
再春館製薬所はコラーゲンの”パイオニア”として、50年にわたって研究を続けてきました。その中で培ってきた知見や技術を活かし、開発に成功したのが「ドモホルンリンクル史上最高」のコラーゲン、『発酵マルチプルコラーゲン』です。
すでに発売されている『マルチプルクリームマスク』や、12月にリニューアルを予定している『クリーム20』に配合される『発酵マルチプルコラーゲン※』。
いったいどのようにつくり出され、どんな効果が期待できるのか。研究開発部の大賀に話を聞きました。
※配合目的:保湿・肌をなめらかにする
入社7年目
大学では、生物の皮膚に関する研究を専攻。新卒入社後は、製品開発に用いるさまざまな原料の調査・開発を担当し、研究室と原料の生産現場、さらに大学などの研究機関を行き来する日々を送る。
根っからの“研究マニア”で、ハードルが高いほど燃えるタイプ。
目次
コラーゲンの基礎知識
コラーゲンって、どんなもの?
『コラーゲン』とは人間の細胞内で生成されるタンパク質の一種。
コラーゲンと聞くと肌のイメージがあるかと思いますが、骨や軟骨、臓器、血管、目の角膜など体のさまざまな部分に存在していて、細胞同士をくっつけたり、傷を修復したりする役割を担っています。
また同時に、体内の組織に「強さ」や「しなやかさ」を与える働きもあり、肌の弾力性やハリを保つ上で、非常に重要な存在となっています。
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大賀
肌に弾力を与えているコラーゲンが失われると、シワやたるみの原因につながってしまいます。

肌のみならず、体全体における重要な役割を担います。
コラーゲンが減少する2つの原因
ひとつ目は「紫外線によるダメージ」です。紫外線によるダメージが蓄積することで、コラーゲンの構造が変形してしまい、肌の弾力が失われていきます。
ふたつ目の原因が、老化によってコラーゲンが「つくられる量」より「分解される量」が上回ってしまうこと。若いうちは「つくられる量」と「分解される量」のバランスが保たれているため、肌のサイクルがうまく回っていますが、肌への負荷や加齢によって、そのバランスが崩れ、結果的に肌悩みを引き起こしてしまいます。
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大賀
紫外線対策はもちろん、「塗る」「食べる」など、外からのコラーゲン補給も心がけたいですね!

「純粋に研究が好きなので、どれだけ高い壁も苦にならない」と語る大賀。
冬のコラーゲンケアを解説!
発酵マルチプルコラーゲンは、
どうやって生まれた?
開発の経緯
今回のコラーゲン開発は、『ラビリンチュラ』という海洋微生物の1種に着目したところから始まります。
海の中には膨大な量の生き物の死骸や糞などが毎日排出されるにもかかわらず、それらが海底に堆積されることはありません。その理由は、微生物たちによる発酵の力が働いているからです。
この微生物の力をコラーゲンに転用できるのでは?と考え、パートナーの原料会社と協働で研究開発を進めていきました。

目に見えない小さな微生物に、大きな力が宿っています。
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大賀
ラビリンチュラは、これまで化粧品の原料開発ではあまり活用されてこなかった素材です。
それを扱おうとするのは、我々にとっても大きな挑戦でした。
1年半をかけて訪れた
奇跡的な巡り合い
『ラビリンチュラ』の可能性に着目した私たちは、「これまで以上に高い品質を持つコラーゲンがつくり出せるのでは?」という期待を抱きました。
しかしドモホルンリンクルで使用しているコラーゲンの原料となるのは、タイ沖アンダマン海にしか生息しない鱧(はも)で、非常に強靭な皮を持つ品種。それを分解できる力が『ラビリンチュラ』に備わっているかは、その時点では誰にも分かりません。「もっと肌に良いコラーゲンを」という想いで、出口の見えない研究が始まりました。
研究の対象となったのは607種類という膨大な数のラビリンチュラ。この中に最適なものがあると信じて研究を進めるも、適合するものが見つからない日々が続きました。粘り強く研究を進めていく中で、ようやく「12種類」に分解できる可能性があることが判明しました。
12種のラビリンチュラを対象とした研究の結果、たった「1種類」だけが鱧の皮を完全に分解する力を持っていることが判明。1年半もの歳月をかけて辿り着いた奇跡的な発見でした。
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大賀
ほとんどが“ハズレ”となる地道な研究は、心が折れそうになる長い道のりでした。
1種類が見つかった際には、「報われた」とホッとする気持ちになり、チームのみんなと喜びを分かち合いました(笑)

肌にかける想いと研究者としての情熱が、たった1種類を引き当てました。(画像はイメージです)
優れた分解力を持つ『ラビリンチュラ』を使用することで、肌にいいコラーゲンができることが分かったとしても、その次の工程として「塗り続けても問題のない安全な物なのか」を確認しなければなりません。
さらに、いくつもの実験や検査を厳しい基準で実施し、その安全性が保証されたことで、新商品へ配合することができました。
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大賀
ラビリンチュラは自然界に存在する微生物であり、人工的につくられたものではありません。
自然由来だからこそ、人の肌との相性も良かったのかもしれません。

地道な研究を乗り越えられたのは「肌によいコラーゲンを」という強い想いがあったから。
発酵マルチプルコラーゲンは、
どうすごいの?
脂質が少なく、良質なコラーゲンが抽出できる「鱧の皮」に『ラビリンチュラ』による発酵の力を加えることで、生まれるのが『発酵マルチプルコラーゲン※1』です。
この発酵方法によってコラーゲンの低分子化に成功し、肌へ浸透※2して届ける力が向上。うるおい力・弾力・さらに肌本来の力を後押しする効果が高まったブランド史上最高のコラーゲンになっています。
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大賀
発酵の力でより肌の奥に※2届きやすくなった『発酵マルチプルコラーゲン※1』の力を、ぜひ12月に発売される『クリーム20』で体感してください!
※2角層深部まで
「発酵」について詳しく解説!
サステナブルな製法で、
自然の力を人の力に。
新たなコラーゲンを、元々自然界に備わっていた「発酵」の力を用いてつくり出すことができたというのも、今回の開発における非常に重要なポイントです。
ラビリンチュラは“微生物”であり、培養することで半永久的に増やすことができるもの。何かをすり減らしたり、自然界が持つ循環を乱したりすることでつくられるものではないと同時に、鱧の皮を完全に分解するので、廃棄するものも生み出されません。
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大賀
自然の力を、人の力に。資源浪費もないので、まさに再春館製薬所が目指すべき形でつくられたコラーゲンとなりました。

大きなプロジェクトが一段落した今、休むことなく大賀の挑戦は続いていきます。
おわりに
いかがでしたか?ドモホルンリンクル史上最高のコラーゲン『発酵マルチプルコラーゲン』は、すでに発売中の『マルチプルクリームマスク』と、リニューアルされる『クリーム20』に配合される予定です。ぜひその効果をご自身の肌で感じてみてください!
今回登場した大賀をはじめとする研究開発部はこれからも、よりお客様の肌に良いコラーゲンを求めて研究を続けていきます。ぜひこれからの活躍にもご注目ください。
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