変形性膝関節症に効く漢方薬3選！購入・服用する際の注意点も解説

変形性膝関節症とは？

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が少しずつすり減り歩行時に膝へ痛みが生じる病気です。

女性で変形性膝関節症と診断される方は多く、年齢を重ねると発病率も高まります。

変形性膝関節症で起こる症状

変形性膝関節症で起こる症状の例は次のとおりです。

• 初期：立ち上がりや歩き始めの動作開始時のみ、膝が痛む
• 中期：正座や階段の昇り降りが難しくなる
• 末期：安静にしていても膝が痛む　　など

ほかにも「膝に水がたまる」「膝がピンと伸びなくなる」などが挙げられます。

時期によって現れる症状は異なりますが、末期になると歩行自体が困難となるため、初期の時点で早期発見と病院の受診が非常に大切です。

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症の原因は、関節の軟骨が老化したことが挙げられます。

加齢によって関節の軟骨が弾力性を失い、使いすぎによってすり減った結果、関節が変形して痛みなどの症状を引き起こすのです。

また、肥満や遺伝子が関与しているとする意見や、骨折・靭帯や半月板の損傷などに伴う外傷、化膿性関節炎などの感染による後遺症で発症する可能性もあります。

変形性膝関節症に効く漢方薬3選

次は、変形性膝関節症に効くと考えられている漢方薬を3選解説します。

1. 防己黄耆湯（ボウイオウギトウ）
2. 疎経活血湯（ソケイカッケツトウ）
3. 薏苡仁湯（ヨクイニントウ）

変形性膝関節症は状態を放置すると歩行が困難になるなど日常生活に支障をきたすことから自己判断で漢方薬を購入し、服用するのは推奨できません。

まずは整形外科など病院を受診し、医師による適切な診断を受けた後「このような漢方薬を服用したい」と相談しておくことが大切です。

またドラッグストアなど市販で購入する際は、必ず薬剤師や登録販売者に相談し、状態に合った漢方薬を提案してもらいましょう。

防己黄耆湯（ボウイオウギトウ）

防己黄耆湯は、消化吸収を助けながら体内の水分バランスを整えて痛みをとるほか、水太りやむくみの改善にも使用される漢方薬です。

特に下肢（足）がむくみやすく、汗を多くかく方や、息切れしやすい方にも用いられます。

また、変形性膝関節症など膝の痛みに悩む中年以降の女性に用いられることもあります。

疎経活血湯（ソケイカッケツトウ）

疎経活血湯は、血液の流れを順調にし、急性から慢性まで広い痛みに使用する漢方薬です。

特に腰から足など下半身の筋肉や関節、神経などの痛みに効果があるとされています。

また、肩こりや手足の痛み、しびれにも使われています。

薏苡仁湯（ヨクイニントウ）

薏苡仁湯は、体の中にたまった水分をさばき、痛みをとる作用がある漢方薬です。

腫れて熱をもった関節痛や筋肉痛、神経痛などに使われます。

ほかにも「しびれ」や「重だるい」などの症状を訴える方に対しても用いられています。

漢方薬を購入・服用する際の注意点

次は、漢方薬を服用する際の注意点を3つ解説します。

1. 漢方薬購入時は薬剤師や登録販売者に相談すること
2. 用法用量を守って正しく服用すること
3. 体に異変を感じた場合は服用を中止し、医師に相談すること

漢方薬を初めて服用する際は、1度病院を受診し医師に相談することが大切です。

また漢方薬の服用経験はあるが、初めて新しい漢方を服用するという方の場合はドラッグストアなどの薬剤師や登録販売者に相談し、状態に合ったものを提案してもらいましょう。

漢方薬購入時は薬剤師や登録販売者に相談すること

初めて漢方薬を服用する際は「病気と薬の相互作用」や「服用する漢方薬の副作用」「症状に合わせたお薬び」などをドラッグストアの薬剤師、登録販売者に相談することが大切です。

漢方薬には様々な種類があり、同じ「関節痛に効く」というものであっても「体力」や「現在の状態」「どのようなときに関節が痛むか」によって服用するものが異なります。

相談内容を聞いて、現状の症状に適している漢方薬を選んでくれる場合もあるため、インターネットの情報や自己判断で購入するのではなく、専門家に相談してください。

用法用量を守って正しく服用すること

漢方薬や西洋薬は、量を増やしても効果の出方は変わりません。

量を増やして服用する方法は、副作用のリスクだけを高めてしまうため用法用量を守って正しく服用することが大切です。

体に異変を感じた場合は服用を中止し、医師に相談すること

漢方薬は西洋薬と比較して副作用は少ないと考えられています。

そのため、漢方薬に興味を持つ方もいますが、場合によって「便秘」や「食欲不振」「腹痛」などの症状が出ることがあります。

その場合はすぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

まとめ

本記事では、変形性膝関節症について症状や原因、おすすめの漢方薬を3選解説しました。

変形性膝関節症は状態が悪化すると歩行困難になる可能性があります。

「最近膝が痛い」と感じた方は、なるべく早く病院を受診し、医師による診断と適切な治療を受けることが大切です。