経障害が起こっている範囲によって、手の痺れが起こる部位も異なります。
神経 | 詳細 |
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尺骨神経※1 |
上腕の内側から前腕の内側を走行する神経 |
正中神経※2 |
親指(拇指)から薬指(環指)の親指側二分の一までの手のひら側の感覚を支配している神経 |
橈骨神経(とうこつしんけい)※3 |
腕に走る大きな神経 |
上の表に記載した神経が圧迫されて起こる「手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)」や「肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)」「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」などの病気である可能性もあります。
血行不良
一時的な手の痺れであれば、血管の圧迫によって起こる血行不良も原因の一つです。
例えば「昼寝をしていて手を下敷きにしていた」「スーパーの買い物袋を腕にかけていた」など、正座によって足が痺れることと同様の原理で手の痺れが発生します。
そのため、しばらく経って痺れが軽減する場合は問題ありません。
しかし、頻繁に手が痺れたり、上に記載したようなことをした記憶はないのに手が痺れるという場合は血行不良以外の原因を疑うべきでしょう。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少
女性の方で手の痺れが気になる場合、卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少も考えられます。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は女性ホルモンの一つです。
女性らしい身体を作ったり、身体の健康を維持したりするための重要な役割を果たします。
卵胞ホルモン(エストロゲン)が不足すると、血流を調整している自律神経が影響を受けて血の巡りが悪くなり、手足の痺れを引き起こす可能性があるのです。
漢方の考えで見る手の痺れはどんな状態?
私たちの身体を漢方の観点から見ると「気」「血」「水」によって成り立っていると考えられており、通常健康な状態だと3つはそれぞれがバランスを取り巡っています。
しかし、巡りが悪くなり、バランスが崩れると不調や病気の原因となってしまうのです。
以下の画像は、弊社再春館製薬所がお伝えしている「気」「血」「水」についての説明になります。
これらの点から、漢方から見る手の痺れなどの諸症状は「気」「血」「水」のいずれかが不足または滞ることで起こると考えます。
手の痺れにおすすめの漢方5選
次は手の痺れにおすすめの漢方を5選紹介します。
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
- 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
- 独活葛根湯(どっかつかっこんとう)
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)は江戸時代の著名な医者であった「吉益 東洞(ヨシマストウドウ)」が著した医書である「方機」に収載されている漢方です。
主に虚弱体質で冷え性の方に対する関節痛や変形性関節症、神経痛、関節リウマチ※の腫れや痛みに対して用いられます。
また、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)は血流促進や抗炎症、鎮痛作用が報告されており、痛み止めでの継続治療が難しい場合にが用いられることもあります。
※関節リウマチは自己免疫疾患(体に侵入した細菌やウイルスを排除する免疫システムが働かなくなり、自分の体にある細胞を攻撃してしまう病気)です。
そのため、漢方の服用を検討する前に、病院受診をおすすめします。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、金匱要略に記載されていた「八味地黄丸(ハチミジオウガン)」と呼ばれる漢方に「牛膝」と「車前子」と呼ばれる生薬を加えた漢方です。
主に腰から下が冷えやすい方のしびれや下肢のむくみ、排尿障害に用いられます。
また、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、老化にともなって起こる症状を改善するとされており、高齢者に処方されるケースが多いです。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、張 仲景が3世紀初に著した「金匱要略(きんきようりゃく)」の婦人病篇を出典とした漢方です。
主に貧血や冷え性、産後のホルモンバランスの乱れや更年期障害などから起こるしびれに用いられます。
また、肩こりやむくみ、腰痛、月経異常などにも用いられることがあります。
疎経活血湯(そけいかっけつとう)
疎経活血湯(そけいかっけつとう)は、中国が明時代だった頃の名医「キョウ(龍の下に共)廷賢」が著した「万病回春」に収載されていた漢方です。
虚弱体質で冷え性の方に対する変形性関節症などの関節痛、神経痛に対して用いられます。
また膝を曲げると慢性的に痛む方や、関節のこわばりに用いられることがあります。
独活葛根湯(どっかつかっこんとう)
独活葛根湯(どっかつかっこんとう)は、中国が唐時代だった頃に「王トウ」が著した医書「外台秘要(ゲダイヒヨウ)」に収載されていた漢方です。
「独活葛根湯」は、「葛根湯」をベースに「独活」と「地黄」が加わった特別な配合の処方です。
この漢方薬には「気」と「血」を補う成分が含まれており、関節の硬直によって悪化した血流を改善し、栄養を供給することで、五十肩や肩こりなどの症状を和らげる効果があります。
手のしびれに漢方を服用する際の注意点
