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足のむくみがひどい・痛い原因は?5つの即効解消法を解説

足のむくみがいつもよりひどく、痛みを感じる時はありませんか?足のむくみがひどい時は、どう解消したらいいのか、病院はどこを受診したらいいのかわからないことが多いですよね。本記事では、足のむくみがひどい時の原因や解消法、病院はどこを受診したらいいかなどを解説します。

【状況別】足のむくみがひどくて辛いときの原因は?

なんだか足が張っているなと感じたり、夕方になるにつれて足のむくみがひどくなっていったりすることはありませんか?

そもそもむくみとは、細胞と細胞の間に水分が溜まってしまったり、血行不良により血液が滞ってしまうことで起こります。

足のむくみの原因には、生活習慣や病気、性別や年齢などさまざまなケースが考えられます。

足のむくみがひどい原因はさまざま

一般的な足のむくみの原因としては、生活習慣の乱れや病気などが挙げられます。

【生活習慣】

  • 長時間の立ちっぱなし
  • リモートワーク
  • 過度なダイエット
  • 塩分の過剰摂取

足は、重力の関係で血液が滞りやすい部位です。

そのため、立ちっぱなしやリモートワークなど長時間同じ姿勢を続けることが原因で血行不良となり、正常に足から心臓まで血液を送り返すことが難しくなって、足のむくみを引き起こすことがあります。

また、過度なダイエットによっても、水分や塩分のバランスが調整されず、細胞間に水分が溜まってしまって足のむくみが起こる可能性があります。

塩分の過剰摂取も同様に、体内で塩分濃度を薄めようとして水分をため込むことで、足がむくんでしまうことがあるのです。

また、生活習慣の問題だけでなく、病気が原因でむくみが発生している場合もあります。

足のむくみの原因に病気が考えられる場合には、足から心臓へ血液を送り返す血管に何らかの異常が起きている可能性があります。

【むくみの原因となる病気の例】

  • 深部静脈血栓
  • 下肢静脈瘤
  • リンパ浮腫

血管内に血栓ができていたり、血管自体の病気であったり、治療過程におけるリンパ管の損傷だったりと原因はさまざまです。

そのため、足のむくみが数週間持続している場合や、痛みや腫れを伴う場合には病気の可能性があるので、かかりつけの医師に診断してもらうようにしましょう。

女性/男性別で足にひどいむくみがあるときの原因は?

足のむくみは、男性と女性で大きな違いはありませんが、女性の場合は妊娠や出産、生理や更年期などがあるためホルモンバランスが崩れやすい傾向にあります。

ホルモンバランスが崩れると、体内の水分調節がうまくいかないことがあるため、男性に比べると足がむくみやすいなどの要因が考えられるかもしれません。

また、むくみは足まで流れた血液を、ふくらはぎの筋肉をポンプ代わりに利用して心臓へとうまく送り返せない場合にも起こります。

そのため、全身の筋肉量が男性よりも少ない傾向にある女性は、むくみを感じやすい場合もあります。

男女に共通して、足のむくみの原因として挙げられるのは生活習慣や病気が起因しているものです。

性別に関わらず、むくみを感じた時にはふくらはぎの筋肉をほぐしたりマッサージをしたりするようにしましょう。

足のむくみが長期間持続する場合や、痛みや腫れを伴う場合には病気の可能性があるので、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

高齢者の方で足にひどいむくみがあるときの原因は?

高齢者の方で足にひどいむくみがある時の原因も、前述したように生活習慣や病気がきっかけとなります。

ただ、高齢者の方は若い時に比べて筋力の低下があるので、足から心臓へ血液を送り返す力が弱くなり、昔よりむくみやすいと感じる方もいるかもしれません。

むくんでいるかもしれないと思った時は、足のすねを指で押して、凹んだ跡が戻ってきたら正常、戻ってこなかったらむくんでいる証拠なので確かめてみましょう。

また、高齢者の方は同時に複数の薬を内服していることが多く、その薬の副作用でむくみやすくなっている場合もあります。

降圧薬や向精神薬、漢方薬などは副作用としてむくみが出る可能性があるためむくみが気になった場合には、内服している薬を確認するようにしましょう。

薬の副作用でむくんでいるからといって、自己判断で薬の内服を中断するのは危険なので、必ずかかりつけの医師に相談してから判断を仰ぐようにしてください。

高齢者で足にひどいむくみを感じ、病気を疑うときは、下記の記事でその原因や対策まで詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください。

高齢者の足にむくみが起こるのは病気?考えられる原因と対処法を解説

両足がむくむ、片足だけむくむ場合の原因は?

