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ハーブティーの種類と効果効能|飲む際の注意点や作り方を紹介

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ライフスタイル

ベランダで育てたハーブを摘んで、おいしいハーブティーを淹れてほっと一息......。
そんな、オシャレでていねいな暮らしに憧れたことはありませんか。心にも体にもパワーを与えてくれる、ハーブティーの種類や効果について解説します。

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ハーブティーの効果

私たち人間は、本来、神羅万象と同調し、一体である生き物といわれます。
そのため、弱った時には自然の力を借りることで、心も、体も元気になることがあるのです。
ハーブというのは、人の暮らしに有益な効果をもつ植物の総称です。
お茶として飲むことで、ハーブの持つ次のような力を体の中に取り入れられるといわれています。

リラックス効果

ハーブティーの代表的な作用は、リラックス効果です。
多くのハーブに、苛立ちや不安、緊張、ストレスなどを緩和して、心を安定させる力があるとされています。また、ハーブティーを淹れてゆっくり飲むという行動そのものも、気分を切り替えるのに効果的です。

自律神経を整える効果

ハーブティーの豊かな香りは、脳に直接届き、自律神経を整えるといわれています
自律神経の乱れは様々な身体的不調を引き起こすため、ハーブティーは体調を整え、病気を予防するのにも効果的といえるかもしれません。

睡眠の質を高める効果

ハーブティーは、不眠の症状にも効果的といわれています。
心をゆるめてリラックスさせることと、自律神経を整えること。この双方が、睡眠の質の向上につながります
ぜひ、特に安眠の効果が高いハーブティーを眠る前の一杯に飲んでみてください。

ハーブティーの種類と有効とされる症状

使うハーブの種類によって、風味や香り、効果効能が変わることもハーブティーの面白さです。
好きな香りのハーブを選ぶのもよいですし、現在の悩みに合わせてハーブを選ぶのもよいでしょう。
代表的なハーブティーの種類と、有効とされる症状をまとめました。

カモミール

カモミールは、万能ともいえる定番のメディカルハーブです。
もっとも有名なのは、不眠の症状を緩和する効果ではないでしょうか。カモミールの甘い香りには鎮静作用があり、不安や苛立ちを緩和して、心をリラックスさせる効果があるといわれています。カモミールのハーブティーは、眠りを誘う就寝前の一杯に最適です。
ほかにも、カモミールは胃炎、冷え性、生理痛、更年期障害など多様な症状に効果があるといわれています。特にジャーマン種のカモミールは抗炎症効果が高いため、花粉症や鼻詰まりの解消にもおすすめです。

レモングラス

レモングラスは、古くからアジアで解熱作用のある薬草として使われてきたハーブです。
爽やかなレモンの香りが広がるレモングラスのハーブティーは、夏バテ、胃もたれ、食欲不振、二日酔いなど、特に胃腸の不調に効果があるといわれています
おなかの調子を整えたい時には、レモングラスのハーブティーを食後に飲むとよいでしょう。

レモンバーム

レモンバームは、ヨーロッパでは古くから長寿・若返りのハーブとして多様な用途に使われてきました。
精神安定、消化促進、抗菌などの作用があるため、不安や気落ち、胃もたれ、下痢、便秘、生理痛や更年期障害などに有効といわれています
レモンバームをハーブティーにして飲む時は、相性のよいレモングラスやレモンピールとブレンドすると、より一層香り豊かに楽しめるのでおすすめです。

ローズマリー

ローズマリーは、アンチエイジングに効果的といわれるハーブです。
ローズマリーに含まれるロスマリン酸には抗酸化作用や抗炎症作用があり、血行不良や消化不良の改善、冷えや花粉症の緩和にも効果があるといわれています
また、スッキリとした風味・香りのローズマリーは疲労回復や集中力の向上にも効果的といえるかもしれません。ローズマリーのハーブティーは、気持ちをシャキッとさせて集中したい時の一杯に適しています。

ラベンダー

「ハーブの女王」とも呼ばれるラベンダーは、知名度が高く、とても人気のハーブです。
ラベンダーの香りには神経を落ち着かせる作用があるので、苛立ちや不安、緊張、ストレスなどを緩和する効果があるといわれています
リラックスしたい時や就寝前の一杯に、ぜひラベンダーのハーブティーを飲んでみてください。ラベンダーは非常に香りが強いので、少量を他のハーブとブレンドすると飲みやすくなります。

ミント

清涼感・爽快感のあるミントは、代表的なハーブの一つです。
ペパーミント、スペアミント、アップルミントなどたくさんの種類があり、非常に丈夫な植物なので自家栽培にも適しています。自分で育てたミントを摘んで淹れる、フレッシュミントのハーブティーは格別。頭がスッキリして脳が活性化するので、目覚めの一杯や午後のリフレッシュなどにおすすめです。
ミントのハーブティーには胃腸の調子を整える作用があり、胃もたれ、便秘、下痢などに効果があるとされています。爽やかな香りは乗り物酔いで気分が悪い時にもおすすめで、鼻詰まりを緩和するので風邪の時にも効果的です。

