
主に年齢を重ねた肌を対象につくられているドモホルンリンクルの商品。しかしその開発には、当然たくさんの男性社員も携わっています。もちろん男性が使っても肌への効果は見られ、実際に男性のお客様からも喜びの声が届くことも珍しいことではありません。
そこで今回は、社内で「美容男子」と評判の開発担当の田嶋を迎えたオンラインセミナーの動画を元に、男性ならではの視点で、『美活肌エキス』と『クリーム20』の看板商品ふたつを紹介していきたいと思います。

2020年入社
「年齢を重ねることが幸せを重ねることでありたい」という理念に惹かれて入社。製品開発として、「作り手のこだわり」と「お客様に喜んでいただけるモノ・コト」のバランスを取りながら仕事を進めることを大切にしています。
※この記事は、過去にYouTubeで配信された内容をもとに編集されたものです。実際の配信はこちら。
「美容男子」って、どんな人?
まずは田嶋の紹介から。本人へのアンケートより、以下のような回答が返ってきております。
現在の主な業務内容は?
製品開発に携わっていて、その中でも主に『クリーム20』の開発を担当しています。
美容に目覚めたきっかけは?
ドモホルンリンクルの商品をつくっている人間として、自分の肌がきれいでないと、それを使うお客様に対して説得力を持てないのでは? という思いから。
普段はどのようなお手当てをしていますか?
特別なことをしても長続きしないので、基本に忠実に、ただ必ず毎日お手当てをするようにしています!
お手当て以外で、美容のために何かしていることはある?
朝と晩に発酵食品を摂ることと、入浴時は毎日湯船に浸かっています。
休日はどのように過ごしていますか?
ペットと遊んだり牧場に行ったりして、生き物とふれあいを楽しんでいます!

基本に忠実に、毎日きちんと。美容男子はお手当てに、誠実。
開発イチの美容男子が教えます①
『美活肌エキス』
ではここからは本題でもある商品の紹介です。基本4点セットの中のひとつでもある『美活肌エキス』について。
4つの観点から、田嶋が商品のポイントを紹介していきます。

美活肌エキス[医薬部外品]
販売名:ドモホルンリンクル 薬用美容液b
30mL(約60日分)
美白だけじゃない、独自発想の「巡らせる」美容液
価格:11,000円(税込)+4ポイント
容器
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田嶋
容器に関しては、3つのこだわりがあります。ひとつ目は中央部分をくびれさせることで、スッと持ちやすいカタチにしていること。本体は細めなのですが、容器全体が細いと置いた時に安定しないので、底の部分は少し太い形状に設計しております。
ふたつ目は蓋に関してです。滑りにくい素材を使うだけでなく、上から見ると“おにぎり”のような三角形に近い形状となっています。それによって、掴みやすいだけでなく、蓋の開けやすさにもつながりました。

『美活肌エキス』のこの形状、実はさまざまな工夫が詰まっています。
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田嶋
そして最後が、ノズルのプッシュ部分の設計に関してです。
これは『美活肌エキス』だけに言えることではありませんが、過去に「プッシュ部分が高いと女性の指では届きにくく、押しづらい」という声をいただくこともあり、低めの設計になっています。

毎日使うものなので、ちょっとした工夫が続けやすい理由にもなります。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
『美活肌エキス』は、『保湿液』の後に使っていただくものなので、手が濡れて滑りやすい状態でのご使用が想定されます。
だからこそ持ちやすく、滑りにくいカタチや素材、開けやすい蓋といった部分にこだわりました。
またガラス製ではありますが、スリ加工が入っているので、キラキラしすぎず落ち着いたデザインであることもポイントです。
香り
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田嶋
『美活肌エキス』に含まれるたくさんの原料の中から、今回はひとつだけ特徴的なものとして『ビサボロール※』を挙げてみます。
これはお客様から「漢方をイメージさせる香り」とお喜びの声をいただくことが多い原料です。
※(配合目的:肌にツヤを与える・肌アレを防ぐ)

