免疫力も幸福度もアップ
正しい入浴で心身を養生
世界でも屈指の長寿を誇る日本。実は、入浴習慣が長寿に貢献することが明らかになっています。
「2019年に千葉大学がおこなった研究では、毎日入浴習慣がある人は、週に0〜2回の人に比べ、将来的な要介護リスクが29%減少することが分かってきています。別の研究では、入浴の温熱作用により血流がアップし、脳卒中や心疾患のリスクが減少するという結果も」(早坂信哉さん)
毎日湯船に入る人の方が主観的な幸福度が高いとも言われ、入浴は漢方で言う「心養生」の一つと言えます。それだけでなく、筋肉や関節の痛みやむくみの軽減、湯気が粘膜をうるおし、免疫力を向上させる作用など、入浴の効果はさまざま。
「芯から温まり、血流を上げるには、40度の湯に10〜15分ほどつかる全身浴がおすすめ。季節によって湯温は調節し、汗ばんだら上がります。立ちくらみ防止のため、湯船から上がる動作はゆっくりと。1回の入浴で約800mℓの水分が失われるので、入浴前後にコップ2杯ほどの水分補給をしましょう。ミネラルを含む麦茶もいいですね。もし湯船につかる時間がないときは、太い血管が通っている首筋をシャワーで集中的に温めたり、手足などの末端を40〜42度の湯に10分ほどつけることで、血流を促すことができます」
年齢を問わず気をつけたいのはヒートショックです。冬季はあらかじめ浴室や脱衣所を暖めておくなど、体感温度の急激な変化を避けるようにしましょう。
家事や所持品を見直し
日々の生活に新たな発見を
暮らしや家事は、毎日同じことの繰り返し。ときどき、そのやり方やルーティンを振り返り、普段見落としていることに目を向けるなどして、新鮮味を加えたいものです。たとえばこんな習慣を加えてみては、と暮らしをテーマにしたスタイリングで長年活躍しているchizuさんが、教えてくれました。
「せっかくだから、家事という側面よりも、やれば自分が〝気持ちいい〟〝すがすがしい〟〝無心になれる〟と感じられるような習慣を加えたいですよね。ぜひ、家の中で眠っているものにも目を向けて新たに活用したり、よみがえらせたりしてみてください。新しい発見や楽しみが見つかるかもしれませんよ」
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