報道関係者

2017年3月27日
再春館製薬所 NR16-020

再春館製薬所と熊本大学による産学連携プロジェクト
限りある資源である漢方の持続可能な利用に向けて

「再春館・自然×サイエンス共同研究講座」を開設
漢方の力を最大化するための栽培方法・栽培地の最適化の研究をはじめ、抽出技術の開発を目指します
共同研究講座開設日:2017年4月1日(土)

平成28年熊本地震において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

株式会社再春館製薬所(本社:上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明、以下「再春館製薬所」)と 国立大学法人熊本大学(以下「熊本大学」)は、漢方(薬用植物)分野において、限りある資源である薬用植物の持続可能な利用という共通の研究テーマのもと、「再春館・自然×サイエンス共同研究講座」(以下、共同研究講座)を熊本大学薬学部に設置いたします。薬用植物を用いて商いを行う企業として、それを消費するだけでなく、未来に向けた持続可能性を確保する活動を行ってまいります。

共同研究講座における研究内容

 「共同研究講座」の開設にあたり、熊本大学薬学部 渡邉高志教授の協力のもと、限りある資源である薬用植物の力を最大化するための栽培方法・栽培地の最適化をはじめ、抽出技術の開発を一貫して行います。また、本研究はオープンイノベーションとして他企業、農業関係者等との連携・事業化にも積極的に取り組む予定です。この研究計画は既に文部科学省の「地域科学技術実証拠点整備事業」に採択されており、その成果が期待されています。

【共同研究講座の概要】

設立場所 熊本大学薬学部
共同研究講座名 再春館・自然×サイエンス共同研究講座
研究目的 化粧品・食品の機能性成分探索のための素材研究とその応用に至るプロセス最適化の研究を通じて自然の力を最大限引き出していくこと

背景

人間の自己回復力を引き出す漢方や伝統医学には古来から植物を中心とする天然物が用いられ、今もなおその恩恵は我々にとって貴重な財産です。

厚生労働省が行った平成26年「薬事工業生産動態統計年報」では漢方製剤等(生薬・漢方製剤・その他の生薬及び漢方処方に基づく医薬品)は医療現場におけるニーズが高まっており、その生産金額は平成12年〜平成26年の間に約46.8%増加し、1,581億円(平成26年)。その原料となる薬用植物の需要量は、今後とも増加が見込まれています。

一方、原料となる薬用植物の生産においては、約83%を中国から輸入しており、日本国内での需要増加に対して、日本国内での薬用植物の生産量増加は、今後、持続可能な利用を行う上で、急務となります。

漢方製剤等の生産金額の推移

(出典:厚生労働省 平成26年「薬事工業生産動態統計年報」)

熊本大学との産学連携

再春館製薬所では、天然由来の成分にこだわり、原材料の一部には、非常に希少な薬用植物を使用しています。自然の恩恵を享受し、商いを行う企業として、限りある資源である薬用植物の持続可能性を確保しながら、最大限活かしていくことは、企業としての責任であると考えています。
また、再春館製薬所はこれまで、熊本大学との共同研究を通じてHSP(熱ショックタンパク質/ヒート ショック プロテイン)やAngptl2(アンジオポエチン様因子)などの皮膚老化に関する新しいターゲットを見出し、実用化してきました。

再春館製薬所と熊大薬学部の歴史的な縁

「再春館製薬所」の社名は、肥後藩の第六代藩主、細川重賢公が宝暦6年(1756年)に設立した医学校「再春館」に由来します。身分の差にかかわらず、医を学ぶ志を持つ者を広く受け入れる。その自由と思いやりにあふれる精神、学びの姿勢を受け継ぎたい、と考え、社名にいただきました。また、重賢公は医学校「再春館」の設立とともに今の熊本市薬園町の地に「蕃滋園(ばんじえん)」という薬草園も創設し、医学生たちの研究を支えてきました。この蕃滋園が現在の熊本大学薬学部となるのです。当時育てられていた薬草薬木の一部は、今でも熊大薬学部の薬用植物園に受け継がれています。

再春館製薬所について

再春館製薬所は、人間が本来持っている自然治癒力や自己回復力を最大限に引き出すことを目指す、漢方の製薬会社です。
人も自然の一部であるという漢方の考え方で、自然の力を人の力に役立てる製品づくりに取り組んでいます。

9万坪(東京ドーム6個相当)を誇る敷地には、製造工場、本社・コールセンターまでが、すべてここ熊本にあります。

写真内:上が製造工場の「薬彩工園」、
下が本社・コールセンターの「つむぎ商館」

再春館製薬所の商品概要

  • [ドモホルンリンクル]基礎化粧品・医薬部外品食品

  • [年齢痛]再春痛散湯エキス顆粒(第2類医薬品)
養生薬湯(医薬部外品)
[年齢筋力]年齢筋力応援「長白仙参」

本件に関するお問い合わせ

株式会社 再春館製薬所 熊本県上益城郡益城町寺中1363-1
社長室 広報
長嶺里美
TEL : 080-4135-4779(担当直通)
E-Mail : s.nagamine@saishunkan.co.jp
江河真喜子
TEL : 080-4458-2341(担当直通)
E-Mail : m.egawa@saishunkan.co.jp
TEL : 096-289-4444(代表)
FAX:096-289-6000

 

2017年3月27日