次は手の痺れに漢方を服用する際の注意点です。
- 使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること
- 用法用量を守って服用すること
- 体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること
それぞれ解説していきます。
使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること
近年はドラッグストアで気軽に漢方が購入できるため「忙しくて病院に行く時間がないからドラッグストアで購入しよう」という方も増えています。
初めて漢方を服用する際は「病気と薬の相互作用」や「服用する漢方の副作用」「症状に合わせたお薬び」などをドラッグストアの薬剤師、登録販売者に相談することが大切です。
相談内容を聞いて現状の症状に適している漢方薬を選んでくれる場合もあるため、自己判断ではなく、専門家に相談しましょう。
用法用量を守って服用すること
漢方や、西洋薬を服用する際「多めに服用すれば早く効果が出るのかな?」と考えて1回で服用する量を増やすことを検討する方もいます。
ただ、量を増やしても効果の出方は変わらず、副作用のリスクが高まることになります。
漢方薬を服用する際は、処方・購入した漢方薬に記載されている用法用量を守って正しく服用してください。
体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること
漢方薬は西洋薬と比較して副作用は少ないとされていますが、場合によっては「便秘」や「食欲不振」「腹痛」などの症状が出ることがあります。
その場合はすぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
- 使用開始前に専門家へ相談すること
- 1.使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること
- 2.用法用量を守って服用すること
- 3.体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること
それぞれ解説していきます。
1.使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること
近年、病院で処方される漢方「医療用漢方製剤」以外にも、ドラッグストアなどで気軽に購入できる市販の漢方「一般用漢方製剤」が人気です。
医療用の漢方は医師が実際に診察を行って処方されるのに対して、一般用漢方は購入者つまり消費者の判断で用法用量が異なります。
使用開始前は以下2つの理由から薬剤師などの専門家へ相談しましょう。
①薬の飲み合わせなどの相互作用がある
②症状によって適している薬がある
また、すべての医薬品において安心安全に市販薬で症状を治すと考えたときにも、薬剤師、登録販売者などの専門家に相談の上使用することをおすすめします。
2.用法用量を守って服用すること
人によっては既存の病気やアレルギーによって薬を服用しているケースもあります。
この場合、漢方を含む2種類以上の薬を同時に服用すると「一方の薬の薬効が現れにくくなる可能性」や「薬の飲み合わせが悪い」など薬同士の相互作用でよくないことが起きるリスクがあるため、注意が必要です。
ドラッグストアなどで市販の漢方を購入し、服用する際は医療用漢方と同じく必ず医師や薬剤師に相談してから服用を開始しましょう。
3.体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること
漢方のイメージとして「副作用はなく穏やかな効き目」を考える方もいます。
しかし、漢方には「生薬そのものの薬理学的作用に基づく場合」に副作用が生じる可能性があるのです。
また主に腰から下が冷えやすい方のしびれには、「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」、貧血や冷え性、産後のホルモンバランスの乱れや更年期障害などから起こるしびれには「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」など、すべての漢方が同じ症状に適しているわけではないため、服用を検討している漢方の副作用や効能効果を確認した上で、購入・服用しましょう。
まとめ
本記事では、手の痺れにお悩みの方へ、原因やおすすめの漢方を5つ紹介しました。
「手の痺れに長年悩んでいる」という方は是非一度、紹介した漢方を専門家に相談した上で、服用してみてください。
漢方に学んだ、痛みに効く医薬品「痛散湯」
「神経痛で感じる手の痺れがつらい」「手の痺れ以外にも神経の痛みを感じている」
このようなお悩みをお持ちの方へ、漢方に学んだ医薬品「痛散湯」をおすすめします。

痛散湯は販売から50年以上の販売実績を持つ「指定第2類医薬品」です。
痛散湯(煎じ薬)と再春痛散湯エキス顆粒の2種類があり、慢性的な痛みや腰の痛みなどそれぞれの適用症状を生薬のチカラで治していきます。
種類 | 効能・効果 |
---|---|
第②類医薬品 |
三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎(四十肩)などの疼痛に効あり。 |
第②類医薬品 |
発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。 |
ご服用いただいているお客様のお声
こちらでは痛散湯をご服用いただいているお客様のお声を紹介します。
痛散湯はドモホルンリンクルと同じ会社。
再春館の商品なら安心して使える。
顆粒タイプを飲んだ後、煎じタイプを飲んだら飲みやすかった。
煎じタイプは苦いと思っていたが、飲みやすかったので煎じタイプも注文しようと思う
再春館さんのは安心ですよね。
それなりに気遣いもしてくださるから安心して飲んでます。
しばらく続けます。