
今回その魅力を細かく紹介していくのは、ドモホルンリンクルの大黒柱と呼ばれる『クリーム20』です。
入社してから現在に至るまで、『クリーム20』の開発を担当している田嶋を中心に、開発チームのメンバーに、さまざまな角度から話を聞いてきました!

2020年入社
「年齢を重ねることが幸せを重ねることでありたい」という理念に惹かれて入社。製品開発として、「作り手のこだわり」と「お客様に喜んでいただけるモノ・コト」のバランスを取りながら仕事を進めることを大切にしています。
THEME 01
「クリーム20」は
なぜ大黒柱と呼ばれるのか!?
開発を担当されている田嶋さんにお伺いしたいのですが、ドモホルンリンクルの商品の中から、あえて1つだけ選んで使うとすればどれですか?非常に難しい質問だとは思いますが‥‥‥。
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田嶋
いえ、その質問なら答えは簡単で、迷うことなく『クリーム20』です。
使ったことがあるお客様もそう答えてくださる方が多いのではないでしょうか。
考える余地なく『クリーム20』を選ばれるということで、さすが「ドモホルンリンクルの大黒柱」と呼ばれるだけはありますね!クリーム20を選ぶ理由はどこにあるのでしょうか?
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田嶋
ドモホルンリンクルは全8点で構成されておりますが、一番初めに開発された商品が『クリーム20』であり、長年の研究の成果が最も詰め込まれた製品なのです。あえて1つだけ選んで使うとなると、肌本来の力を活かしながら、シワ改善・シミ予防※をすることでハリツヤ肌を目指せる『クリーム20』を選びます。
※ メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐこと。
クリーム20の歴史

田嶋さんはいつから『クリーム20』に携わっていますか?
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田嶋
2020年のリニューアルの時からです。
その時は非常に大きな進化があったタイミングでした。
具体的にはどのように進化したのでしょうか?
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田嶋
年齢とともに増える肌悩み。その原因を探っていく中で出会ったのが、人の身体に備わっていた加齢のメカニズムでした。人体に存在し、本来の力で若々しさを保つ「HSP」と肌悩みを加速させる「ANL」に着目した全く新しいアプローチを取り入れました。


その他にはどこか変わったところはありますか?
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田嶋
それまでクリーム20は「化粧品」でしたが、2020年のリニューアルで「医薬部外品」に進化しました。
お客様に安心して製品を愛用し続けていただくために、「自然由来の原料を使う」「すべての原料の調達先や生産元が追跡できる」といった再春館製薬所の独自基準と、医薬部外品として認められるために国で定められた成分を一定濃度含んだ開発を両立させるために開発全員が一丸となって取り組んでいきました。
『医薬部外品』に変更したことで何が変わるのでしょうか?
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田嶋
厚生労働省が認めた効果・効能に有効な成分が配合されていることが認可されて初めて『医薬部外品』となります。
クリーム20では、有効成分のナイアシンアミドがシワを改善し、シミを予防するという効果があるということをお客様にわかりやすくお伝えできるようになりました。
ここがポイント!
・『クリーム20』はドモホルンリンクルの効果を支える大黒柱。
・肌のすこやかさを保とうとするタンパク質「HSP」。肌の悩みを加速させるタンパク質「ANL」。そのバランスに着目した新たなアプローチ。
THEME 02
「夏は使いたくない」というお声に対して
夏の時期には「クリーム20はベタつくので使いたくない」というお声もありますが、開発の担当者としてのアドバイスや、オススメの使い方はありますか?
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田嶋
確かに夏場には「2cmも出すと、肌になじんでいかない」「白浮きする」「ベタつく」といったお声が開発の方にも届いております。
例えば「顔の5箇所に乗せる」という基本の使い方を「少量に分けて10箇所に乗せる」など、自分なりの使い続けられる方法をとってもらって大丈夫です。

「5箇所」を「10箇所」にすると肌へなじみやすくなります。
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田嶋
あとぜひ知っていただきたいこととしては、肌の表面に関しては、皆さんがイメージする通り冬の方が乾燥しているのですが、実は、汗をよくかく夏も肌が乾燥してしまっているんです。
汗をかくと水分が失われて、意外と肌は乾燥してしまうということでしょうか。
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田嶋
そうなんです!だからこそ、汗をかきやすいこれからの時期は『クリーム20』を使って、コラーゲン※ケアで、豊かなハリと上品なツヤ肌づくりがおすすめです。
※配合目的:保湿・肌をなめらかにする・肌にハリを与える
ここがポイント!
・開発担当者としてのオススメはあくまで「基本の使い方」ではあるが、毎日使い続けるためのアレンジをしてはいけないわけではない。
・夏は肌の水分が失われて乾燥しやすいので、ケアが必要。そこにも『クリーム20』が有効である。

ここで突然ですが、私、田嶋から耳寄りの情報を皆さんにこっそりと!
この記事で紹介している『クリーム20』は2020年の大きなリニューアルを経て、「最高傑作」と呼べる品質になっております。
そしてそれから4年がたった今年、『50周年』という節目の年に、さらなるリニューアルが決定しております!
次回のリニューアルでは、「ラメラ構造」による浸透技術や年齢肌への効果のパワーアップにくわえて、新たなコラーゲンを配合する進化となります。皆さん、ぜひより高い肌への効果を期待してください!
THEME 03
刺激を与えず、角層深部まで浸透。
そのためにうまれた『ラメラ構造』

