ツボクサエキスとは?効果やデメリット、シカ(CICA)との違いを解説

ツボクサエキスとは?効果やデメリット、シカ(CICA)との違いを解説

最近、スキンケア製品の成分表示で「ツボクサエキス」や「シカ(CICA)」という言葉を目にする機会が増えた気がしませんか。多くの化粧品に配合され、効果に注目が集まるツボクサエキスですが、「具体的にどんな効果があるの」「シカとは何が違うの」といった疑問がある方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、「ツボクサエキス」について、期待される効果や使用上の注意点、そしてシカ(CICA)との違いまで解説します。肌に合ったスキンケア選びの参考に、ぜひ最後までお読みください。

ツボクサエキスとは

ツボクサエキスとは、セリ科の植物である「ツボクサ(学名:Centella asiatica)」から抽出される植物由来のエキスのことです。ツボクサは、古くからインドの伝統医学アーユルヴェーダや中国医学などで、傷や皮膚疾患の治療、鎮静作用などを目的として用いられてきたハーブです。最近の研究によって明らかになったさまざまな美容効果から、スキンケア成分として注目を集めています。

ツボクサエキスとシカの違い

「ツボクサエキス」と「シカ(CICA)」は、しばしば混同されがちですが、厳密には少し意味合いが異なります。シカは、一般的にツボクサ由来の成分を含むスキンケア製品の総称として使われることが多い言葉です。

ツボクサエキスは、植物そのものから抽出された単体の成分名を指します。つまり、シカと呼ばれる製品の多くには、このツボクサエキスが主要な成分の一つとして配合されているのです。製品によっては、ツボクサエキスだけでなく、ツボクサに含まれる特定の有効成分(マデカッソシド、アジアチコシドなど)を抽出・配合している場合もあります。

ツボクサエキスのおもな効果

ツボクサエキスには具体的にどのような美容効果が期待できるのでしょうか。ここでは代表的な効果をいくつか見ていきましょう。

肌のターンオーバー促進

ツボクサエキスに含まれる成分には、肌細胞の新陳代謝を整える働きがあります。肌は約28日周期で生まれ変わるといわれていますが、年齢やストレス、紫外線、乾燥などの影響で肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れると、古い角質が溜まります。その結果、くすみやゴワつき、毛穴の詰まりなどの肌トラブルがおこりやすくなるのです。ツボクサエキスはターンオーバーを促進し、肌の明るさや滑らかさを取り戻すサポートをしてくれます。肌全体の質感を底上げしたいと考えている方には、相性の良い成分といえるでしょう。

抗炎症作用

ツボクサエキスには、炎症を抑える効果があることが広く知られています。アジアでは古くから、火傷や傷の治療に使われてきた歴史もあり、その抗炎症作用は現代のスキンケアにも応用されているのです。赤みやかゆみ、ニキビなど、肌に現れるさまざまな炎症反応を鎮めることで、トラブルの拡大を防ぎ、肌の回復力を引き出します。特にマスクや季節の変わり目で肌が敏感になりやすい方にとっては、日常的に取り入れることで肌コンディションの安定につながるでしょう。

抗酸化作用

ツボクサエキスには、抗酸化作用を持つ成分が含まれていることが分かっています。私たちの肌は、紫外線や大気汚染、ストレス、喫煙などによって発生する「活性酸素」によって、常にダメージを受けています。活性酸素は、細胞を酸化させ、シミやシワ、たるみといった肌老化の原因となるのです。抗酸化作用のあるツボクサエキスを使用することで、活性酸素を除去したりその発生を抑制したりと、酸化ストレスから肌細胞を守る働きが期待できます。紫外線ダメージの軽減や、シミ・シワといったエイジングサインの予防に役立つでしょう。

コラーゲン生成の促進

肌のハリや弾力を支えているのは、真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンといった線維状のタンパク質です。しかし、加齢とともに減少し、質も低下していくため、シワやたるみの原因となります。

ツボクサエキスに含まれる成分の中には、肌内部でのコラーゲンの生成をサポートする働きがあることが研究で示唆されています。特に線維芽細胞というコラーゲンを作り出す細胞の働きを活性化させたり、コラーゲンの合成を促したりする効果が期待されているのです。肌のハリや弾力が高まり、シワやたるみに悩む方のスキンケアに役立つでしょう。

