報道関係者

2018年10月30日
再春館製薬所NR18-008

その働きを抑制するのは、“毎日手にする” あの秋の花の新種
TVで話題の「心臓老化タンパク質」は、シワ・シミにも関与
幻の花「不知火菊(しらぬいぎく)」から抽出した有効成分を再春館製薬所が発表・特許出願中

基礎化粧品「ドモホルンリンクル」を製造・販売する株式会社 再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明、以下「再春館製薬所」)は、このたび「不知火菊(しらぬいぎく)」から単離した化合物を「加齢加速タンパク(心臓老化タンパク質/Angptl2)」の抑制に有効な成分として特定いたしました(特許出願中)。同成分の特定により、化粧品のみならず創薬・機能性食品などの分野でも、今後の応用が期待されています。

TV放送で大反響。メタボや癌を引き起こす「心臓老化タンパク質」は、美容の敵?

今年4月に「名医とつながる! たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系)で特集され、反響を呼んだ「心臓老化タンパク質(Angptl2/アンジオポエチン様因子2)」。これまで心臓疾患の原因は、主に高血圧・高コレステロールが通説でしたが、「本来は心臓の細胞を維持する役割のタンパク質が加齢などの要因で増えすぎた結果、心機能を低下させる」こと、「座りっぱなしでいる時間が長い人は、同タンパク質が増えやすい傾向にある」ことなどを、熊本大学大学院 生命科学研究部の尾池雄一教授が解説しました。

番組で紹介されたように、本来Angptl2は医療領域での研究が進むタンパク質ですが、再春館製薬所は「加齢が原因で増加するタンパク質の“肌”への影響」という着眼点で、2007年より尾池教授との共同研究を開始。学会で発表された「心臓や血管などと同様、同タンパク質が皮膚で増えすぎるとシワやシミの原因になる」という世界初の発見は、大きな注目を集めました。

そのタンパク質を抑制する「幻の花」は、“日常でいつも手にする、あの花”の一種

番組ではAngptl2を減らすための生活習慣の改善策のみの紹介でしたが、すでに再春館製薬所は2013年に同タンパク質を80%抑制する効果を持つ「不知火菊(しらぬいぎく)」という植物にたどり着いています。刺身のツマに菊の花が添えられているように、その殺菌力はとても身近な存在ですが、そのカギこそがこの花の強靭な生命力。お供えの花として使われること、日本の象徴として御紋やパスポートの紋章、そして私たちが毎日手にする「50円玉」の図柄にも使われていること――これらはすべて菊の生命力の強さにあやかりたいという想いが込められているとされています。菊はそんな私たちの生活でもなじみ深いパワフルな花ですが、不知火菊は熊本・不知火地方で「お茶として飲むと病気が治る」という言い伝えのもと、ひっそりと民間伝承されてきました。つい最近まで学名すら持たず、なぜかこの地以外では育つことができない、まさに幻の存在だったのです。地元の人だけが知るその花を研究員が手にしたのは、全くの偶然から。不知火菊のエキスに秘められた“肌年齢を解き放つ力”は、ドモホルンリンクルの進化に大きな影響を与えました。

その効果を持つ、特定成分を取り出すことに成功

再春館製薬所は、老化のスピードを加速させるその性質からAngptl2を「加齢加速タンパク」と呼び、 “アクセル”や“ブレーキ”の役割を持つタンパク質を意図的に増減させることで「年齢による悩みを深く刻ませない、肌体力を備えた肌」を目指せる と考えています。一見、最先端のサイエンスに映るこれらのアプローチも、実は「人間が本来持つ力への働きかけ」という点で、漢方理念と軌を一にするもの。再春館製薬所の研究が、 自己回復力に関わるタンパク質、生薬や植物の成分や加工法の研究など多岐にわたっていることも、それが理由です。

その後の研究で、再春館製薬所は不知火菊の「メラニン抑制作用」の詳細なメカニズムも新たに解明し、さらには「加齢加速タンパク」を抑制する成分を特定。現在特許出願中です。

  • 図1. 特定成分によるAngptl2抑制作用

  • 図2.各種フラボノイド化合物によるAngptl2抑制作用

注:図1・2の縦軸はいずれも「Angptl2 mRNA発現量比較」を表します。

今後の展望

Angptl2が引き起こす炎症性因子はシワやシミだけではなく、心臓疾患や癌、メタボリックシンドローム、筋力低下促進など多岐に渡り、さまざまな老化現象の原因となることが示唆されています。そのためこのたびの「有効成分の特定」は、化粧品への応用だけではなく機能性食品や創薬(新医薬品)など、自社の領域を超えた応用も期待できると考えています。

肌は内臓を映し出す鏡です。再春館製薬所が目指すのは、老化現象全体を研究することで、漢方理念と皮膚科学研究に基づくドモホルンリンクルをより進化させていくこと。そんなドモホルンリンクルを生涯信頼していただける商品にしていくことです。今後のドモホルンリンクルにも、どうぞご期待ください。

本件に関するお問い合わせ

株式会社 再春館製薬所 熊本県上益城郡益城町寺中1363-1
本社 広報 江河真喜子(MAKIKO EGAWA)
TEL :080-4458-2341(担当直通)
E-Mail : m.egawa@saishunkan.co.jp

池田栄治 (EIJI IKEDA)
TEL : 080-4135-4213(担当直通)
E-Mail : e.ikeda@saishunkan.co.jp
TEL : 096-289-4444(代表)
FAX:096-289-6000

2018年10月30日