五十肩でひどい痛みが起こる原因は？5つの対処法と受診する科を解説

五十肩とは？ひどい痛みが起こる原因

五十肩は正式名称「肩関節周囲炎」と呼ばれる関節痛です。

五十肩を発症すると、腕を上げたり、腕を外側に回す動きが困難になり、痛みを強く感じる場合があります。

ここでは、なぜ五十肩が起こるのか、ひどい痛みが起こる原因は何かを解説します。

五十肩を発症するはっきりとした原因は解明されていない

五十肩や四十肩の原因は、現在も完全には解明されていません。

「これが原因になるのではないか」「五十肩の発症に影響するのではないか」とされる要因はいくつかありますが、具体的な原因についてはいまだ推測の域を出ていません。

五十肩でひどい痛みを感じる場合「炎症期」の可能性がある

五十肩の炎症期とは、痛みがピークに達する時期です。

炎症期は、肩や腕を動かすだけで強い痛みを感じたり、夜間に痛みで目が覚めたりする場合もあります。

炎症期を過ぎると痛みは徐々に軽減していきますが、放置していると腕の動きが制限される恐れもあるため、早めに病院で適切な治療を受けることが重要です。

以下の記事では、五十肩で起こる症状を23のチェック項目で詳しく解説しています。

これって五十肩の症状？23のチェック項目と受診科を解説

五十肩はどこが痛む？二の腕が痛いのはなぜ？

五十肩について耳にする機会はあるけれど「どの部分が痛くなるの？」「二の腕が痛くなることはある？」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

ここでは、五十肩で痛む部位や、二の腕に痛みが生じる理由を解説します。

五十肩は肩甲骨と上腕骨をつなぐ肩関節が痛む

五十肩は、主に肩甲骨と上腕骨をつなぐ肩関節に痛みが発生する関節痛です。

しかし、中には肩関節ではなく二の腕が痛み、「五十肩かな？それとも別の病気かな？」と悩む方もいます。

二の腕が痛む原因としては、五十肩によって肩周囲を走行する「腕神経叢（わんしんけいそう）」や「腋窩神経叢（えきかしんけいそう）」が圧迫・刺激されることが考えられます。

ただし、二の腕の痛みは必ずしも五十肩だけが原因ではなく、他の病気や疾患によって引き起こされる可能性もあるため、注意が必要です。

自己判断せず、まずは病院を受診してください。

二の腕の痛みは五十肩以外が原因の可能性もある

二の腕に痛みが生じる原因は、次の病気や疾患の可能性もあります。

二の腕に痛みが生じる病気や疾患はさまざまであるため、まずは病院を受診してください。

五十肩のひどい痛みを和らげる対処法

次は、五十肩のひどい痛みを和らげる方法を解説します。

• 病院を受診する
• 痛みがひどいときは安静にする
• 痛い部分を温める
• 市販の鎮痛消炎湿布などで一時的に痛みを緩和する
• 夜間痛が辛い場合は、寝方を工夫する

以下で、それぞれについて詳しく解説します。

病院を受診する

五十肩で強い痛みを感じる場合、もっとも有効な対処法は病院を受診することです。

病院を受診したからといってすぐに痛みが和らぐとは限りませんが、医師による適切な診察と治療で、早期的な痛みの緩和につながります。

骨や関節、筋肉の専門である整形外科を受診し、医師に「痛みがひどいこと」や「どうすれば痛みを緩和できるか」を相談しましょう。

痛みがひどいときは安静にする

あまりにも痛みがひどくて辛い場合、安静にすることがもっとも大切です。

「すぐに病院へ行けない」「病院に行くまでの一時的な対処法が知りたい」という場合は、まず安静にしましょう。

痛みを我慢して無理に動かすと、炎症が悪化する恐れがあるため、注意が必要です。

安静にする際、アームスリングや三角巾などを使って腕を固定すると、炎症悪化の予防につながります。

三角巾の巻き方は状態によって異なる場合もあるため、病院を受診して医師に相談すると良いでしょう。

痛い部分を温める

五十肩で痛みがあるときや痛みが和らいだときには、状況に応じて患部を温めると良い場合があります。

ただし、炎症の状態によって温めるべきか、冷やすべきかは異なります。

ひどい痛みで夜も眠れない場合は、自己判断で温めず、必ず病院を受診してください。

市販の鎮痛消炎湿布などで一時的に痛みを緩和する

直近で病院を受診する予定はあるが「今、この痛みをどうにかしたい」という場合は、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者に相談し、鎮痛消炎湿布を活用しても良いでしょう。

一時的ですが辛い痛みを緩和できる可能性があります。

ただし、痛みが和らいだからといって五十肩を放置すると、関節が癒着して動かなくなる恐れがあるため、なるべく早めに病院を受診しましょう。

夜間痛が辛い場合は寝方を工夫する

夜間痛で眠れない場合は、寝方を工夫すると良い場合があります。

横になると痛みが辛い場合や、痛みで目が覚めてしまうときは、上記の方法を試してみてください。

五十肩で痛みがひどいときにやってはいけないこと

五十肩で痛みがひどいときにやってはいけないことは次のとおりです。

• 無理に腕や肩を動かす
• 痛みがある方の肩を下にして寝る
• セルフでマッサージをする
• 過度に温める、冷やす
• 痛みを我慢して放置する

五十肩でひどい痛みがあるとき、緩和するためにさまざまな方法を試したくなるかもしれません。

しかし、中には症状を悪化させる場合もあるため注意が必要です。

セルフケアを行う前に、まずは病院を受診しましょう。

五十肩でひどい痛みがあるときは整形外科を受診しよう

五十肩でひどい痛みがあるときは、整形外科を受診してください。

骨や関節、筋肉を専門とする整形外科では、状態に応じてさまざまな治療を行います。

「何日も肩が痛い」「最近肩の痛みが強くなってきた」「肩だけじゃなくて二の腕や首も痛い」など、肩周辺に痛みやしびれがある場合は我慢せずに病院を受診しましょう。

まとめ

本記事では、五十肩でひどい痛みが起こる原因や対処法について解説しました。

五十肩は、放置すると肩の動きが制限されて、痛みがひどくなる関節痛です。

五十肩を発症する原因は明確にわかっていないため、誰でも発症する可能性があります。

特に炎症期は痛みがピークに達し、夜も眠れなくなることがあるため、安静を心がけ、セルフケアの前に早めの病院受診をおすすめします。

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