「木」のような見た目の通り、ウッディな香りが特徴的な原料です。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
「嗅覚」というのは五感の中でも特に本能に作用しやすいと言われて、とても記憶に残りやすいもの。また例えば「ゆず湯」などのように、自然の香りを楽しむ文化は日本にたくさんあります。
『美活肌エキス』においても、香りをとても大切に考えて開発を進め、あと残りがしにくく、素材そのものの香りを感じさせる優しい香りに設計しました。いわゆる男性用化粧品に多いスッとするような香りでもなく、違和感なく使っていだだけると思います。
テクスチャ―
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田嶋
美容液の中には、化粧水のようなサラッとしたものもあれば、クリームのような濃厚なものもあります。
ドモホルンリンクルは、ラインで使っていただくことを想定していて、『美活肌エキス』は、『保湿液』と『クリーム20』の間に使っていただくもの。
使い心地を考えて、その中間くらいの何とも言えないトロッとした使用感を目指しました。

使用感や容器との相性などと照らし合わせながら、とろみを調整しています。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
化粧品は、その効果はもちろん当然のことながら、見た目も大事なもの。肌に付ける前に、まずは手に出すことが多いので、その時に「あ、なんだか効果がありそうだな」と思っていただけるような使用感や、見た目まで大切にしてつくっています。
『美活肌エキス』は、濃厚ながら、しっかりなじんでくれるので、皮脂が多い男性にもオススメです。
浸透技術と成分
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田嶋
有効成分を肌へと浸透させるために私たちが取り入れているのが「新カプセル化」と呼ばれる技術です。
これは有効成分を吸着させた小さなカプセルを配合し、そのカプセルが少しずつ成分を放出することで、肌の届けたい部分まで浸透させることを目的としています。

特殊なカプセルの働きを活かして、成分の効果を最大化します。
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田嶋
浸透の技術だけでなく、もちろん成分そのものにもこだわりがあります。
今回紹介するのは、『美活肌エキス』に40種類以上も含まれている成分の中から、肌にツヤを与えることを目的に配合されている『米糠抽出物加水分解液A』と『甘藷発酵エキス』というふたつのエキスです。
このふたつはそれぞれ、精米の工程で処分されていたお米の外側の部分や、芋焼酎をつくるなかで出てくるサツマイモの焼酎粕から抽出しています。

アイガモ農法を活用し、農薬不使用でつくられたお米が原料です。

酒蔵で働く人は、手がキレイな人が多いと言われていて、焼酎粕の効果は昔から知られていました。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
一般的に、男性は女性と比べて皮膚が厚めだと言われますが、毎日の髭剃りなど、肌が敏感になるタイミングは男性にも多いはずです。
したがって肌本来の構造に近いカタチで、成分を優しく届ける技術は、性別に関わらず有効だと考えています。
開発イチの美容男子が教えます②
『クリーム20』
続いては『美活肌エキス』と同じく基本4点セットのひとつであり、ドモホルンリンクルの“大黒柱”とも呼べる存在、『クリーム20』です。
こちらも同じく、4つの観点から、田嶋が説明していきます。

クリーム20[医薬部外品]
販売名:ドモホルンリンクル 薬用クリームb
30g(約60日分)
「 シワ改善・シミ予防※」だけじゃないハリとツヤを育むクリーム
価格:14,300円(税込)+7ポイント
※メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐこと
成分
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田嶋
1974年に日本ではじめてコラーゲン※を配合したクリームとして発売された後、独自の進化をつづけて、現在20代目の処方となっている『クリーム20』。
この商品に配合されているのがハモから採ったコラーゲン。「ハモ」と聞くと、美味しく食べられる高級魚というイメージがあるかもしれませんが、実はとても保湿力の高いコラーゲンを持つ魚でもあります。
私たち再春館製薬所が、4年の月日をかけて、日本国内はもちろん世界中の魚を調べた中では、保湿力が高かったのがハモのコラーゲンでした。
※(配合目的:保湿・肌をなめらかにする・肌にハリを与える)

日本で見られる一般的なハモ(下)と、クリーム20のコラーゲンとなるハモ(上)。その差は歴然です。
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田嶋
日本で一般的に生息するハモは、大きくても70センチくらい。しかし世界には1メートルを超えるような、丸々と太ったハモが育つ地域があります。それがタイのアンダマン海という海域。海流が激しく、森の養分をたっぷりと含んだ水がどんどんと溢れてくるその海域で育ったハモは、非常に大きく、弾力のある状態に育つようです。
ちなみにハモの皮の部分、1キログラムからとれるコラーゲンはたったの3g程度で、とても貴重だということが分かります。
効率の良さを求めれば、もっと適した原料はあるかもしれませんが、私たちは「自然の恵みをいただく」ということにこだわっているので、20代目に至るまでこのアンダマン海で捕れたものだけを使用してきました。

