腰痛に効く漢方はある?市販で買えるおすすめの漢方を腰痛の特徴別に5つ解説
「最近腰痛がひどくて漢方が気になっている」「漢方って腰痛にも効く?」とお考えの方はいませんか?漢方は「今、起きている症状に対して飲む医薬品」です。はっきりと腰痛の原因がわからない状態でも服用できる点はメリットと言えるでしょう。本記事では、市販で買えるおすすめの漢方を、腰痛の特徴別にして5つ解説します。

痛散湯は「指定第2類医薬品」として販売を開始してから半世紀以上の販売実績を持つ、漢方に学んだ痛みに効く医薬品です。
痛散湯(煎じ薬)と再春痛散湯エキス顆粒の2種類があり、神経や関節炎などの適用症状による痛みを生薬のチカラで治していきます。
種類 | 効能・効果 |
---|---|
第②類医薬品 |
三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎(四十肩)などの疼痛に効あり。 |
第②類医薬品 |
発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。 |
腰痛は漢方で緩和させよう!5つの特徴別でおすすめの漢方
「腰痛」と一言にしても痛みを引き起こす原因はさまざまであることや、漢方には豊富な種類があるため、一体どの腰痛タイプにどのような漢方が良いか迷う方もいるでしょう。
ここでは腰痛を引き起こす5つの特徴別でおすすめの漢方を解説します。
- 冷えに伴う腰痛におすすめの漢方
- ストレスに伴う腰痛におすすめの漢方
- 生理前・生理痛に伴う腰痛におすすめの漢方
- ぎっくり腰に伴う腰痛におすすめの漢方
- 更年期に伴う腰痛におすすめの漢方
「自分の腰痛はどのタイプだろう?」とお悩みの方は、5つの特徴から自分に適した漢方を探してみましょう。
①冷えに伴う腰痛におすすめの漢方
1つ目の特徴は「冷えに伴う腰痛」です。
身体の冷えによって腰周囲が血行不良を起こし、筋肉が硬くなることで起こります。
このような特徴を持つ腰痛におすすめの漢方は次の3つです。
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、身体を温め、熱を作る手助けをする作用がある漢方です。
ほかにも、身体を温めて寒気を改善する桂皮(けいひ)や、血管拡張作用がある芍薬(しゃくやく)、漢方では「しょうきょう」と呼ばれる生姜など様々な生薬が配合されています。
「苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)」
苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)とは、身体を温めたり、体内にある水分の巡り良くしたりする作用がある漢方です。
冷えた身体を温め、不足を補う作用を持つ「乾姜(かんきょう)」や、体内にある水分の働きを調節する「白朮(びゃくじゅつ)」などの生薬が配合されています。
主に腰から足にかけての冷えが強く、排尿の量や回数が多い方や、神経の痛みを伴う際に用いられており、冷えによる腰痛はもちろん、下半身の冷えに悩んでいる方にも適しています。
「八味地黄丸(はちみじおうがん)」
八味地黄丸(はちみじおうがん)とは、体を温め「腎」の低下による体全体の機能低下を改善する効果が期待できる医薬品です。
「腎」とは泌尿・生殖器系を意味するもので、腎に貯えられている腎精(体の発育や性機能を健康に保つ西寧エネルギー)が減ると頻尿や尿漏れや、腰痛など様々な症状が生じます。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)にも配合されていた桂皮(けいひ)や、補血・強壮の薬として用いられる地黄(じおう)が配合されています。
ほかにも、「鎮痛作用」や「温熱作用」があると考えられている附子(ぶし)などの生薬も配合されており、冷えによる腰痛以外にも貧血や虚弱体質の方にも適しています。
②ストレスに伴う腰痛におすすめの漢方
2つ目の特徴は「ストレスに伴う腰痛」です。
心理的なストレスによって腰に流れる血流が滞り、腰痛を引き起こすことがあります。
このような特徴を持つ腰痛におすすめの漢方は「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」です。
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)とは、過敏になった神経をいやし、身体に溜まった熱や炎症を取って心身の働きを整える漢方です。
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)は長引く風邪や冷え性、神経症や不眠症などストレスによって起こる症状を緩和させると考えられています。
