高野徳恵のかわいらしく
高野徳恵
「選ぶ」って、自分を幸せにすること
column 連載| #高野徳恵のかわいらしく #前向きになれる言葉 #自分の伸ばし方 #高野徳恵
「明日が楽しみになる心持ち」について、再春館製薬所・高野徳恵が軽やかにお話しするコーナーです。長年の研究開発経験を持つ高野ならではの、人間を少し俯瞰(ふかん)した「生き物として見つめる視点」が特徴。人間だからこその迷いや複雑さをいとおしみながら、日々の生活で訪れる「選択」の場面について、明日へのヒントをおすそ分けします。
突然ですが、人間と、植物や動物のちがいって何だと思いますか。その一つは、「選択できる」ことじゃないかなと感じます。
私たちの毎日には、さまざまな選択の場面が訪れます。朝食は目玉焼きにするか、卵焼きか。友人に誘われたコンサートに行くか、お休みするか。夫に対するモヤモヤをのみ込むか、今夜こそ気持ちを伝えてみるか。どれを選ぶかは自由です。
たわいのない場面もあれば、重い決断を迫られる時もあるでしょう。時には迷って、誰かのアドバイスに身を委ねるのもすてきな選択の一つ。
ただ、どんな道へ進むとしても、最後に「私が選んだ」と腹がくくれていれば、その経験はきっと自分らしい人生の糧になっていきます。
幸せになる一番の近道は、「私の意思で選んでいい」「自分で幸せを選んでいく」と、自分自身に優しく語りかけること。正解はないわけですからね。
どんな選択をしたとしても、その道のりを「自分の幸せのための大切なプロセスだった」と受け止めるしなやかさを持ちたいですね。
植物は、タネが落ちた場所で懸命に根を張り、美しい花を咲かせます。動物たちも、自然の摂理のなかで力強く命を輝かせています。
その尊く美しい姿を思う時、私たち人間に「自ら選択し、自分を幸せにしていく」という力が与えられていることは、本当にありがたく、特別なことだと感じます。
ただし、ここで一つ、思いをめぐらせておきたいことがあります。
私たちもまた自然の一部であり、周りにある多様な命と調和し合って生きています。だからこそ、私たちが手にした「選択の自由」を、自分だけでなく、周りの命や地球までも心地よくいられる方向へ使っていけたらどうでしょう。
鳥のように空高くから物事を俯瞰(ふかん)してみる。みんなが一緒に豊かになれるような「大きな幸せ」へのまなざしも、大切に育んでいきたいです。
更新
高野徳恵
たかの・とくえ
長年ドモホルンリンクルの研究開発に携わった経験を生かし、自社工場「薬彩工園」の工園長を務める。漢方の知恵と人の思いが集まるものづくりの学び場の責任者として、製品品質、自然との共生、お客様の満足を追求し続けている。