オザキフラワーパーク／ソルソファーム｜私らしく。

植物のみずみずしい生命力が
私たちにもたらしてくれるもの

何気なく目にした花やグリーンに心が癒やされたり、水やりの際に背丈が伸びていることに気がついて、その生命力に驚かされたり。暮らしの中にある植物は、私たちに大きな活力を与えてくれます。

そもそも、人よりもずっと前から地球上に生息し、動くこともできず、与えられた場所で過酷な環境を生き抜いてきた植物には、強靭（きょうじん）な生命力と自己回復力が備わっています。

鉢植えで管理しやすく、香り、花、料理への利用と、楽しみがたくさんなローズマリー。日当たり、風通しの良い屋外にスペースのある人は、花木やハーブを育ててみると、愛でる、手入れをする以外に、花木なら香りを、ハーブなら料理に使うといった楽しみが広がります。

植物には人を元気にする
力が宿っている

そのパワフルさに日々の元気をもらってすこやかに暮らすことができれば。

そんな植物の魅力をうかがうため都内最大級のガーデンセンター『オザキフラワーパーク』を訪れ、植木場担当者にお話をうかがいました。

『オザキフラワーパーク』1階植木場には、花苗から、貴重な植物まで、ありとあらゆる植物が揃い、「買える植物園」とも称されています。

「植物のみずみずしい生命力を感じるとともに、現代の暮らしでは気づきにくい、繊細な季節の移り変わりも体感できます」といいます。

植物を通じて高齢者や発達障がいのある子どもたちと交流する「園芸療法」の観点でも、植物の日々の成長の様子をともに分かち合うことで、相手への共感を育んだり、人と人との対話や交流を促したり、そんな植物の力を実感することもあるそうです。

自分の生活に合う植物を選べば
長いつき合いも楽しめる

植物と長くつき合う秘訣は、「葉がしなびていないか、土は乾いていないか、など、よく観察すること」。植物とじっくり向き合い、植物の変化を感じることが大切だそう。

「『枯らさないようにしよう』という責任が張り合いとなり、生きる気力を得られる方や、植物の世話により生活のサイクルが自然のリズムに近づき、自ずと生活が整うという方もいらっしゃいますよ」

仕事のために不在がち、部屋が狭い、屋外に植物を置くスペースがない......そんな不安があっても、自分に合ったものを選ぶことで植物のある暮らしを楽しむことができる、といいます。

さらに、ライフスタイル別、植物の選び方をうかがいました。

コウモリランとも呼ばれるシダ植物のビカクシダや、東南アジア原種のランなど着生植物と呼ばれる個性的な植物たちは、板付けにして壁に飾ったり、吊り鉢で空間に飾ったり、多彩な楽しみ方が可能です。省スペースの空間を生かして植物を育てたい方におすすめ。

「日当たりが良くないなら森の中の日陰で育つ植物を、不在がちでこまめにお世話できないなら乾燥を好む植物を、というように、植物が育つ本来の環境や個性に注目して選ぶのがおすすめです」

生長速度が遅く、ゆっくりと育つサボテン類や多肉植物。降雨量が少ないという自生地の環境を生き抜くため、葉や茎、根に貯水機能を獲得しました。乾燥を好む植物なので、水やり頻度は少なめに。不在がちというライフスタイルにもマッチします。

気の合う仲間を迎え入れるような気持ちで、暮らしの中に植物を取り入れていくのが良さそうだね！

五感を駆使して楽しむ
実のなる植物の世界

さらに植物との暮らしを楽しみたい、と思ったら果樹の栽培にも挑戦してみませんか？

続いては、人気のオリーブやブルーベリーなど、実のなる植物の魅力を、人気のファームマーケット『ソルソファーム』のガーデナー、大桑彩莉さんにうかがいました。

大桑彩莉さん。果樹はもちろん、珍しい植物も多く扱う『ソルソファーム』のガーデナー。購入時の相談のほか、アフターケアにも対応。

花を咲かせ実をつくり、後世に命をつなげる自然のサイクル。
その醍醐味を体験できるのが果樹です。

春～初夏には花、夏には果実、秋には紅葉と、１年を通して楽しみがたくさんあるブルーベリー。

視覚で花を楽しみ、嗅覚で香りを感じ、味覚で味わうというように、五感をフルに使って植物の恵みを感じたいもの。

家庭でも育てやすいイチジク。植え付けから２～３年で収穫でき、そのまま食べても、ジャムやコンポート、果実酒に仕立ててもおいしい。

「育て、実を収穫するプロセスに根源的な喜びを感じられます。実を味わえるのも楽しいですね。キンカンなどの柑橘類は実つきがよく、収穫後にジャムにしたり、果実酒を仕込んだりできます。花の香りにも癒やされますよ」

自分に合った植物の選び方、実のなる植物を楽しむための選び方......植物にはさまざまな形でパワーや癒やしをもらえそうだね！