他にも、身体を温める桂皮(けいひ)や、溜まった熱や炎症を取る柴胡(さいこ)を配合していることから、ストレスと腰痛双方を改善するとして用いられることもあります。
そのため、日常的にストレスで神経が過敏になっている方や、冷え性などによって血流が滞って腰に痛みを感じる方に向いています。
③生理前・生理痛に伴う腰痛におすすめの漢方
3つ目の特徴は「生理前・生理痛に伴う腰痛」です。
生理前は「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血の巡りが滞っている状態や、水帯と呼ばれる体に余分な水分が溜まっている状態と考えられます。
また生理痛に関しても「血(けつ)の巡りが滞っている」と漢方では考えており、どちらの状況にしても、滞っている血や水分の状態を解消することが大切です。
このような特徴を持つ腰痛におすすめの漢方は次の3つです。
「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)とは、身体に不足した「気」と「血」を補い、筋肉のけいれんを鎮める作用がある漢方です。
芍薬に含まれるペオニフロリンと呼ばれる成分には「鎮痛鎮静」「抗けいれん」などの作用があると考えられており、筋肉のけいれんで痛む生理痛に処方されるケースもあります。
「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」
「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」とは、身体の「気」「血(けつ)」の流れを良くして生理前や生理中に伴う生理痛や腰の痛みを緩和する漢方です。
抗炎症作用や鎮痛作用が報告されている桃仁(とうにん)や、血の滞りを改善する桂皮(けいひ)大黄(だいおう)などが配合されています。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)は、生理前や生理痛に特化した作用を持つ生薬が多く、生理中に伴う症状が重いと感じている方にも向いています。
「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、一般的に女性特有のトラブル「生理痛や月経不順」「下半身の冷え」などを緩和する漢方です。
桂皮(けいひ)に桃仁(とうにん)、体内に滞っている余分な水分を取り除く茯苓(ぶくりょう)が配合されています。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、生理以外にも、妊娠や出産など女性ホルモンが変動することに伴って起こる精神神経症状などの緩和にも用いられる漢方です。
先ほど解説した桃核承気湯(とうかくじょうきとう)と同じく、生理前や生理痛に伴う腰痛や、それらを総称する女性特有のトラブルの緩和に向いています。
④ぎっくり腰に伴う腰痛におすすめの漢方
4つ目の特徴は「ぎっくり腰に伴う腰痛」です。
ぎっくり腰は、急な運動などによって腰の筋肉が肉離れを起こしたり、腰椎と呼ばれる関節部分がずれてしまったりすることによって起こると考えられています。
このような特徴を持つ腰痛におすすめの漢方は次の2つです。
「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)とは、先ほど解説したとおり、体に不足した「気」と「血」を補い、筋肉のけいれんを鎮める作用がある漢方です。
ぎっくり腰は、損傷した組織を保護しようと筋肉がけいれんを起こしたり、急性期には耐えがたい痛みを引き起こす可能性があります。
このとき、芍薬(しゃくやく)の「鎮痛鎮静作用」や「抗けいれん作用」そして甘草の「消炎作用」があります。
そのため、芍薬甘草湯は幅広い腰痛の特徴を緩和させるために向いている漢方と言えます。
「治打撲一方(ちだぼくいっぽう)」
治打撲一方(ちだぼくいっぽう)とは、名前のとおり「打撲や怪我」などの治療・改善作用がある漢方です。
桂皮(けいひ)や、丁子(ちょうじ)などの身体を温める作用を持つ生薬や、血の巡りを良くする大黄(だいおう)の配合によって患部の腫れや痛みを緩和します。
⑤更年期に伴う腰痛におすすめの漢方
5つ目の特徴は「更年期に伴う腰痛」です。
更年期障害は、更年期を迎え、閉経にともなって「動悸」「頻脈」「発汗」などの症状が現れます。
また女性ホルモンの減少によって体温が下がり、冷えに伴う腰痛を感じる方も多いです。
このような特徴を持つ腰痛におすすめの漢方は次の2つです。
「五積散(ごしゃくさん)」
