腰に刺すような痛みを一瞬感じる！5つの原因や対処法を解説

腰に刺すような痛みが一瞬起こる5つの原因

腰に刺すような痛みが一瞬起こった、という質問はYahoo!知恵袋にも投稿されており、原因がわからずに困っている方が多いようです。

ここでは、腰に刺すような痛みが一瞬起こる際に考えられる原因を5つ解説します。

1. ぎっくり腰
2. 腰椎椎間板ヘルニア
3. 帯状疱疹
4. 内臓疾患
5. 女性の場合、婦人科系の病気も考えられる

「どうして急にこんな痛みを感じたのだろう」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ぎっくり腰

ぎっくり腰とは、急な運動などによって腰の筋肉が肉離れを起こしたり、腰椎と呼ばれる関節部分がずれてしまったりすることによって起こる急性腰痛の1つです。

ぎっくり腰の場合、腰を刺すような痛みが一瞬起きるだけではなく、持続的に痛みを感じるため「一瞬痛かったけど、今はいたくない」という場合は他の病気や原因が考えられます。

ただし、ぎっくり腰にも痛みのレベルがあり、軽いぎっくり腰であれば「立ち上がる」「トイレでズボンを下す」など、腰の関節に負担がかかる動作を行うと痛みが生じる程度です。

もちろん痛いことに変わりはありませんが、重症レベルのぎっくり腰で感じる「痛みで寝返りも打てない」「常に痛い」という状況とは異なります。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎は、腰の部分にある骨のことです。

そして腰椎椎間板ヘルニアは、5つある腰椎をつなぐクッションとして椎間板の中にある「髄核」が加齢による変性や姿勢の悪さなどによって外に飛び出した状態です。

腰椎椎間板ヘルニアは、腰から太もも、足にかけて激しい痛みが起こります。

帯状疱疹

帯状疱疹とは「水痘-帯状疱疹ウイルス（varicella zoster virus:VZV）によって起こる皮膚の病気です。

水ぼうそうと同じウイルスで起こるもので、体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まり、帯状になります。

帯状疱疹はピリピリと刺すような痛みから徐々に皮膚症状が生じることが特徴です。

痛みのレベルは「ピリピリとした痛み」から「夜も眠れない程の痛み」など幅が広く、腰を刺すような痛みが一瞬だけ生じた場合、帯状疱疹の可能性も考えられるでしょう。

ポイントとしては、ピリピリとした痛み以外に何らかの皮膚症状が生じているか、という点で特に皮膚に異常はなく、ただ痛みがある場合は別の病気が原因の可能性もあります。

内臓疾患

本記事で解説する腰に刺すような痛みを一瞬感じる可能性がある内臓疾患は様々ですが、一例として「尿路結石」が挙げられます。

尿路結石とは、腎臓でつくられた小さな石が尿管につまって起こる病気です。

尿路結石になると、左右どちらかの背中〜腰に突然ひどい痛みが生じます。

多くは深夜や早朝に起こるとされており、痛みが生じると鎮痛剤を使用しなければ治まらない...という場合もあるでしょう。

ただ、尿路結石は体外へ排出されれば何事もなかったように痛みがなくなります。

女性の場合、婦人科系の病気も考えられる

女性で右腰に刺すような痛みが一瞬生じた場合、子宮筋腫や子宮内膜症の可能性があります。

子宮筋腫とは、子宮にある壁の中に発生する良性の腫瘍で、痛みが生じるのは下腹部であるケースがほとんどです。

しかし、まれに腰痛を発症するケースもあり、それに加えて頭痛や発熱なども生じます。

また、子宮内膜症とは、子宮以外の場所に子宮内膜や、それに類似する組織が発生・発育する病気で、子宮内膜症を患う女性の多くが腰痛などの痛みを訴えています。

加えて、痛みは腰以外にも「背中」「股関節」「足」など幅広い場所へ広がるため、腰に刺すような痛みが一瞬生じた後、別の場所に痛みを感じる場合は注意が必要です。

腰を刺すような痛みが一瞬起こる際の対処法

次は腰を刺すような痛みが一瞬起こった際の対処法を解説します。

1. 疑われる症状によって対処法は異なる
2. 横になって痛みが引くか様子を見る
3. 市販薬を服用・使用する
4. 病院を受診する

「腰を刺すような痛みは一瞬だけだったし、気にしない」と安易に考えず、適切な対処を行って自身の健康管理を徹底することが大切です。

疑われる症状によって対処法は異なる

腰を刺すような痛みが一瞬起きた際、考えなければいけない点は「疑われる症状によって対処法は異なること」です。

例えば、痛みの原因によっては早く病院を受診しなければならない場合もありますし、市販の鎮痛薬を服用したり、軽いストレッチをしたりして様子を見ても良い場合もあります。

ただ、一瞬でも体がこわばるほどのひどい痛みが生じた際は、病院を受診して原因を明確にしてもらうことが大切です。

また「すぐに痛みが引くかもしれないし病院に行くのはちょっと...」と考えるのであれば、地域にある「救急センター」や、救急車が必要か相談できる「一般救急相談センター」※を利用し、医療従事者に判断してもらっても良いでしょう。

※一般救急相談センターは地域によって番号が異なります。

横になって痛みが引くか様子を見る

本記事で解説したぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニア、その他の病気・症状は痛みがひどいケースの場合、横になってもズキズキと持続的に痛みが生じます。

しかし、ぎっくり腰でもレベルが低いものや、気づかない間にどこかに腰をぶつけてしまった場合もあるため、、横になって痛みが引くかで様子を見てみることも1つの対処法です。

ただ、一旦痛みが引いても再度また痛みが生じる場合は体の中で何らかの異常が起きているサインです。

なるべく早い時点で病院の受診を検討しましょう。

市販薬を服用・使用する

「腰に刺すような痛みが一瞬あったけど、今すぐに病院へは行けない」「今はそこまで痛くない」という場合は、市販薬の服用や、使用も1つの対策法です。

ドラッグストアにいる薬剤師や登録販売者へ症状などを相談し、適した薬を提案・選択してもらいましょう。

病院の受診を検討する

横になったり、市販薬の服用・使用を試したりしても痛みが引かない場合は、なるべく早く整形外科などの病院受診を検討してください。

また「一瞬だけ腰を刺すような痛みを感じたけど、今は引いている」と病院受診を悩む方は、次に解説する目安を参考にしてください。

1. 日常生活に支障が出る程の痛みだった
2. 痛みに加えて頭痛や熱、しびれなどの症状もあった・ある
3. じっとしていても痛みがある
4. 一度は痛みが引いたけれど、再度痛みがぶり返した

記載した4つに該当する場合は、病院受診をおすすめします。

痛みは体のサインです。

一時的に痛みが引いても、腰痛が起こった原因を特定できない限り、再度また痛みがぶり返す可能性もあります。

また腰を刺すような痛みが一瞬生じた後、最初程ではないけれど痛みがある...という場合も病院を受診して適切な処置を受けることが大切です。

「仕事や家事が忙しくて病院に行けない」という方は、24時間オンライン診療を行っている病院のWEBを使用した診察方法もおすすめです。

まとめ

本記事では腰に刺すような痛みが一瞬生じる5つの原因や、対処法を解説しました。

腰の痛みは放置すると慢性化し、ストレッチや筋力トレーニングなどのセルフケアでは改善が難しくなります。

今は痛みが引いている、という方も腰に負担をかけないよう意識しながら様子を見て、少しでも痛みがぶり返したり、前よりも痛いと感じる場合は病院受診を検討してください。