つむぎ

【季節の食材と体】山芋粥

【季節の食材と体】山芋粥

2025.01.07
この記事は2分で読めます


まずは巡りを整える

いよいよ新しい年が始まりました。気持ちはもちろん、体もリフレッシュしたいところ。まずは年末年始の食べ過ぎ・飲み過ぎなどで蓄積した胃腸の疲れを癒やし、全体的な体のコンディションを整えていきたいですね。

心がけたいのは、体を温めて、胃腸の機能を高めて巡りを良くすること。体を芯から温める海老や生姜などの「温性」の食材を活用した、消化に良いお粥で体を一旦リセットしてみましょう。

香草類は、気の巡りを良くするといわれています。三つ葉はもちろん、お正月らしく、せりやなずななど“春の七草”をお好みで散らすのも良いでしょう。せりやなずなは体の余分な熱をとり、胃腸をすっきりとさせる「涼性」食材で、二日酔いなどにも効果があります。冷えが気になる方は、代わりに「平性」の水菜や「温性」の青じそが活用しやすく、おすすめです。

山芋粥

材料(2人分)

山芋……50g
白米……0.5合(または炊いたごはん)
水……500〜600mL
(炊いたごはんの場合は200mL程度)
干し海老……大さじ1
ホタテの水煮缶…… 30g
生姜(千切り)……10g
(好みで)三つ葉、水菜など……適量

作り方

1.山芋は皮をむいて、食べやすい大きさに切る。
2.洗った米と干し海老、生姜、ホタテの水煮缶、水を鍋に入れ、20分ほど弱火で煮る。水が少なくなったら、適宜足す。
3.米がやわらかくなったら1を加え、さらに5分ほど煮込み、塩少々(分量外)で味を調える。
4.仕上げに三つ葉など、好みの香味野菜を刻んで散らす。

冷えを防ぐおもてなし料理

旬の食材のこと

干し海老

体を温める「温性」食材で補腎効果があり、足腰を強くする働きも。干し海老ならではのおいしい旨みも楽しめるので、冬に常備したい食材。

山芋

補腎効果があり、消化吸収を助けるジアスターゼも豊富に含まれるため、胃腸を整える効果が高い食材。老化予防、疲労回復にも良い。

生姜

風邪薬などの生薬にも使われる温性の食材。内臓の冷えをとり、吐き気、胃腸のむかつき、下痢や腹痛などの胃腸症状を改善させる作用がある。

お話を伺った人:谷口ももよ先生
谷口ももよ先生

薬膳料理研究家、東洋美食薬膳協会代表理事。身近な食材で簡単でおいしい薬膳料理を提唱。2023年、中国中医学の最高団体である「世界中医薬学会連合会」の理事に日本人女性として初就任。

https://yakuzen-salon.com/

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