両足がむくむ場合は、前述した通り生活習慣が原因で起こるケースがあります。

ですが、両足のむくみが持続する、痛みや腫れを伴う場合には病気の可能性があるのでかかりつけの病院を受診するようにしましょう。

片足だけむくんでいる場合は、特に病気の疑いがあるので注意するようにしましょう。

【むくみの原因とされる病気の例】

むくみの箇所

病名

内容

両足

腎不全

・腎機能が低下する

・腎臓病の初期症状にむくみがある

両足

甲状腺機能低下症

・血中の甲状腺ホルモン作用が低下してしまう

・無気力、疲労感、体重増加、記憶力低下といった症状がある

片足

下肢静脈瘤

・足の静脈がこぶのように膨らみ、足がだるかったり、つりやすくなる

・静脈の弁の働きが壊れて、血液が逆流することが原因

・40代以上の女性に多い

片足

深部静脈血栓

・足の静脈が血栓でつまり、急激に片側の足が赤く腫れる

・長時間乗り物に乗っていたり、寝たきりだと発症しやすい

片足・両足

リンパ浮腫

・リンパの流れが悪くなり、むくみやだるさ、重さがでる、皮膚が硬くなる・張る

・生まれたときからリンパ管の発達が悪いか、がんに対する放射線治療や手術によって起こる

・治療直後にむくむ時もあれば、10年以上経過してからむくむ場合もある

片側の足だけがむくむ場合や、両足のむくみにそれ以外の症状が見られた場合は、なるべく早くかかりつけの病院へ行くようにしましょう。

足のむくみがひどい・痛いときの5つの即効解消法

足のむくみがひどい・痛いときは、具体的にどうすればよいのでしょうか?

  1. こまめに足を動かす
  2. マッサージ
  3. ツボ押し
  4. 生活習慣を見直す
  5. 病院を受診する

以上、5つの足のむくみ解消法について解説します。

こまめに足を動かす

むくみやすいふくらはぎには、血液を足から心臓に戻すポンプとしての役割があります。

長時間座っていたり、同じ姿勢をとっていたりするような状況は、ふくらはぎの筋肉を使う機会が減り、下半身に溜まった血液やリンパ液が滞ってしまうため、むくみやすくなります。

また、長時間立ちっぱなしが多い場合、重力によって血液やリンパ液といった水分が下半身に溜まりやすくなります。

足のむくみを改善・予防するためには歩いたり、自転車に乗ったりなど、定期的に足全体をこまめに動かすことが大切です。

例えば、座ってテレビを観ているときは、CMが流れている時間に立ち上がってトイレに行ったり、家の中を少し歩いたりなど、足全体を動かすようにしましょう。

また、立ちっぱなしが続くときは、足首を上下に動かしたり、少し歩いたりなど、こまめに足を動かすようにしましょう。

マッサージ

数あるマッサージの中でも、リンパマッサージは、血液やリンパの流れを促します

リンパマッサージをすることによって、体の中の余分な水分や老廃物を排出することができます。

また足のリンパをリンパマッサージでほぐすことによって、血流促進にも役立つので、お風呂上がりのタイミングなどで定期的に行うのがおすすめです。

リンパマッサージの方法

  1. 足裏を親指で押す 各10秒
    両手で足裏を包み込むようにして、親指を使って足裏全体を押します。
  2. 足の甲を親指で押す 各10秒
  3. 足の指を親指と人差し指で挟んでもむ 各10秒
  4. ふくらはぎを手のひらでリンパマッサージ各15秒
  5. 太ももを手のひらでリンパマッサージ各15秒

渡辺佳子の著書「1分間リンパマッサージダイエット」から一部抜粋

ただし、足がむくむ原因が血液やリンパなのか、何らかの病気なのかによってマッサージの有無が異なります。

マッサージをしてもむくみが解消されない場合や、むくみ以外にも体のことで気になる症状がある場合には、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。

ふくらはぎをほぐすマッサージ方法

  1. まずは足を休ませるために椅子に座り、履いている靴を脱げるようであれば、脱ぎ、足首を数回ほぐすように回します。
  2. そして、足首から膝にかけて、掌でふくらはぎの裏側をつかみ、下から上に4,5回に分けてもみほぐします。
  3. その時、親指で心地の良い箇所を押し、下から上にさするなど、ご自身が心地よい強さで、疲れを癒しながら行いましょう。
  4. 両足のふくらはぎがほぐれたら、最後に少し足首を動かしてみると、足が軽く感じたり、楽になった実感が分かるかもしれません。
  5. また余裕のある方はふくらはぎで終わらず、膝から太ももまで、同じように掌でつかみながら、押してマッサージすることもおすすめです。

足全体をほぐすマッサージ

  1. 足の付け根を押す脚の付け根をゆっくり押す
  2. 足の付け根に、反対側の手のひらをあて、片手を重ねて足の付け根を押す。
    (反対側も同様に行う。)
  3. ひざの裏を押すひざの裏をじわっと押すひざを包むようにひざ裏に両手の4本の指をあて、上体を後ろに傾けながらひざの後ろを押す。
    (反対側も同様に。)
  4. 足全体をさする。足首に手に両手のひらをあて、足の付け根に向かって両手で同時に足全体をさする。
    (反対側も同様に。)
  5. 足の甲(足の指と指の間)を左右の親指で、指のつけ根から足首に向かって交互にさする。
    (反対側も同様に。)
  6. 足の甲(足の指と指の間)を指の付け根から足首にかけて、親指で押す。
    (反対側も同様に行う。)