五積水散(ごしゃくさん)とは、激しい症状を伴わない「胃腸炎」や「神経痛」「腰痛」「更年期障害」などを緩和する作用がある漢方です。
冷えがある方にも用いられる漢方で、これまでに解説した「当帰(とうき)」や「桂皮(けいひ)」「芍薬(しゃくやく)」や「茯苓(ぶくりょう)」などが配合されています。
更年期障害で日常生活に支障が出る程ではないけれど、腰痛の他に、頭痛や胃の不調などを感じている女性の方にも向いています。
「温経湯(うんけいとう)」
温経湯(うんけいとう)とは、血液の循環を良くして手先に感じるほてりを取ったり、身体全体を温める作用がある漢方です。
「当帰(とうき)」や「桂皮(けいひ)」「芍薬(しゃくやく)」や「生姜(しょうきょう)」などを配合しています。
温経湯(うんけいとう)は、加齢に伴って乾燥しがちな皮膚を潤したり、ホルモンバランスを整える作用もあるため、更年期障害が訪れる年齢の女性に向いています。
腰痛は漢方で緩和!服用する際の注意点
さまざまな特徴を持った腰痛は、漢方で緩和できる可能性があります。
ただし、服用する際は自分に合った漢方の選択、服用方法を理解することが大切です。
ここでは腰痛の緩和に漢方を服用する際の注意点を3つ解説します。
- 使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること
- 用法用量を守って服用すること
- 体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること
それぞれ解説していきます。
使用開始前に薬剤師、登録販売者へ相談すること
近年はドラッグストアで気軽に漢方が購入できるため「忙しくて病院に行く時間がないからドラッグストアで購入しよう」という方も増えています。
初めて漢方を服用する際は「病気と薬の相互作用」や「服用する漢方の副作用」「症状に合わせたお薬び」などをドラッグストアの薬剤師、登録販売者に相談することが大切です。
相談内容を聞いて「そちらよりもこちらの方が良いですよ」と、現状の症状に適している漢方薬を選んでくれる場合もあるため、自己判断ではなく、専門家に相談しましょう。
用法用量を守って服用すること
漢方や、西洋薬を服用する際「多めに服用すれば早く効果が出るのかな?」と考えて1回で服用する量を増やすことを検討する方もいます。
ただ、量を増やしても効果の出方は変わらず、副作用のリスクが高まることになります。
漢方薬を服用する際は、処方・購入した漢方薬に記載されている用法用量を守って正しく服用してください。
体に異変を感じた場合は、服用を中止し、医師に相談すること
漢方薬は西洋薬と比較して副作用は少ないとされていますが、場合によっては「便秘」や「食欲不振」「腹痛」などの症状が出ることがあります。
その場合はすぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
まとめ
本記事では5つの腰痛に分けておすすめの漢方を解説しました。
漢方の種類は非常に豊富で、腰痛のタイプによって適したものがあります。
初めて漢方へチャレンジする際は、必ず薬剤師や医師に相談して「漢方を服用しても効果がない」「なんだか効きすぎて体調が悪い」とならないように注意が必要です。
漢方に学んだ、痛みに効く医薬品「痛散湯」
「腰の痛みがひどくて漢方の服用を検討している」とお考えの方へ。
漢方に学んだ医薬品「痛散湯」をおすすめします。

痛散湯は販売から50年以上の販売実績を持つ「指定第2類医薬品」です。
痛散湯(煎じ薬)と再春痛散湯エキス顆粒の2種類があり、慢性的な痛みや腰の痛みなどそれぞれの適用症状を生薬のチカラで治していきます。
種類 | 効能・効果 |
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第②類医薬品 |
三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎(四十肩)などの疼痛に効あり。 |
第②類医薬品 |
発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。 |
ご服用いただいているお客様のお声
こちらでは痛散湯をご服用いただいているお客様のお声を紹介します。
痛散湯はドモホルンリンクルと同じ会社。
再春館の商品なら安心して使える。
顆粒タイプを飲んだ後、煎じタイプを飲んだら飲みやすかった。
煎じタイプは苦いと思っていたが、飲みやすかったので煎じタイプも注文しようと思う
再春館さんのは安心ですよね。
それなりに気遣いもしてくださるから安心して飲んでます。
しばらく続けます。