つむぎ

不知火菊エキスの「肌年齢を解き放つ力」

不知火菊エキスの"肌年齢を解き放つ力"

2023.11.01
この記事は5分で読めます

熊本県の特定地域でしか育てられていない"幻の花"、不知火菊。
その不知火菊は、"肌年齢を解き放つ力" を秘めていました。
毎年、この秋頃に収穫を迎える不知火菊についてご紹介いたします。

不知火の人々だけが受け継ぐ花「不知火菊」

不知火菊は、熊本県宇城市不知火町で「お茶として飲むと体に良い」という言い伝えのもと、ひっそりと民間伝承されてきた植物です。
栽培する量も、土地の名産・デコポンなどの柑橘類を育てる敷地の一角で、自分たちが飲む分だけのほんのわずか。別の土地に持ち出すと、なぜかうまく育たない特異性ともあいまって、県内でさえも、町外ではほぼ知られることのない存在でした。

再春館製薬所と不知火菊の運命的な出会い

そんな不知火菊と運命的な出会いを果たしたのが、再春館製薬所の研究開発のメンバーである間地大輔でした。

間地がある日、不知火地方の親戚と酒席を交わしていたところ、親戚の一人から「お前は何か、植物の研究ばしよるとか?」と声をかけられました。

  • 間地

    その流れで『この菊は知っとるね?』と教えてもらったのが、不知火菊。職業柄、多くの植物を知ってはいましたが、不知火菊のことは見たことも聞いたこともありませんでした。
    聞けば、不知火地方だけに育つ花で、この地域の人は昔から、花弁を乾燥させて煎じて飲んでいたといいます。
    『すごか菊だけん、調べてみなっせ(調べてごらん)』と彼は力説するのですが、何しろ親戚だらけの酒席での話。そのときは「うんうん」と右から左に受け流していました。

ちょうどその頃、再春館製薬所では、熊本大学と共同で、ANLの抑制に有用な原料の研究を進めていました。期待する効果を持つ植物がないか、400を越える候補の中から探していた真っ最中だったのです。

彼が、その候補リストの中に親戚が推薦する不知火菊を"特別枠"として加えたところ、活性が高いと報告された植物の中に、不知火菊も入っていました。そして、あれよあれよという間に、最終候補まで残っていきます。

  • 間地

    ANLを研究する中で、期待される効果を持つ植物はほかにもいくつかありましたが、不知火菊の場合はその活性も高く安全性も高くて、かつ刺激が少なく香りも強すぎず、全体のバランスがとても優れていました。
    親戚が酒席で上機嫌に語っていた『すごか菊』は、嘘ではありませんでした。

そして厳正なスクリーニングの結果、並み居る"ライバル"を抑えて、なんと不知火菊が勝ち抜いてしまいます。
あの日、あの時、あの場所で、不知火菊に出会わなければ、民間伝承的にしか育てていなかった幻の花を、ドモホルンリンクルに入れることなどありませんでした。しかし、運命的な出会いが、すべてを変えてしまったのです。

不知火菊の力を活かすために

私たちは、この不知火菊の力を活かしたいと強く思い、そこで農家の方に、「私たちと一緒に不知火菊をもっとたくさん栽培をしていただけないか」とお願いをしました。
これまでにない申し出だと驚かれましたが、「自分たちがこれまで大切にしてきたものが役に立つのなら」と引き受けてくださいました。

私たちは、研究の合間をぬって畑に足を運びました。1年をかけて育てられる不知火菊は、育つ間に、畑の養分をすべて吸い尽くしてしまうため、翌年同じ畑で育てることができません。
1年ごとに育てる畑を変えるため、土を耕すところから始めます。初めて耕運機を使った時には、段々畑になっていることで足場が悪く、慣れない機械に振り回され「全然腰がはいっとらん!」と怒られてしまいました。

春に苗を植え、夏は草むしりを炎天下の中、1日中行いました。そしてようやく迎えた秋に、1株の直径が1mほどまで成長した不知火菊の花、茎、葉を大切に収穫しました。
軽トラックいっぱいに積み込み、みんなで力を合わせ葉と花を分け、日の当たらない納屋の天井に吊るして乾燥させます。

私たちも1年の頑張りで収穫まで迎えることができ、喜びもひとしおでした。

研究だけでなく、地域活性化にも――広がりを見せる「不知火菊」

“新種” だけにまだ研究の及んでいない分野も多く、その秘められた力と可能性を余さず解き明かすべく、現在も私たちは不知火菊の研究を進めています。

研究開始当初は農家主導のもとで行っていた、社員による植え付け・管理・収穫を行う自社管轄栽培を拡大し、宇城市の「地域おこし協力隊」の協力のもと、当初300株程度だった不知火菊は、現在、不知火町大見地区で約8,000株を栽培するまでに広がりました。

製品の効果をさらに高めるべく、精度の高い原料の安定供給を目指す姿勢は、地域に根づく新たな産業の活性化にもつながっています。

今回ご紹介した原料【不知火菊エキス】

不知火の人々だけが受け継いできた「不知火菊」
ドモホルンリンクルでは、肌年齢を解き放つ力に注目しています。

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