

薬膳料理研究家、東洋美食薬膳協会代表理事。身近な食材で簡単でおいしい薬膳料理を提唱。2023年、中国中医学の最高団体である「世界中医薬学会連合会」の理事に日本人女性として初就任。
https://yakuzen-salon.com/秋のオススメ食材
11月というと、秋から冬へとだんだん季節が移ろいでいく時季。日中の気温もぐっと低くなり、空気の乾燥も気になってきます。ウイルスが飛散しやすく、同時に喉や鼻の粘膜が乾燥することで、体調を崩し風邪をひきやすい時季でもあります。これからますます強まる寒さや乾燥に備えて、体のコンディションを万全に整えておきましょう。
冬に向けての準備をしていただけるように、今回は乾燥対策にぴったりの潤い食材をたっぷり使用したヘルシーでシンプルな薬膳料理をご紹介します。
豆腐(厚揚げ)
体に潤いを補うとされる白い食材。大豆として摂取するよりもタンパク質の消化吸収率が高まります。
里芋
体に潤いを補うとされる白い食材。12月に出荷の最盛期を迎えます。胃腸を補うはたらきがあり、胃腸でのエネルギー吸収を高めてくれます。
生姜
発汗作用があり、体を温めます。しっかり煮込むことで体を温める力が増すといわれています。
まいたけ
免疫力を高めてくれる食材。五臓六腑を癒すはたらきがあるとされます。
厚揚げステーキの野菜餡かけ

材料(2人分)
厚揚げ ・・・・・ 300g
ニンジン ・・・・・ 1/2本
ネギ ・・・・・ 10cm程度
蓮根 ・・・・・ 50g
黒木耳(くろきくらげ) ・・・・・ 3g程度
酒 ・・・・・ 大さじ1
酢 ・・・・・ 大さじ2
醤油 ・・・・・ 大さじ2
みりん ・・・・・ 大さじ2
砂糖 ・・・・・ 大さじ1
油 ・・・・・ 大さじ1
片栗粉 ・・・・・ 大さじ1/2
作り方
①ニンジンは細く千切りに、蓮根は薄く切って扇形に、ネギは薄く斜め切りにする。
②黒木耳は水に戻してから細く刻む。
③フライパンで①と②を油でさっといためてから酒、酢、醤油、みりん、砂糖で炒め煮にして野菜がしんなりしたら、水溶き片栗粉でとろみをつけて野菜餡かけが完成。
④厚揚げを塩胡椒して両面油でこんがり焼いたら③の餡をかけて完成。
キノコの炊き込みごはん

材料(4人分*)
米 ・・・・・ 2合
まいたけ ・・・・・ 50g
しめじ ・・・・・ 50g
鶏ひき肉 ・・・・・ 100g
銀杏(ぎんなん) ・・・・・ 8粒程度(水煮を使用)
みりん ・・・・・ 大さじ1
醤油 ・・・・・ 大さじ2
酒 ・・・・・ 大さじ1
生姜 ・・・・・ ひとかけ
*作りやすい分量となっております。
作り方
①米をといで炊飯器に入れ、2合の目盛りから大さじ4杯程度減らした量の水を入れる。
②キノコ類は手で小さく割く。生姜は千切りにする。
③①に②と鶏のひき肉、銀杏、みりん、醤油、酒を加えて炊飯する。
野菜たっぷり豆乳汁

材料(2人分)
昆布出汁 ・・・・・ 200cc(昆布10cm程度)
豆乳 ・・・・・ 200cc
ニンジン・大根・えのき ・・・・・ 各30g程度
里芋 ・・・・・ 2個
白だし醤油 ・・・・・ 大さじ1(なければ薄口醤油でも代用可)
みりん ・・・・・ 小さじ1
作り方
①昆布であらかじめ出汁をとっておく。
②ニンジンは細切り、大根は薄く扇形に切る。里芋は皮をむき食べやすい大きさに切る。えのきは軸を切ってから半分に切り、①の出汁で5分程度煮込む。
③白だし醤油、みりんを加え、最後に豆乳を入れて温めれば完成。
小松菜の白和え

材料(2人分)
木綿豆腐 ・・・・・ 150g
白練胡麻 ・・・・・ 大さじ1
醤油 ・・・・・ 小さじ1
塩 ・・・・・ 少々
みりん ・・・・・ 少々
小松菜 ・・・・・ 1/2袋
白胡麻 ・・・・・ 小さじ1
作り方
①豆腐をしっかり水切りしたものをフードプロセッサーに入れ、白練胡麻と、塩、醤油、みりんを入れてよく混ぜる。
②小松菜はさっとゆで5cmにカットし、①の豆腐ペーストとあわせて完成。仕上げに白胡麻をふる。
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