無理なおしゃれをやめ
自分が着たいものを着る
確かな審美眼を感じるライフスタイルやファッションで支持される、内田彩仍さん。実は近年、さまざまな心境の変化があったといいます。
「歳を重ねてよかったことは、おしゃれをするのに人目を気にしなくなったことです。ここ数年、昔好きだった服が似合わなくなってきて、無理をするのはやめようと。いまの自分が着たいものを着ればいいと思うようになりました。70代になってもカッコいい女性に憧れます」
内面的には、最近はちょっとしたことが気になり、あれこれと思い悩む一面もあるそうですが、そんな自分自身もここのところポジティブに受け止められるように。
「40、50代になると、自分だけでなく、親の健康問題など、気がかりなことはたくさんあります。納得いくまで調べたり、迷ったり、いつも何かを考えている時期もありました。だからこそ自分なりの答えを早く出せるようになったし、次への糧にもなっています」
前向きな言葉と笑顔で
人づきあいを心地よく
誰もが意外とその難しさを実感するのが人づきあい。内田さんは日頃からできるだけ前向きな言葉で話すようにしているのだとか。
「例えば、感謝の意を伝えるなら、『すみません』ではなく『ありがとう』と。笑顔も出し惜しみしないようにしています」
人の気持ちは変えられないかもしれないけれど、自分が笑顔でいることで、場の雰囲気がよくなり、もしかしたら相手の気持ちも和やかになるかもと思うそうです。
一生使えるモノを購入
最後までていねいに手入れ
日常のモノを買うときには、『一生使えるモノを』と思い迎え入れているので、ソファや椅子は布を張り替え、繕い、30年愛用しているモノも。
似合わなくなったと感じる洋服なども『誰かに引き継いでもらえたら』という想いで、洗濯・アイロン後、友人に譲ったり、リユースショップを利用したり。「穴が開いている服でも繊維として役立つなら」と市の回収ボックスに持ち込むように。
好きで購入したモノだからこそ最後までていねいに、そのモノの役目を全うさせ、責任をもってお別れをするとか。
「怒るのも、クヨクヨするのも、誰にでもあること、当たり前ですよね。そんなときには何かに変換できる人でいたいと思っています。これまでの経験や知識は、不安や怖さを減らしてくれ、いまを楽しむ方法もたくさん見つかりました」と話す内田さん。
いまの自分をありのままに受け入れ、明るく。その前向きで自然体な心の持ちようこそが、何気ない日常をしあわせに感じ、人生を心豊かなものにする秘訣のようです。
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