バジル

バジルは、インドが原産地の有名なハーブです。
バジルを使ったハーブティーには、消化を促進したり、炎症を抑えたり、気持ちを落ち着かせたりする効果があるといわれています
料理に使う方がなじみのある方も多いと思うので、サラダやピザ、パスタなどで食べるのもよいでしょう。

エキナセア

エキナセアは、ガーデニングでも非常に人気の高いとても美しい花を咲かせます。園芸用に改良されたエキナセアの中には、ハーブとしての効果・効能を持たない品種も多いので注意しましょう。
エキナセアのハーブティーは、感染症の予防効果が期待されています
免疫力アップ、抗ウイルス・抗菌作用、消炎作用などの効果が注目を浴び、他の薬草類と比べると比較的最近人気が高まってきたハーブです。
ただし、エキナセアは免疫系の疾患がある場合服用を控えるべきとされています。また、小児の摂取にも注意喚起がなされているハーブです。

ハーブティーを飲むと、ハーブに凝縮された生命の力を取り入れることの心強さを感じられます。
そんなハーブの持つ力について、ハーバルライフスタイリストの村田美沙さんが語られているインタビュー記事がこちらです。ハーブの魅力に目覚めるきっかけにもなりそうな素敵なお話が満載なのでぜひご覧ください。

村田美沙さん|「なんとかなる、大丈夫」心まで変えてくれたハーブ

服用に注意が必要なハーブティー

健康的で安全なイメージがあるハーブティーですが、中には服用に注意が必要なものもあるのです。
いくつか例を挙げて紹介します。

カフェインが含まれるハーブティーの種類

ハーブティーといえばノンカフェインというイメージがありますが、中にはカフェインを含んでいるものもあります。
例えば、ジャスミンティーやマテ茶は、紅茶と同程度のカフェインを含むものが多いので注意してください。また、紅茶をベースにハーブをブレンドしたものも、カフェインを含みます。

妊娠中に控えるべきハーブティーの種類

ノンカフェインのため妊娠中によさそうなハーブティーですが、中には控えるべきものもあります。
例えば、本記事で紹介したハーブの中でいえば、カモミールには子宮を収縮させる作用があるといわれているため、妊娠中はできるだけ避けてください。レモングラスやレモンバーム、バジルなども、妊娠中・授乳中の経口摂取は控えた方が安全とされています。ローズマリーも少量にとどめるべきといわれており、意外に控えるべきハーブティーは多いものです。いずれも過剰摂取は避け、不安な場合は担当医に相談してみるとよいでしょう。

ハーブティーの作り方

ハーブティーの作り方には、大きく分けて2つの方法があります。

1つ目は、ティーバッグを使う方法です。
家にティーポットがなくても、すぐに手軽にハーブティーが楽しめます。カップ一杯分の茶葉の量がわかりやすく、ブレンドのバランスが崩れないのもメリットです。

2つ目は、リーフ(茶葉)を使ってティーポットで淹れる方法です。ゆっくり、たっぷり飲むことができたり、自分好みのブレンドを追求できたりと、こちらにも色々なメリットがあります。
少しハードルが高く、難しそうに感じるかもしれませんが、基本はとてもシンプルです。

STEP1:ティーポットをお湯で温める

まずは、ティーポットをお湯で温めます。同時に、ティーカップもお湯で温めておきましょう。このお湯は、ポットやカップが温まったらどちらも捨てます。
ティーポットやティーカップを温めておく理由は、冷たいポットやカップにお湯を注ぐと、熱が奪われてすぐに温度が下がってしまうからです。ハーブの風味や香りをしっかり抽出するためには、高温をキープしなければなりません

STEP2:ハーブをティーポットに入れる

温めておいたティーポットに、ハーブを入れます。
お店で買ったドライハーブであれば、記載されている目安量を参考にしましょう。ティーポットで淹れる場合は、好みの濃さに合わせてハーブの量を加減するのも簡単です。

STEP3:熱湯を注ぎ、蓋をして蒸らす

沸騰させたお湯をティーポットに注いだら、素早く蓋をして3分程度蒸らします。
かたい実や茎がブレンドされているものは、様子を見ながら5分ほど蒸らしてもよいでしょう。高温のお湯で蒸らすことによって、ハーブの風味や香りが抽出されます。ただし、あまり長い時間放っておくと苦味や雑味が出やすいので気をつけてください
ちなみに、まとめてたくさんのハーブティーをつくりたい場合は、蒸らすのに使うポットとは別に、もう1つティーポットを用意しておく方法がおすすめです。ハーブの抽出が終わったら、茶漉しを使って別のポットにすべて注ぎ切ってしまいましょう。

STEP4:ティーカップに注ぐ

抽出が終わったら、ハーブティーを均一にするためティーポットをやさしく揺らします。
そして最後に、茶葉を取り除くため、目の細かい茶漉しを使ってティーカップに注ぎましょう。茶漉しがティーカップやティーポットと一体になっているものもあります。急須を使ってハーブティーを淹れても問題ありません。

まとめ

毎日の暮らしにハーブティーを取り入れるのは、実はそんなに難しいことではありません。
ていねいに淹れたハーブティーを、ゆっくりと味わう時間は、忙しない日々の中で心を緩め、落ち着きを取り戻すきっかけになるでしょう。

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