さまざまな職種、さまざまな方法で、お客様のよりよい肌づくりに貢献するべく取り組んでいる再春館製薬所の社員たちにスポットを当て、それぞれが抱く思いを紹介していくコーナー。初回となる今回は、ドモホルンリンクル 阪急うめだ本店に勤務するお客様プリーザー、井出 真里花さんにお話を聞きました。

私には仕事をする上で心がけていることがふたつあります。まずひとつ目が、お見送りに関して。私はもともと人と比べて声がよく通る方なので、その強みを活かすと同時に「来てくれてありがとうございます」という気持ちを込めて、誰よりも大きな声で挨拶をするようにしています。

そしてもうひとつが来店された時より、お帰りになる時の方が、笑顔になっていただくということ。そのために、注文のために来られたお客様に対しても、その目的を果たすためだけのコミュニケーションにならないように努めています。例えば他の店舗のショップバッグを持っている方であれば「どこでお買い物されてきたんですか？」と声をかけてみたり、複数回お見えになられている方なら「その後、肌の調子はどうですか？」と聞いてみたり。趣味、生活に関わる話題なども交えながら、少しずつ距離感を縮めて、お客様の不安や緊張を解消するようにしています。そのおかげか、先輩からも「井出さんが担当する個室キャビンからは、いちばん笑い声が聞こえてくるね」と言われるんですよ（笑）

個室キャビンを活用される方のきっかけや動機は本当にさまざまです。例えば「これから来る乾燥の季節に、どういう対策が有効なのか」といったその時期に合わせたアドバイスを聞きに来る方もいれば、「日焼けをしてしまったから、アフターケアを教えてほしい」とトラブルが起こってから来られる方も見られます。せっかく使っているのだから、最大限の効果を実感したいと考えて、定期的に正しいお手当てができているかを見直したいというお客様もおられます。 　

個室キャビンは１対１の空間なので、はじめて来られる方は緊張もしていますし、商品の値段やプリーザーがどんな存在かも知らない人もいて、足を運ぶには勇気が必要なはずです。そんな不安な気持ちを１秒でも早く取り除けるよう、私たちお客様プリーザーが心を込めて対応します。ぜひ多くの方に相談に来ていただきたいですね。

お客様の中には「店舗に行ったからには、また個室キャビンを予約したからには、商品を注文しないといけない」と思われている人が多くいらっしゃるようです。しかしこれはまったくの誤解で、私たちお客様プリーザーは、もっと気軽に店舗に立ち寄っていただきたいと強く感じています。例えば「別のお買い物で近くに寄ったから挨拶だけ」といったような気持ちでお顔を見せていただけるのであれば、それほど嬉しいことはありません。

また「なかなか効果が実感しにくい」「自分の肌に合っていないかもしれない」といったネガティブな意見も、ぜひ店頭で吐き出してほしいと考えています。その状況は私たちの案内不足が引き起こしたのかもしれません。それにイヤな思いを抱えたままお手当てを続けるよりも、できるだけ早めに相談をして、いち早く気持ちよく使っていただけるようになってほしいというのが私たちの願いです。ちなみにこれはリアル店舗だけの話ではなく、電話においても同じことが言えます。「電話をかけたからには、注文をしないといけない」と思ってらっしゃる会員様もおられるようですが、そんなことはありません。ぜひ安心して、皆さんのお声をお聞かせいただければと思います。

「売りっぱなしにしない」ということ。“売って終わり”の関係ではなく、お客様に寄り添いつづけ、使い心地や、使い切った後の肌の状態などを気にかけながら、一人ひとりのお客様を見届けることが何より大切だと感じています。ドモホルンリンクルを続けたいと思っていただくには、やはり肌の実感があってこそ。そのためのお手伝いが私たちにはできるはずだと信じています。これからも店舗に足を運んでくださった方に、商品やお手当てのアドバイスなどはもちろん、何気ない会話や笑顔を提供することで、「来てよかった」「また来たい」と感じていただけるよう、全力で取り組んでいきたいです。

そして、店舗のことを好きだと感じてくださるお客様や、プリーザー個人のファンとなってくれるお客様を増やしたいと考えています。今でも来店された際に「みんなの顔を見ると、元気になる」と話してくださる方がいて、私たちの元気の源にもなっているのは間違いありません。そういうお客様をよりいっそう増やしていくためにも、店舗ならではのファンづくりを推進していきたいです。