いまやあらゆる企業が声高に謳う、環境問題への取り組み。でも、大げさに考える必要はなかったのです。「ちょっとそれ、もったいなかよ」、それが私たちのスタートでした。私たちが取り組んでいる環境対策、協賛活動をご紹介します。
再春館製薬所は、自然の力を人の力にする漢方の製薬会社です。
自然への感謝を忘れず、頂いた恵みを大切に使いたいと思い、「環境への取り組み」「もったいない運動」を長年に渡り続けてきました。その一部を紹介します。
※2022年1月末時点
再春館ヒルトップ「太陽の畑」
再春館パーク「太陽の畑」
太陽の光を集めて屋内を照らす集光器「ひまわり」。天窓から外光を取り入れるのと同じ発想で、窓のない廊下や更衣室も昼間なら十分な明るさが得られます。
製造ラインから、トイレや散水に至るまで、地下を流れる伏流水と降り注ぐ雨水を有効活用。
自然の恵みである水を少しでも無駄なく利用するよう、最新の設備を整えています。
風の強弱でゆらゆらと動き、開閉を自動調整する窓「スウィンドウ」。夏の暑い日にも冷房で締切にすることなく、阿蘇の爽やかな風を効果的に取り入れています。
再春館ヒルトップは自然と一体になったものづくりの丘をめざしました。その豊かな自然の中にはいくつもの樹木が立ち並びます。これは九州にお住まいの一般のご家庭から、ご事情によって切らざるをえなくなった庭の木を、呼びかけにより引き取ったものです。いまやヒルトップのシンボルとなった樹齢200年のクスノキは、宮崎県にお住まいの中村さんからお預かりしたもの。ご家族とともに年月を重ねた大切な木が、その思い出と共に元気に枝を広げています。
資源のムダを少しでもなくすために、容器や梱包の改良を重ねています。
残糸タオル
ガラスの製品容器を保護するタオルは、タオル工場で捨てられていた残り糸を原料としています。
能書兼用スリーブ
商品の外箱となるスリーブは裏面部分を能書とし、簡略化が図られています。
製品容器
プラスチック、ガラスなど、素材別に簡単に分別できるように工夫されています。
密封パウチ
無菌室からそのままお届けするための密封パウチは、再利用に便利なチャック付き。
自分の家と同じ感覚で、不要な電気は消す、紙一枚でもむやみに捨てない。毎日の仕事や生活の中で感じた「もったいない」の気持ちを行動に移す。私たちの環境への取り組みは、そんな身近なところから始まっています。
ひとりが気づいたことを、他の社員にも知ってもらうためのポスターや張り紙。あえて手書きにすることで、その気持ちがより強く伝わることを願っています。
節電を考えながらも、社員が効率よく仕事ができる冷暖房調節を行っています。また夏はノーネクタイ、冬は1枚多めのセーターなど、社員の一人ひとりが温度管理を心がけています。
全面ガラス張りの社屋は、昼間はすべて半灯照明。また、室内の明るさを決める基準「エコルール」を設け、照明を追加するタイミングを照度計でチェックしています。
不要物は、紙・金属・プラスチックなど、社員みんなでしっかり分別。窓付き封筒や飲み物の紙パックなども材料ごとに細かく分けて、100%のリユースとリサイクルを目指しています。
再春館ヒルトップは2001年に「アースファクトリー、エコロジカルファクトリー、オープンファクトリー」のコンセプトに基づき誕生しました。そこでは訪れるすべての人々がその自然の良さを感じ取り、環境についての活動に共感してくれる場所へと育てていくことを目指しました。
そして、2003年3月25日異例の速さでISO14001の認証取得に成功しました。それは、今までに太陽を最大限に活かしたエネルギーの導入、限りない産業廃棄物削減と再資源化への挑戦、再春館ヒルトップの緑化維持などへの取り組みが実を結んだのです。私たちの終わりない環境への取り組みの中でISO14001の認証取得は避けて通ることのできない大切なステップです。しかし、本当の目的は認証取得ではありません。次の段階にステップアップしていくことが必要だと考え、社内に根付いた取り組みをさらに深めていく手段として、2015年には環境方針に準拠した活動として自己宣言を行いました。これからも全社員で継続的な改善に取り組んでいきます。
株式会社 再春館製薬所
代表取締役CEO 西川 正明