フレイル・サルコペニア・ロコモって何?違いや3つの関係性・覚え方を解説
「フレイルとサルコペニアって何が違うの?」「ロコモとサルコペニアって?」と3つの違いがわからず、お困りの方はいませんか?フレイルとサルコペニア、ロコモは似たようなイメージを持たれることも多いです。しかし、実はそれぞれ原因が異なります。当記事ではフレイルとサルコペニア、ロコモについて詳しく解説し、3つの関係性や覚え方を解説します。
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フレイル・サルコペニア・ロコモって何?3つの違いは?
フレイルとサルコペニア、ロコモの3つはいずれも運動器に関わりがあります。
そのため「どれも似ているように感じる」と思われがちの3つですが、それぞれの定義や発症する原因には違いがあります。
また、いずれかの状態にある方が、別の症状を引き起こし、状態が悪化するという場合も考えられるため、3つに対して正しい知識を学ぶことが大切です。
ここでは、フレイルとサルコペニア、ロコモについてそれぞれ詳しく解説します。
- フレイル
- サルコペニア
- ロコモ
「最近足腰が弱くなって、何かの病気かな?と思っているのだけれど、これはサルコペニア?フレイル?それともロコモ?」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
フレイル
フレイルとは、医学用語「frailty(フレイルティー)」を日本語訳したもので「虚弱」や「老衰」「脆弱」などを意味する言葉・状態です。
加齢によって心身が老い衰えた状態と表現されることも多く、8つの種類があります。
フレイルの種類 |
概要 |
---|---|
身体的フレイル |
運動器の障害によって移動機能が低下した状態 |
精神的・心理的フレイル |
高齢になり、定年退職や、パートナーを失うなどで引き起こされる、うつ状態や軽度の認知症の状態 |
認知的フレイル |
身体的フレイルに認知機能の低下を伴っている状態 |
社会的フレイル |
加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる、独居や経済的困窮の状態 |
オーラルフレイル |
歯や口の機能が衰えた状態 |
排泄面のフレイル |
排泄機能が脆くなった状態 |
感覚器官のフレイル |
目、耳、鼻、舌、皮膚などの感覚器官が脆くなった状態 |
アイフレイル |
加齢によって目の機能が低下した状態 |
高齢に伴って外出する機会が減ったり、家族との交流が減ったりすると社会的フレイルを発症する可能性があるなど、フレイルと一言にしても原因は様々なのです。
またフレイルをセルフチェックする方法には次の5つがあります。
- フレイル基本チェックリスト25項目
- フレイル健診質問票 15項目
- 簡単チェック法 (指輪っかテスト+イレブンチェック)
- 栄養チェック 7項目
- オーラルフレイル・チェック(口腔機能のチェック)
それぞれのチェック方法、結果は以下で詳しく解説していますので参考にしてください。
フレイルチェックリストとは?5つのチェック法でフレイル対策をしよう!
フレイルチェックを受けた結果「フレイルかな?」と感じたら「身体的フレイル」「精神・心理的フレイル」「社会的フレイル」から適切な状態を見極め、対策する必要があります。
フレイルは早い時点で気づいて対策を行えば進行を緩やかにし、健康な頃の状態に戻すこともできる一方で、放置してしまうと要介護リスクが高まるため、注意が必要です。
フレイルとは?簡単にわかる!症状のチェック方法や4つの予防法
サルコペニア
サルコペニアとは、加齢に伴って筋肉量が減少し、筋力が低下する現象です。
2016年に、要介護リスクや死亡リスクが高まるとして「世界保健機関(WHO)」から「国際疾病分類第10版(ICD-10)※」に認定された国際疾病の1つとなっています。
※世界保健機関(WHO)が、世界中の疾病や障害および死因の統計分類として作成したもの。正式名称は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」
サルコペニアには、フレイルと同じく種類があり、それぞれ「一次性サルコペニア」と「二次性サルコペニア」と呼ばれています。
サルコペニアの種類 |
概要 |
---|---|
一次性サルコペニア |
加齢に伴って筋肉量が減少し、筋力が低下する現象 |
二次性サルコペニア |
「活動」「栄養」「疾病」のいずれか、またはすべてを満たして起こる筋肉量の減少や筋力の低下現象 |
一般的に「加齢が原因で起こるサルコペニア」が、一次性サルコペニアであり「加齢を原因としないサルコペニア」が二次性サルコペニアです。
ほかにも、病院での不適切な禁食や、栄養管理、医療行為が原因で起こる疾患などによって引き起こされる医原性サルコペニアと呼ばれる種類もあります。
サルコペニアは、一次性・二次性・医原性ともに「筋力低下」「筋量減少」「身体機能低下」が見られ、後ほど解説するロコモを引き起こす原因の1つです。
いずれも、進行すると要介護リスクが高まるため、医療従事者から危険視されています。
またサルコペニアをセルフチェックする方法には次の5つがあります。
- 立ち上がりテスト
- 歩行速度テスト
- 握力テスト
- 片足立ちテスト
- 指輪っかテスト
それぞれのチェック方法、結果は以下で詳しく解説していますので参考にしてください。
