つむぎ

【季節の食材と体】夏野菜の冷やし中華

【季節の食材と体】夏野菜の冷やし中華

2024.07.09
この記事は2分で読めます
お話を伺った人:谷口ももよ先生
谷口ももよ先生

薬膳料理研究家、東洋美食薬膳協会代表理事。身近な食材で簡単でおいしい薬膳料理を提唱。2023年、中国中医学の最高団体である「世界中医薬学会連合会」の理事に日本人女性として初就任。

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体の熱を取り、水分を補う

いよいよ夏本番。この時季に注意したいのは「暑邪(しょじゃ)」。旬の夏野菜でビタミンをしっかり補いつつ、糖質、タンパク質など体を動かすエネルギーをバランス良く摂るのが夏の食養生です。カラフルでみずみずしい夏野菜には体の熱を冷まし、水分を補う効果もあるため、普段の食事に積極的に取り入れましょう。

夏の疲れは脾(ひ)(胃腸)にきます。今回は夏バテ気味のときでも〝つくる・食べる気力がわく〞冷やし中華をご紹介します。見た目も鮮やかで食欲をそそるトマトだれは、トマトジュースと梅干しなどを混ぜるだけ。添える野菜や鶏ささみは〝レンチン〞で、火を使う調理は麺をゆでるときのみです。「火を一切使いたくない!」というときには、水で戻す麺を利用する方法も。青じそなどの香味野菜は、消化を助ける効果があるので、好みで活用してみてください。

夏野菜の冷やし中華

夏野菜の冷やし中華画像

材料(2人分)

ナス・ゴーヤ……各1/2本
ミニトマト……4個
オリーブオイル……小さじ1
鶏ささみ……2本
冷麺……2玉
青じそ……2枚(好みで)
みょうが……少々(好みで)
《たれ》
梅干し…1個
トマトジュース…400mL
ハチミツ…小さじ1
塩…小さじ1/3
胡椒…少々

作り方

1.ナスとゴーヤを薄切りにする。ミニトマトはくし形切りにする。
2.ナスとゴーヤにオリーブオイルと塩少々(分量外)をまぶし、レンジで2分ほど加熱する。
3.鶏ささみを薄切りにし、レンジで2分ほど加熱する。
4.たれをつくる。梅干しの種を取り除き、包丁で叩いてボウルに入れる。
5.4にトマトジュースを注ぎ、ハチミツ、塩、胡椒を加え、よくかき混ぜる。
6.沸騰した湯で麺を適宜ゆで、冷水に取り、ザルで水気を切る。
7.麺を器に盛り、たれをかけてミニトマト、2、3の具材を添える。好みで千切りにした青じそとみょうがを添える。

旬の食材のこと

トマト

脾や胃の機能を補い、うるおいを与える。体の熱をすっと冷ますだけでなく、ビタミン・ミネラルが豊富で、その酸味は食欲増進&疲労回復を促す。

ナス

夏の暑さでほてった体を冷ますナスは、水の巡りを改善し、利尿作用があるため、むくみの改善に効果的。ナスの紫色には高い抗酸化作用がある。

ゴーヤ

ゴーヤの「苦み」には鎮静作用があり、体にこもった熱を鎮めてくれます。胃酸の分泌を促進して食欲を増す効果もあり。ビタミンCも豊富。

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