サルコペニアの診断基準は3つ!自宅でできるセルフチェック方法も解説
サルコペニアは加齢に伴って筋肉量の減少や筋力低下を起こす現象です。 65歳以上の高齢者に多くみられる現象で、進行すると死亡・要介護リスクが高まるともされているため、早い時点での診断、治療が必要となります。 本記事では、サルコペニアの診断基準3つと、自宅でできるセルフチェック方法を解説します。
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サルコペニアの診断基準【AWGS】
サルコペニアの診断基準は、元々欧州老年医学会などの研究グループ「The European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)」が提唱したものです。
その後、2014年に「EWGSOPが提唱したサルコペニアの診断基準をアジア人に向けたものへできないか」と考えたアジア人のサルコペニア研究者たちが集まり、議論を重ねた結果、提唱された診断基準が「Asian Working Group for Sarcopenia2014(AGWS2014)」です。
2014年に提唱されたAWGSは、2019年に改訂され、現在ではサルコペニアの診断基準としてAWGS2019が多くの病院で活用されています。
ここからは、AWGS2019が提唱するサルコペニアの基準を詳しく見ていきます。
身体機能の低下(歩行速度など)
AWGSによる診断基準の1つ目は「身体機能の低下(歩行速度など)」です。
サルコペニアによって筋力が低下すると「青信号の間に渡り切ることができない」「ちょっとしたところでつまづく」など、歩行能力やバランス能力の低下があらわれます。
AWGSによる身体機能の低下を診断する際は「歩行速度測定」と「SARC−F(スクリーニングツール)」の2つでおこなわれるケースが多いです。
診断基準 | 診断方法 |
---|---|
歩行速度測定 | 1秒あたり 0.8 m〜1m未満 |
SARC-F(スクリーニングツール) | 「筋力」「歩行時の補助」「椅子からの起立」「階段をのぼること」「転倒」の4つから回答を点数化 |
歩行速度測定は、1秒あたりに何m歩けるかを測定し、SARC-F(スクリーニングツール)では5つの項目から身体機能の低下をチェックします。
SARC-Fは合計10点で回答を点数化し、4点以上の場合サルコペニアの可能性があります。
また歩行速度測定もあわせて行われ、どちらにも該当する場合はサルコペニアと診断されるケースが多く、適切な治療を受けることが大切です。
サルコペニアの診断基準にふくらはぎのサイズを含める場合もある
サルコペニアの診断基準には、ふくらはぎのサイズを含める場合もあります。
ふくらはぎは、筋肉が衰えると過度に痩せて細くなるため、目と実際に触れた感覚でチェックしやすい部位です。
診断する方法としては、ふくらはぎの最も太い部分を計測して、男性であれば34cm未満、女性であれば33cm未満だとサルコペニアの疑いが高まります。
またお家にメジャーなどの測定するものがない場合は、次の指輪っかテストでもサルコペニアかをチェックできます。
- 両手の親指同士と人差し指同士をそれぞれ合わせて輪っかを作る。
- 作った輪っかで、利き足ではないふくらはぎの一番太い部分を囲む。
指輪っかテストの結果からサルコペニアの可能性が高い順を並べてみます。
- 隙間ができた(両手の輪っかよりもふくらはぎが細い)
- ちょうど囲める
- 囲めない
チェックしてみた結果が1の「隙間ができた(両手の輪っかよりもふくらはぎが細い)」の場合、サルコペニアの可能性が高いとされており、病院の受診が必要です。
また2や3が該当している方でも、医師が診察を行った結果、ふくらはぎのチェックと上で解説したSARC-F診断とあわせた「SARC-CalF」を行う場合もあります。
筋肉量の減少(骨格筋量指数(SMI))
AWGSによる診断基準の2つ目は「筋肉量の減少(骨格筋量指数(SMI))」です。
骨格筋量指数(SMI)とは、二重エネルギーX線吸収法(DIXA法)または、生体電気インピーダンス法(BIA法)で算出された結果を身長(m2)で補正した数値を指します。
二重エネルギーX線吸収法(DIXA)は2種類の微量なX線を照射して、骨と軟部組織(筋肉や皮膚および皮下組織など)の差で骨密度を測定する方法です。
一方、生体電気インピーダンス法(BIA法)は、身体に微弱な電流を流して、電気の流れやすさを計測することで体組成(体脂肪・骨・除脂肪軟組織の三要素)を測定する方法です。
骨格筋指数 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
BIA法 | 7.0kg/m2未満 | 5.7kg/m2未満 |
DXA法 | 7.0kg/m2未満 | 5.4kg/m2未満 |
骨格筋指数は性別によって異なり、表に記載されている数値を下回った場合、サルコペニアの可能性が高まります。
サルコペニアの診断基準は2022年時点で改訂されていない
サルコペニアの診断基準は、2022年時点で改訂されていません。
最後に改訂されたのは2019年に公表されたサルコペニア診断基準2019(AWGS2019)で、国立長寿医療研究センターの理事長である荒井氏が「新たな診断基準によるガイドラインは遅くとも20年1月には公表する予定」と明言したものの、改訂はされていない状態です。