ツボ押し

自宅でできる簡単なセルフケアにはツボ押しもあります。

心地よい強さでツボを押すだけで足のむくみが緩和するため、試してみるとよいでしょう。

足のツボ押しは、妊娠中には控えた方が良いツボもあるため、よく調べてから注意して行いましょう。

ツボ押し①太衝(たいしょう)

太衝とは、足の甲にあるツボのことを指します。

場所は、足の親指と人差し指を指でなぞり、指が骨のくぼみにぶつかったところです。

ツボ押しの際の注意点として、陣痛を促すとされているため妊娠中の方は控えるよう注意しましょう。

ツボ押し②湧泉(ゆうせん)

湧泉とは、足の裏側にあり、足先から1/3ほどの位置にあります。

ツボ押し③承筋(しょうきん)

承筋とは、ふくらはぎの裏側で最も高く盛り上がっている部分にあります。

両手の親指で、3秒×10回ほど押すと良いでしょう。

ふくらはぎには、足から心臓へ血液を送り返す時にポンプの役割を果たすため、承筋を刺激することで血行促進が期待できます。

生活習慣を見直す

むくみの原因には、長時間同じ姿勢を続けることや、塩分の過剰摂取など、生活習慣の乱れもあります。

日々の生活の中で、むくみを悪化させている習慣がないかを見直してみましょう。

また、適度に足のマッサージをする、バランスの良い食生活・質の良い睡眠・適度な運動などを心がけるようにしましょう。

病院を受診する

むくみの原因には、生活習慣の乱れ以外にも病気が原因ということもあります。

自己判断で放置していると、深刻な病気につながる可能性もあります。

足のむくみが長期間持続的に続いている、痛みや腫れを伴うなどの場合にはかかりつけの病院を受診するようにしましょう。

足のむくみがひどい・痛いときは何科を受診する?

足のむくみがひどい、痛い時には病院の受診をするようすすめましたが、どこの科に行ったら良いかわからないという方もいるのではないでしょうか。

下記でご紹介する受診すべきかのチェックポイントと、病院の選び方を参考にしてみてください。

受診すべきかのチェックポイント

足のむくみには、生活習慣の乱れや病気が原因で引き起こされる場合があります。

  • 片足だけむくむ
  • むくんでいる状態が長時間続いている
  • 痛みや腫れを伴う

こういった場合には、すぐに病院を受診するようにしましょう。

整形外科

スポーツや転倒などで負傷した箇所のむくみは、皮膚に細菌が入ってむくんでいる可能性があります。

また、外傷はなくともひどい痛みがある場合は、骨折による足のむくみが考えられるでしょう。

こういったときには、整形外科を受診するようにしましょう。

下肢静脈瘤を専門しているクリニック

下肢静脈瘤クリニックの受診がすすめられるケースには、片足だけがむくむ場合や、足のむくみ以外に血がたまってこぶのように見える場合が考えられます。

これらの症状が出ている場合、下肢静脈瘤やリンパ浮腫といった病気が発症している可能性があります。

速やかに最寄りの下肢静脈瘤クリニックを受診するようにしましょう。

内科

上記の整形外科や下肢静脈瘤クリニックに当てはまらず、何週間か足のむくみが継続している場合は、かかりつけの内科を受診するようにしましょう。

足のむくみは、心臓や腎臓、肝臓の病気など、さまざまな内科疾患の症状として現れることがあります。

むくみ以外にも、食欲不振や倦怠感などの症状がある場合は、内科を受診して詳しい検査を受けることが大切です。

まとめ

本記事では、足のむくみがひどい・痛い原因や解消法、痛い時にはどうすれば良いのかについて解説しました。

足のむくみには、生活習慣の乱れや病気などの原因が考えられます。

生活習慣の乱れの場合には、生活習慣の見直しや足のマッサージ、ツボ押しなどをして普段から足がむくまないようにしてみましょう。

足のむくみが、長期間持続している、痛みや腫れを伴っている場合には病気の可能性があるので受診すべきかのチェックポイントを参考にお近くの病院を受診するようにしましょう。

坂本 彩香 監修

ブロバスケットボールチーム 熊本ヴォルターズ トレーナー

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校アスレティックトレーニング専攻 学士を卒業。
「BOC-ATC (米国アスレティックトレーナー資格認定委員会公認アスレティックトレーナー)」という、
アメリカでは准医療従事者として認定され国家資格の立ち位置にあり、日本国内での保有者はわずかしかいない資格を取得。
現在は熊本ヴォルターズのトレーナーとして、選手のサポートに従事。

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