私らしく。 by 再春館製薬所

おうち養生#001

伊藤安矢
おうちで簡単養生。睡眠を「快眠」にするには?

column 連載| # # # # #

連載

人には、何歳になろうとも自らを元気にする力が備わっています。その力を信じてみませんか。太古の昔から、自然の一部である人間は、内なる生体リズムと自然のリズムを呼応させながら生きてきました。自分のリズムにそっと耳を澄ませば、「トラブルが起きにくい私」へのヒントが見つかります。すこやかな明日へ向けて、心と体を整えていきましょう。

春夏秋冬がめぐる、朝が来て夜が来る。昨今、こうしたあたりまえの自然のリズムを感じにくくなったと思いませんか。

それもそのはず、現代の生活では空調はどこでも快適で、夜は日が沈んでも明るく、さまざまな機器から光と情報が流れ込んできますから。

本来、人は、自然のリズムと呼応するように、一日や一週間、一年などの単位で周期的に変わる「生体リズム」を持っていますが、それが乱れると体や心に不調が現れる、と私たちは考えています。

この【おうち養生】は、リズムを整え、お一人お一人に備わっている力を発揮させることで、「トラブルが起きにくい私」に変えていこうという企画です。

トラブルが起きてから対処するよりも、いいですよね。
第1回目は睡眠と快眠の養生です。私たちがお手伝いいたします。

では、スタート!

快眠のコツは
「メリハリ」をつけること?

人間には、一日のサイクルにおいて、日中の「活動(ON)」と夜間の「休息(OFF)」という二つのモードがあります。

朝目が覚めてから昼にかけては心身の活動が活発に、夕方から夜にかけては休息に向けて活動が緩やかに。生体リズムは、波のような曲線を描いています。この波が乱れると、どうなるのでしょう?

一日のサイクルイメージ

例えば、長時間の仕事や家事、不規則な生活、ストレス、人工照明を夜遅くまで浴びる生活環境などが続くと生体リズムが揺れ動き、睡眠が乱れがちに。

ぐっすり眠り、爽やかな目覚めを迎えるには、生体リズムの波に「メリハリ」をつけることが大切だと私たちは考えています。

メリハリには、活動と休息のバランスを保つ自律神経や体内時計、体温の変化が深く関わっているのですが、リズムは目に見えないので捉えにくいですよね。

まずは、体や心が発する「乱れていますよ!」という合図をキャッチすることからはじめてみましょう。

目覚めがよくない=怠けている
ではない

目の覚め方って、毎日ちがうなあと感じませんか。
それは自然なことですから、ごあいさつがわりに「今朝は、どんなお目覚めでしたか?」とお尋ねするとなかなかベッドから出られない、頭がスッキリしない、朝は起きられても日中にぼーっとしてしまう......などいろいろなお答えが返ってきます。

こうした睡眠がうまくいかないというお悩みこそ、ご自身にとって心地いいリズムが乱れている合図。

なまけ?気のたるみ?そうじゃないよ!

これが、必要な養生を見つける糸口になりますからぜひ、丁寧に耳を傾けてあげてください。
真面目な方ほど、怠けてはいけないとかたるんでいるとか、考えてしまいがちです。

まずは、「私ってなぜ目覚めがよくないの?」と背景を探ってみると、意外な発見があることも。

休日はいつもと就寝や起床の時間が異なる、日によって食事のタイミングがまちまちなど一週間の生活習慣も振り返ってみましょう。

自分を知りたいという気持ちこそ、養生の第一歩です。

不調の原因を知るには
自分を知るところから

ここまで、生体リズムと睡眠についてお話ししてきました。
「自分の不調サインに気づいて、本来のリズムを見つけましょう」
と言われてもなかなか難しそう......。

初めは誰もが思うことですから、安心してください。
大切なのは、ご自身の不調とその根本にある原因を探していく道のり。

「私の不調は、何が原因なのかよくわからない」

そんな戸惑いを感じる時には、ご自身の生活習慣について気になることを聞かせていただけませんか。

私たちと気楽におしゃべりするなかで、思いがけないつながりに「あ!」と気づくことも。
「毎日決まったリズムを習慣づけなくちゃ」と力んでしまうことに疲れを感じていらっしゃるなら、そんな本音もぜひ打ち明けてください。

相談しているイメージ

漢方思想では、根本原因も養生も人それぞれという考え方を重んじます。
「睡眠時間は8時間確保するべき」
「毎日必ず22時には就寝しなければ」
といった絶対的な正解は、存在しないのです。

自分にとって心地いいリズムはこんな感じかな、これなら無理せず続けられそうといった手応えが何となくでもあれば、順調ですよ!

眠りを妨げていた
二つの習慣

研究開発職の一員としてお客様の睡眠のお悩みに向き合ってきました、ポジティブリズム事業部の伊藤安矢です。

かくいう私も、なかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚めるといったトラブルにひどく悩んだ時期があります。

あの手この手と改善を試みましたが、眠れる日もあれば、うまくいかない日も。やがて、ある習慣が気になり始めました。「私が眠れないのはこれのせい?」と。
それは「週末の寝だめ」と「昼寝」。ものは試しと、この二つをやめ、週末も平日と同じ時間に起きるようにしました。

さらに、「光」も意識。夜は就寝2時間前から間接照明に切り替え、朝は太陽の光を浴びる。特に日が昇るのが遅い秋冬は、部屋の調光ライトで朝の光を補うようにしたんです。私にはこれが合っていたらしく、悩んでいたのが嘘(うそ)のように楽になりました。

棚の上に光っている照明イメージ

自分に合う「整え方」は
人それぞれ

悩む人の数だけあるのが、「おうち養生」。とはいえ、ご相談の中から改善のヒントとなった事例もあるので、いくつかご紹介します。

一日の終わりに湯船につかるのが苦手な方は、太い血管が集まる首や足首を意識的にシャワーで温めると、入眠しやすい体温に調節しやすくなります。

働く時間帯が朝・昼・夕と変動する方が、毎日同じ時刻に就寝・起床するのは難しいもの。就寝や起床が流動的でも、睡眠の量や質を保つと生体リズムが大きく乱れる心配はないので、ご安心ください。

秋冬に朝起きられない方。起床や睡眠時間が季節によって変動するのは、ごく自然な生体リズムです。私のように光を味方につける方法もおすすめですよ。

皆さまの睡眠のお悩みはどんなことですか? まずは気になることをお話ししながら、いろいろな「おうち養生」を一緒に試してみましょう。快適な眠りと目覚めに変わっていく明日をどうぞお楽しみに。

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伊藤安矢

いとう・あや
再春館製薬所に入社後、研究開発員としてドモホルンリンクルの商品開発、企画、研究に従事。これまで培った知見を生かし、現在はポジティブリズム事業部で新たな価値づくりに取り組んでいる。本来の自分を取り戻す「生体リズムケア」を通して、「明日が楽しみ」と思える前向きな毎日をサポートする。