しかし、上の発言以外にも、2019年時点で「欧米と共通の診断基準を策定する方針である」「2〜3年以内に議論が落ち着く可能性がある」と話していることから、今後新たにサルコペニアの診断基準が改訂される可能性は大いにありえる話でしょう。
自宅でできるサルコペニアのセルフチェック方法
次は自宅でできるサルコペニアのセルフチェック方法を解説します。
- 立ち上がりテスト
- 歩行速度テスト
- 握力テスト
- 片足立ちテスト
立ち上がりテスト
立ち上がりテストは筋肉の機能低下をチェックする方法です。
立ち上がりテストの方法は次のとおりです。
- 椅子に座って両腕を胸の前で組む。
- 椅子から立ち上がり、座るを5回素早く繰り返す。
- 5回立ち上がって座るまでにかかった時間を測定する。
椅子から立ち上がって座るのを5回繰り返した際、かかった時間が12秒以上だとサルコペニアの可能性が高まります。
自宅で立ち上がりテストをする際は、しっかり椅子が固定されているかや、素早く座る際にお尻を椅子にぶつけたり、勢いをつけて後方へ転倒したりしないよう注意しましょう。
歩行速度テスト
歩行速度テストは、立ち上がりテストと同様に筋肉の機能低下をチェックする方法です。
歩行速度テストの方法は次のとおりです。
- 5mの距離を「いつも歩いているように歩く」
- 5mの距離を「できるだけ速く歩く」
5m歩行テストは、5mの距離を何秒で歩けるかを2回測定するテストです。
5m以外にも6mや10mの歩行テストを行う病院もあります。
歩行速度の基準は1秒あたり0.8m〜1m未満で、2回の5m歩行テストの結果が5秒より遅い場合はサルコペニアの可能性が疑われます。
握力テスト
握力テストは筋力の低下をチェックする方法です。
握力テストは、握力計の機器に付属している説明書を読み、正しい姿勢で行います。
- 男性:28kg未満
- 女性:18kg未満
男性の場合28kg未満、女性の場合は18kg未満でサルコペニアの可能性が高まります。
また、下の数値は平成27年にスポーツ庁が発表した「平成27年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について」の中にある「加齢に伴う握力の変化」です。
年齢 | 男子(kg) | 女性(kg) |
---|---|---|
20〜24歳 | 46.33 | 27.79 |
25〜29歳 | 46.89 | 28.27 |
30〜34歳 | 47.03 | 28.77 |
35〜39歳 | 47.16 | 29.34 |
40〜44歳 | 46.95 | 29.35 |
45〜49歳 | 46.51 | 29.31 |
50〜54歳 | 45.68 | 28.17 |
55〜59歳 | 44.69 | 27.41 |
60〜64歳 | 42.85 | 26.31 |
70〜74歳 | 37.36 | 23.82 |
75〜79歳 | 35.07 | 22.49 |
年齢を問わず、サルコペニアの診断基準となる数値よりも高いことがわかります。
こちらの表も参考にして、ご自身の年齢では何kgがラインなのかを確認してから結果を比較してみてください。
片足立ちテスト
片足立ちは身体のバランス能力をチェックする方法です。
開眼片脚立位テストと呼ばれる方法で、やり方は次のとおりです。
- 素足になって滑りにくい床の上に立つ。
- 腰に手をあてて立ちやすい方の足で立つ。
- 片足を床から5cmほど高く上げて立っていられる時間を計測する
片足立ちテストの目標時間は1分で、両方の足で時間を計測します。
このとき、維持できた時間が片足で15秒未満の場合は注意、8秒未満だと要注意です。
維持できた時間が短い程、身体機能が低下していると考えられるため、サルコペニアの可能性が高いと考えられます。
歩みのゼリーは、中高年の「歩く力の向上」に役立つとともに、お腹まわりの「脂肪を消費・減少」させ、年齢に負けないしなやかな体づくりをサポートする、機能性表示食品です。
再春館製薬所が漢方の知見を活かし、機能性関与成分である「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」の他、高麗人参の中でも特に希少で品質の良い「長白参エキス」を配合。
さらに、筋肉づくりに欠かせない必須アミノ酸「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」に加え、スーパーアミノ酸と称される「シトルリン」や「アルギニン」によって、ハリのある活動的な毎日をサポートします。
おいしくさわやかな紅茶風味のスティックゼリーで、1本食べることで普段の「家事」「仕事」「散歩」といった行動を、効率的に「歩く力の向上」と「お腹の脂肪対策」につなげます。
まとめ
本記事では、サルコペニアの診断基準や、自宅でできるセルフチェック方法を解説しました。
セルフチェック方法はあくまで参考程度であって、サルコペニアだと断定するためには病院を受診し、検査を受ける必要があります。
セルフチェックで「サルコペニアかもしれない」と感じたら、自己流で予防や対策を始めるのではなくて、まずは一度医師に相談してください。