サルコペニアの診断基準は3つ!自宅でできるセルフチェック方法も解説
サルコペニアチェックを受けた結果「サルコペニアかな?」と感じたら、かかりつけの病院で相談して早い時点での対策や治療が大切です。
また、以下ではサルコペニアに関して詳しく解説しています。
先ほど紹介した記事とあわせて参考にしてください。
サルコペニアとは?原因・症状・予防法やフレイルとの違いを解説
ロコモ
ロコモとは、運動器(骨や関節、筋肉など)に何らかの障害が生じて起こる移動機能の低下により、「歩く」「立つ」「座る」といった日常生活の動作が困難になる状態です。
加齢や生活習慣によって筋肉や骨の量が低下して起こる運動器の機能低下や、既に発症している運動器疾患が原因となる場合もあります。
ロコモは、筋肉量の減少が始まる20歳頃から進行を始めると考えられており、移動機能の低下が悪化すると「転倒や怪我によるリスク」を高めます。
加えて、ロコモに対する適切な対策・治療を怠った状態が続くと、先ほど解説した「身体的フレイル」を発症する原因の1つでもあるため、注意が必要です。
またロコモをセルフチェックする方法には次の3つがあります。
- 立ち上がりテスト
- 2ステップテスト
- ロコモ25
それぞれのチェック方法、結果は以下で詳しく解説していますので参考にしてください。
ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは?3つのロコモ度テストと改善方法を解説
ロコモは20代~40代など働き盛りの年代でも起こります。
ロコモチェックを受けた結果「確かに靴下が履きづらくなった」「もしかしてロコモかな?」と感じたら、放置せず、早い時点での予防が大切です。
フレイル・サルコペニア・ロコモに関係性はある?
ここまでで解説した「フレイル」「サルコペニア」「ロコモ」の3つですが「フレイルとロコモ」「サルコペニアとロコモ」など関係性があります。
- フレイルの「身体的フレイル」はロコモが原因の1つ
- サルコペニアはロコモを引き起こす原因の1つ
フレイルがサルコペニアやロコモを引き起こす可能性は低いですが、ロコモはフレイルの身体的フレイルを引き起こす原因の1つです。
そしてロコモを引き起こす原因の1つとしてサルコペニアがあります。
ただし、ロコモを発症したからといって、必ず身体的フレイルが起こるわけではありませんし、サルコペニアを発症したからといって、必ずロコモが起こるわけでもありません。
それぞれに関係性はありますが、早い時点での予防や対策、治療を行えば状態の進行を防ぐことができるため、怖がらず「こういう可能性もある」と覚えておくことが大切です。
フレイル・サルコペニア・ロコモの覚え方をおさらい!
ここまで、フレイルとサルコペニア、ロコモについて解説しましたが「いまいちよくわからなかった」「結局どれがどれなの?」と困惑してしまう方もいるでしょう。
そこで、ここでは「フレイル」「サルコペニア」「ロコモ」の覚え方をおさらいします。
※症状の出方は、人によって異なる可能性があります。
3つに共通する原因もあるため、参考として捉え、正しい診断は病院にて行ってください。
名称 |
定義 |
原因 |
---|---|---|
フレイル |
加齢に伴って身体以外にも「精神」「心理的」「社会的」な衰弱や虚弱を含む |
|
サルコペニア |
加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下 |
|
ロコモ |
運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態 |
|
フレイル:「身体的」「精神・心理的」「社会的」な衰弱や虚弱
フレイルは、加齢に伴い「身体的」「精神・心理的」「社会的」な衰弱や虚弱を起こした状態です。
原因はそれぞれ異なり、ロコモによって身体的フレイルが引き起こされることもあります。
覚え方としては「心身や社会的な面の3つで起こるもの」と考えましょう。
サルコペニア:加齢に伴う筋肉量の低下や減少による身体機能の低下
サルコペニアは、加齢に伴う筋肉量の低下や減少による身体機能の低下を起こした状態です。
加齢が原因となる一次性サルコペニア、加齢以外が原因となる二次性サルコペニアと医原性サルコペニアの3つで、ロコモを引き起こす原因の1つでもあります。
覚え方としては「主に、加齢が原因で起こる筋肉量の低下や減少によって、身体機能が低下するもの」と考えましょう。
ただし、例外として二次性サルコペニアは加齢以外が原因となり発症します。例えば、二次性サルコペニアは以下2つが原因になりえます。
- 「運動不足」「不規則な生活習慣」など日常生活の乱れ
- 心臓や肝臓などの臓器不全や炎症性疾患などの疾患
二次性サルコペニアのような例外はありますが、基本的にサルコペニアは加齢に由来して起こるものになります。
ロコモ:運動器の衰えによる移動機能の低下
ロコモは、運動器の障害が原因で「立つ」「歩く」などの移動機能が低下した状態です。
加齢や、骨や筋肉を維持するために必要なバランスの良い食事や適切な運動を怠る生活習慣を長く続けた結果や、運動疾患を発症していることが原因になって起こる場合もあります。
覚え方としては「加齢や生活習慣の乱れ、運動器疾患の発症によって運動器の機能が低下するもの」と覚えておくと良いでしょう。
フレイル・サルコペニア・ロコモを予防する方法は?