ツボクサエキスを使用するときの注意点

スキンケアグッズとツボクサエキス

多くの美容効果が期待されるツボクサエキスですが、使用する際にはいくつか注意したい点もあります。安全に効果を得るために、以下の点を知っておきましょう。

アレルギー反応が出る可能性

ツボクサエキスは植物由来の成分であるため、体質によってはアレルギー反応を引きおこす可能性があります。特に、キク科の植物(ヨモギ、ブタクサ、キクなど)にアレルギーがある方は、交差反応をおこす可能性があるため注意が必要です。初めて使用する際や、アレルギー体質の方は、念のため事前にパッチテストをおこなうことをおすすめします。

腕の内側など、目立たない部分に少量を塗布し、24〜48時間ほど様子を見て、赤みやかゆみ、腫れなどの異常が出ないか確認しましょう。もし異常が現れた場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科専門医に相談してください。

敏感肌への影響

ツボクサエキスは肌に優しい成分とされていますが、敏感肌の方が高濃度の製品を使用した場合、まれに刺激を感じることがあります。肌が特にデリケートな状態のときや他の刺激性のある成分(アルコール、香料など)と併用した場合なども、赤みやヒリヒリ感が出ることがあります。敏感肌の方は、まず低濃度の製品から試したり、配合されている他の成分も確認したりするなど、慎重に選ぶようにしましょう。

使用量と濃度に関する注意

効果を高めたいからといって、必要以上に多く使ったり、高濃度の製品を頻繁に使うのは避けましょう。ツボクサエキスには確かに多くの美容効果がありますが、肌のバリア機能が弱っていると刺激になる恐れもあります。成分の濃度は製品によって異なるため、信頼できるメーカーの表示を確認し、用法・用量を守ることが大切です。

ツボクサエキス配合の化粧水の選び方

ツボクサエキスと化粧用品

ここでは、数多くのツボクサエキス配合の化粧水の中から、自分に合った製品を選ぶためのポイントをいくつか紹介します。

成分表示を確認する

まず大切なのは、パッケージや公式サイトで成分表示を確認することです。成分表示は配合量の多い順に記載されているため、「ツボクサエキス」が上位に記載されているかどうかが一つの目安になります。また、ツボクサ由来の成分として「アシアチコシド」「マデカッソシド」などが含まれている場合もあります。あわせて、アルコールや香料、着色料、パラベンなど、自分の肌に合わない可能性のある添加物が含まれていないかもチェックしましょう。

肌質に合った製品を選ぶ

化粧水を選ぶ際には、自分の肌タイプに合っているかも必ず確認しましょう。たとえば、乾燥肌の方は、ツボクサエキスに加えて、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が豊富に配合されたものがおすすめです。脂性肌やニキビができやすい方は、オイルフリー処方や、皮脂分泌を整える成分(ビタミンC誘導体など)が配合されたさっぱりとした使用感のものが良いでしょう。敏感肌の方は、アルコールフリー、無香料、無着色など、低刺激処方の製品を選んでみてください。

使用感とテクスチャーをチェックする

スキンケアは毎日続けるものなので、化粧水の使用感やテクスチャーも選ぶ基準として大切です。ベタつくのが苦手な方はさらっとしたタイプ、乾燥が気になる方は保湿感の高いとろみタイプなど、好みに合わせて選びましょう。可能であれば、テスターやサンプルで実際に試してみて、肌なじみの良さや香り、使用後の肌の感触などを確認することをおすすめします。

ツボクサエキスはすこやかな肌の味方!

ツボクサエキスは、肌のターンオーバー促進や抗炎症作用、抗酸化作用、コラーゲン生成のサポートといったさまざまな美容効果を持つ植物由来成分です。一方で、敏感肌への影響やアレルギー反応など、使用時には注意すべき点もあります。ツボクサエキス配合の化粧品を選ぶ際は、成分表示をよく確認し、自分の肌質や悩みに合ったもの、心地良く使い続けられるものを選びましょう。

※コンテンツ内で扱っている商品情報は一部古い情報を含んでいる場合があります。

ドモホルンリンクル
お試しセット

ドモホルンリンクル基本4点を
3日分試せる無料のセット

無料お試しセットお申込み