足の関節が痛いのはなぜ？考えられる4つの病気と対処法を解説

足の関節が痛いときに考えられる4つの病気

ここでは、足の関節が痛いときに考えられる4つの病気を解説します。

1. 変形性足関節症（変形性ひざ関節症）
2. 関節リウマチ
3. 痛風
4. 乾癬性関節炎

この4つは例であり、まずは病院を受診し医師による診断を受けることが大切です。

「このような病気の可能性もあるかな？」など参考としてご覧ください。

変形性足関節症（変形性ひざ関節症）

変形足関節症は、軟骨が損傷して炎症や変形、痛みを起こす病気で、発症により痛みで歩行が難しくなる病気です。

原因として多いものには足関節の骨折が挙げられ、これにより数年〜十数年の経過で変形性足関節症（変形性ひざ関節症）を発症することがあります。

ほかにも関節リウマチや痛風、若い頃にサッカーやバレーボールなどによって関節に負荷がかかるスポーツをしていた方なども発症する恐れがあると考えられています。

また原因が特定できない変形性足関節症（変形性ひざ関節症）を発症する方もいることから、足の関節に痛みを感じる場合は、病院を受診することが大切です。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫の異常によって全身の関節に炎症を起こす病気です。

炎症によって軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれるほか、放置すると最終的に関節が変形してしまう病気としても知られています。

手や足をはじめとした関節に腫れや痛みを生じ、朝起きたときに関節がこわばって動かしにくくなるなどの症状を感じる方もいるでしょう。

多くのケースでは「手」「足」「膝」「肘」「股関節」などに症状が左右対称に現れるほか、関節を動かさない状態でも痛みが生じます。

痛風

痛風は、尿酸の結晶が関節に付着することで、ある日突然足の親指などの関節が腫れ痛みが生じる病気です。

痛みを感じる部位としては、足の親指付け根や、足の関節、足の甲、アキレス腱の付け根、膝関節など人によって異なりますが、手の関節に痛みが起こるケースもあります。

乾癬性関節炎

乾癬性関節炎（かんせんせいかんせつえん）は、靭帯や腱が骨に付着している部分に生じる炎症で手足の指の第1関節に痛みや腫れなどの症状が生じる病気です。

病気の原因は不明ですが、1つの説として何らかのきっかけで免疫系細胞が異常に活性化し、炎症が持続することによって起こると考えられています。

膝や股関節、肩や肘にも痛みや腫れが現れるケースもあり、関節炎を放置すると関節の破壊が起こり、変形をきたすことから早期の病院受診が重要となるでしょう。

足の関節が痛いときの対処法は？

次は、足の関節が痛いときの対処法を4つ解説します。

1. 整形外科を受診する
2. ストレッチや筋トレ・有酸素運動
3. 規則正しい生活
4. 状態によって温めるまたは冷やす

対処法の前提として、まずは病院受診が最も重要です。

その上で、痛みを少しでも緩和する方法や、病気の発症を予防する方法としてこれから解説する対処法を参考にしましょう。

整形外科を受診する

整形外科は骨や軟骨、筋、靭帯、そして神経などの疾病や外傷を対象とした科です。

打撲や捻挫、骨折はもちろんのこと、関節に関する疾患など幅広く対応しています。

本記事で解説した関節リウマチにも対応しているため「関節リウマチで感じる症状と似ている」「でも近くにリウマチ科がない」という場合は、整形外科を受診します。

整形外科を受診する際は「痛みだしたのはいつか」「どのように痛むか」「痛み以外で気になる点はないか」など事前に伝えたい情報をまとめておくと良いでしょう。

ストレッチや筋トレ・有酸素運動

変形性足関節症（変形性ひざ関節症）など、病状によってはストレッチや筋トレ、有酸素運動が痛みを緩和・改善させる役に立つ可能性もあります。

ただし、状態によって適度な運動は控えるべきとされる場合もあるため、注意が必要です。

まずは病院を受診し、適切な診断を受けた後、医師や専門家によるアドバイスを仰ぎ適切な対処法を行いましょう。

規則正しい食生活

本記事で解説した「痛風」の予防改善において最も大切なことは「食生活改善」です。

例えば、アルコールは痛風発作の原因となる尿酸値を上げる働きがあり、アルコールを飲まない方と比べてリスクは2.5倍上がると考えられています。

痛風を予防改善するためには「プリン体を含む食品や脂っこいものは食べ過ぎないこと」「尿酸の排泄を促進してくれる食物繊維を積極的に摂取すること」が大切です。

状態によって温めるまたは冷やす

「病院に行くまでの間、少しでも足の関節に感じる痛みを緩和したい」という場合は、状態によって温めるまたは冷やすことを推奨します。

基本的に関節痛は「温める」ことが大切ですが、炎症を起こして腫れている場合には冷やした方が良い場合もあります。

ただし、これは一時的な対処法で、間違ったケアは症状を悪化させる恐れもあるため「なるべく早期に病院を受診する」「ケアで痛みが緩和したからと放置しないこと」が大切です。

まとめ

本記事では、足の関節が痛いときに考えられる4つの病気や、対処法を解説しました。

足の関節に痛みを感じる原因は様々で、本記事で解説した以外にも何らかの病気が引き金となって今の状態を引き起こしている恐れもあります。

まずは病院を受診し、医師による正しい診断を受けることや、その後日常的に取り組める痛みの緩和方法や予防改善方法を試してみてください。