「1キログラム(左)」と「3グラム(右)」を示したのがこちら。どれだけ貴重なものかがよく分かります。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
角層細胞が少なく、水分が失われやすいのが、男性の肌の特徴のひとつです。また「美容男子」が増えているとは言われつつも、まだまだ女性と比べると、しっかりとスキンケアをしている方は少ないと思われます。
だからこそ、しっかりと保湿をしてくれる「コラーゲン」は、男性にうれしい成分です。
浸透技術
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田嶋
『美活肌エキス』の時にもお伝えした通り、私たちがこだわっているのは、コラーゲンなどの原料だけではなく、いかに肌の奥深くまで優しく成分が届くかというところ。
ここでは肌に塗ったものが、どのように浸透していくのかを、簡単な図を使って説明していきましょう。

『細胞間経路』を通って肌の奥まで浸透するように設計しています。
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田嶋
ここでは肌への浸透経路を3つ紹介していきます。
まずはオレンジ色で示された『汗腺経路』は、毛穴を通っていくものです。ただ、肌に直接塗る化粧品が毛穴から浸透する量は非常に少ないと言われています。
次は緑色の『細胞内経路』。これは図から想像できるかもしれませんが、
細胞内を通そうとすると、肌への刺激につながる可能性があります。
そして最後に黄色の『細胞間経路』です。図の中でピンク色で示されているのが、一つひとつの細胞で、その細胞と細胞の間には『ラメラ構造』と呼ばれるバリア機能があります。それを突破すれば、肌の奥まで届かせることができますが、無理矢理に突破させようとすると、肌への刺激になってしまいます。
そこで私たちは、突破するのではなくなじませることで、成分を肌の奥まで通すことができないかを考えました。

水と油の両方を持っていることが、バリア機能が働くポイント。
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田嶋
『ラメラ構造』は、親油性=油に溶けやすい成分と、親水性=水に溶けやすい成分とが、交互に重なったミルフィーユのような構造になったもの。水と油の両方の性質を持つことで、外側からの刺激も、内側から水分が出ていくことからも守る役割を担っています。
そのラメラ構造を化粧品自体にも持たせることができれば、肌が持つバリア機能に馴染んで、優しく肌の奥へと届けることができるのではないかと考えました。

使用前後で、シワの改善が見られます。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
先ほど『美活肌エキス』で説明した通り、髭剃りなどで敏感になることが多い男性の肌にも、成分を優しく届ける技術は必要なものとなります。
肌の奥深くまで優しく浸透していくイメージを持ちながら、お手当てをしてみてください。
使用感
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田嶋
理論的にはいいものであっても、使っていただけなければ意味がありません。
そこでわたしたちは毎日使いたくなるような使用感はどういったものなのかを考えながら、20代目となる『クリーム20』を含めたドモホルンリンクル全体のリニューアルを繰り返してきました。

濃厚なのに、すぐ馴染む。試せばすぐに分かるこだわりの使用感。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
『クリーム20』はドモホルンリンクルの商品の中の大黒柱としての役割を担うもの。
濃厚さやコクは大事にしながらも、夏場などにも使いやすいよう、しっかりと伸びて、肌に乗せた時に溶けてとろけるような馴染みやすさを感じてもらえる設計にしています。
香り
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田嶋
植物から抽出した「精油」と呼ばれる香りの成分によって、香りを強く出すというより、心地よく使っていただいたり、リラックスしていただいたり、さらに贅沢感を楽しんでいただいたりすることを目的に、必要最低限の香りづけをしてお届けしています。
美容男子ならではの注目ポイントはココ!
『美活肌エキス』と同じく、あと残りが少なく、優しい香りの設計にしました。ゆったりと、リラックスして使えると思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。男性の美容への意識が強くなったと言われる昨今においても、女性を比べると、まだまだお手当てに力を入れる方は少ないのが現状です。そんな中、商品を提供する側としての責任感を背景に、自身もケアを怠らない田嶋の説明には、説得力が宿っています。
気になった方は、ぜひアーカイブ配信をご覧ください!

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