2013 年入社。研究開発部で製品や処方の開発、製剤の浸透技術研究に従事。「お客様にもっと喜んでいただきたい、肌を好きになっていただきたいという想いで、ドモホルンリンクルを磨きつづけています」。
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田嶋
ではここからは、より具体的に『クリーム20』の良さをお伝えするために、諸先輩方を突撃し、お話を聞いていきたいと思います。
まずは『クリーム20』において2020年のリニューアルを一緒に進めた槌井さんです。槌井さん、よろしくお願いします! -
槌井
はい。こちらこそお願いします!
今日も美容男子っぷりが発揮されて、お肌ピチピチですね! -
田嶋
取材中なので、そのいじりはやめてください(笑)
さっそくですが2020年のリニューアルの際にもっともこだわったポイントはどこですか? -
槌井
それはもっとも苦労した部分でもある『ラメラ構造』に関してです。
ラメラ構造というのは、もともと肌が持っている構造で、それを化粧品に応用するべく、製品のベースの部分から変えていったのが2020年のリニューアルでした。

お肌のラメラ構造に近づけた成分が溶け込むように浸透※し、すこやかにお肌を保ちます。
※角層深部まで
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田嶋
「成分を角層深部まで浸透させる」という目的を達成するだけであれば、『ラメラ構造』をつくる以外の方法もあったわけですよね?
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槌井
そうなんです。例えば最近だと、肌に針をしたり、電気を流す方法などもあります。でも、私たちはできるだけ肌に刺激を与えず、優しく浸透させることに重きを置いて開発を進めまた結果、『ラメラ構造』にたどり着いたわけです。

2020年のリニューアル時には主力として活躍した槌井。
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田嶋
また『ラメラ構造』をつくるという目的だけを考えれば、より簡単な原料もありますよね?
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槌井
その通りです。しかし、そういった簡単な原料は再春館製薬所で定めている原料の基準をクリアできないため、自然由来の原料で『ラメラ構造』を実現することにこだわりました。そのこだわりは世界的にも知られるものとなりました。
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田嶋
それが専門誌からの論文の依頼につながったということですか?
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槌井
そうですね。『フレグランスジャーナル』という、世界的に有名な化粧品の専門誌から依頼を受け、論文が掲載されるに至りました。
再春館製薬所では、サステナブルな植物原料による浸透力向上の研究に、これからも取り組んでいきたいと思います。

画像はイメージです。
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田嶋
開発のこだわりが詰まった製品を評価されるのはうれしいことですね。
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槌井
これを励みに、これからもお客様の肌に貢献できるよう、研究に邁進したいと思います。
ここがポイント!
・成分を角層深部まで浸透させるということを追求した結果たどり着いたのが『ラメラ構造』。
・その研究の成果が世界的に知られた権威ある雑誌から論文の掲載依頼があった。
THEME 04
容器の見えない部分にも工夫が。

大阪府出身 2008年入社
生まれも育ちも大阪の関西出身〝関西弁〞が全く話せず、
ちっとも面白いことが言えない熊本歴17年の関西人です。
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田嶋
最後は『クリーム20』の容器に関して、野口さんに話を聞いていきます。
『クリーム20』の容器は、パッと見の印象としては、ごくごく普通なチューブに見えますが、こだわった部分はあるのでしょうか。 -
野口
もちろんあります。例えばノズルの部分には逆流しないように、弁がついています。
空気に触れた部分がチューブに戻らないようにするための工夫ですね。 -
田嶋
また『クリーム20』のキャップも他の製品と同じように滑りにくい形状になっていますか?
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野口
もちろんそうですね。
形状も素材も、いくつもの試作品をつくり、何度も検証を重ねた結果として、今のキャップにたどり着いています。

一般的な形状に感じますが、見える部分と見えない部分の両方にこだわりが。
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野口
あと、今出てきたようなお客様が分かる部分だけでなくて、日光を通さないために、チューブの内側にアルミの層があるなど、見えない部分にもこだわりが詰まっていますよ。
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田嶋
ということは、チューブを切って開くと、内側は銀色になっているということですか?
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野口
はい。なっています。
保存場所における日光の当たる量や温度などの条件を変えながら、製品の劣化がどれくらい進むかという検証を何度も行い、中身となる製剤の担当とパッケージの担当が議論をしながら決めていくんですよ。
ここがポイント!
・「ノズルの逆止弁」や「開けやすいキャップ」といった見える部分のみならず、「チューブの内側のアルミ層が」など、見えない部分にも工夫が詰まっている。
・製剤担当と容器担当が議論を重ねることで、最適なパッケージが出来上がる。
おわりに
いかがでしたか?ドモホルンリンクルの効果を支える大黒柱、『クリーム20』について、新しい気づきや発見、そして改めてきちんとお手当てに活用していきたいと思えるきっかけなど、ありましたでしょうか。
記事の中で田嶋が少し触れていた次のリニューアルについても、これから少しずつ情報が配信されていきますので、そちらもぜひご期待ください!
※コンテンツ内で扱っている商品情報は一部古い情報を含んでいる場合があります。