

薬膳料理研究家、東洋美食薬膳協会代表理事。身近な食材で簡単でおいしい薬膳料理を提唱。2023年、中国中医学の最高団体である「世界中医薬学会連合会」の理事に日本人女性として初就任。
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空気が乾燥する秋は、体の乾燥にも気をつけたい時季です。薬膳では肺は水の代謝を司る器官とされ、体をうるおす働きがあり、肌とも連動していると考えられています。深呼吸をして肺を鍛えると同時に、肺の粘膜をしっかりうるおすような食事を心がけましょう。おすすめの食材は、“白い食べもの”です。肺をうるおす働きがあり、乾燥から体と肌を守ってくれます。辛味のあるニンニクやショウガや長ネギなどは代謝を上げる働きもあるので、老廃物をしっかり排出しやすくなるでしょう。
さらに積極的に摂りたいのは、季節の果物。ビタミンが豊富で体にうるおいと栄養を補給できます。今回の豚肉の煮込みにはリンゴを使いましたが、代わりに水分を多く含んでノドの渇きを癒すといわれている梨もおすすめ。白和えには薄くスライスした柿を加えても。
旬の食材図鑑
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レンコン
加熱するかしないかで、効能が異なるレンコン。生だと体にこもった余分な熱を冷まして肺をうるおし、火をとおすと胃腸を整える働きがあるといわれています
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白ごま
皮膚粘膜をうるおし、便秘にもよいとされている美肌の代表食材。同じごまでも黒ごまはポリフェノールが豊富で薬膳では冬がおすすめ。
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白きくらげ
食物繊維が豊富で、あの楊貴妃も美容のために食していたという白きくらげ。ぬめり成分にはノドなどの粘膜や肌をうるおす働きが。
秋の食養生レシピ
白きくらげとレンコンの白和え

材料(2人分)
白きくらげ………………………… 3g
レンコン…………………………… 100g
★木綿豆腐………………………… 1/3丁(約150g)
★白練りごま………………………
大さじ1
★白だししょうゆ………………… 小さじ1
★砂糖……………………………… 少々
★塩………………………………… 少々
作り方
① 白きくらげを5分ほど水で戻し、1~2分茹でる。レンコンを食べやすい大きさに切り、3~4分茹でる。木綿豆腐は水切りをしておく。
② ★をハンドミキサーでなめらかにし、①と和える。
豚肉とリンゴの煮込み料理

材料(2人分)
豚バラ肉(ブロック)……………… 300g
リンゴ……………………………… 1/2個
★水………………………………… 500cc
★酢…………………………………
100cc
★長ネギ…………………………… 約10㎝
★ショウガ………………………… 2~3切れ
★はちみつ…………………………
大さじ4
★しょうゆ………………………… 大さじ4
白ごま………………………………適宜
作り方
① 豚バラを食べやすい大きさに、リンゴをくし切りにし、それぞれ油(分量外)をひいたフライパンで両面をこんがり焼く。
② 豚バラを★で20分煮込み、リンゴを加えてさらに20分ほど、汁けがなくなってとろみが出てくるまで煮込む。白ごまをかけていただく。
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