次は、フレイル・サルコペニア・ロコモを予防する方法を解説します。
- 栄養バランスの良い食事
- 適度な運動
- 自治体が運営するコミュニティへの参加など人との関わりを増やす
それぞれ見ていきましょう。
栄養バランスの良い食事
栄養バランスの良い食事はフレイルやサルコペニアだけでなく、健康な身体を維持するためにも非常に大切です。
特に、筋肉を作る材料となるタンパク質や必須アミノ酸や、筋肉や骨の維持や強化をサポートしてくれる成分をバランス良く摂取できるよう意識してみましょう。
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適度な運動
適度な運動は筋肉の維持や強化、生活習慣病の予防にも役立ちます。
特に、筋力トレーニングは加齢によって衰えた筋肉の維持や強化に有効で、お家の中でも簡単に行えるものも多いため、ぜひチャレンジしてみてください。
また自治体によってはフレイルやサルコペニア、ロコモの予防を目的として作られた体操も公開されています。
こちらは音楽に合わせて楽しく体操できるものや「座ったバージョン」「立ったバージョン」など身体の状態に合わせたものが複数ある点も魅力です。
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自治体が運営するコミュニティへの参加など人との関わりを増やす
フレイルには「社会的フレイル」のように、人との関わりが減少することによって発症するものもあります。
年齢を重ねて外出する機会が減った方や、家族が遠方に住んでいてなかなか会う機会が少ない方など、一人でいる時間が増えることは心理的・物理的にも孤立しやすくなります。
このような状態を防ぐためには、なるべく外へ出て人と触れ合うことが非常に大切です。
そのため、自治体が運営する予防体操やおしゃべりの場などのコミュニティへ参加することは人との関わりを増やしフレイルの予防につながります。
定期的に病院を受診して健康状態をチェックする
フレイル・サルコペニア・ロコモ、そしてさまざまな病気を予防するためには日常生活を見直すことも必要ですが、定期的に病院を受診することも大切です。
状態 |
何科を受診するべきか |
---|---|
フレイル |
・フレイル外来 |
サルコペニア |
・サルコペニア外来(整形外科) |
ロコモ |
・ロコモ外来 |
ご自身や家族の健康状態を正確にチェックするためには、医療の専門家である医師の診察や問診、必要であればテストなどを行う必要があります。
病院を受診し、医師による診察やテストなどを受けた後で、正しい診断と治療法を提案してもらうこともフレイル・サルコペニア・ロコモを予防改善させるために大切なのです。
フレイル・サルコペニア・ロコモの治療法は?
フレイル・サルコペニア・ロコモの治療法は次のとおりです。
状態 |
治療法 |
---|---|
フレイル |
・食事療法 |
サルコペニア |
・食事療法 |
ロコモ |
・薬物療法 |
フレイルとサルコペニアは「食事療法」「運動療法」が主です。
一方、ロコモは消炎鎮痛剤の湿布や飲み薬などの薬物療法や、運動療法、温熱療法など状態によって適切な治療法を医師が判断します。
どのような治療方針を進めるかは医師によって判断が異なる可能性もあることから「もしかして?」と感じたら病院を受診し医師に相談しましょう。
まとめ
本記事では「フレイル」「サルコペニア」「ロコモ」について解説しました。
それぞれは共通した原因があっても、定義や種類があるため「最近なんだか調子が悪いな」と感じたら、紹介したセルフチェック法を試し、医師に相談することが大切です。
また、解説した3つはバランスの良い食事と適度な運動で予防することができます。
年齢を問わず、早い時点での予防・対策で健康な身体を維持しましょう。
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さらに、筋肉づくりに欠かせない必須アミノ酸「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」に加え、スーパーアミノ酸と称される「シトルリン」や「アルギニン」によって、ハリのある活動的な毎日をサポートします。
おいしくさわやかな紅茶風味のスティックゼリーで、1本食べることで普段の「家事」「仕事」「散歩」といった行動を、効率的に「歩く力の向上」と「お腹の脂肪対策」につなげます。