マリオネットラインが目立つ方は、消す方法があるのか、消えた人が本当にいるのか、若いのになぜ出てくるのか、さまざまな点が気になると思います。

マリオネットラインは、口角からあごに伸びるたるみジワなので、顔をたるませない工夫が大切です。

ここでは、たるみジワができる原因とたるませない方法を解説します。マリオネットラインが気になる方は最後までご覧ください。

マリオネットラインの由来とは。若いのにできる・消えない人の特徴

たるみジワの一種であるマリオネットラインは、腹話術に使用される操り人形（マリオネット）の口元が由来となっています。

口角からあごに向かって伸びる線が、操り人形の口元にあるつなぎ目の線に似ているため名付けられました。

マリオネットラインのおもな原因はたるみです。若いのにできる・消えない方は、口元をたるませる無意識の習慣があるかもしれません。

ここでは、マリオネットラインが若いのにできる・消えない方の特徴を解説します。

紫外線対策ができていない

肌のハリを低下させる紫外線は、マリオネットラインの要因となります。

紫外線のなかでもUV-A（紫外線A波）は波長が長く、肌の奥の真皮といわれる層にまで到達します。真皮層に到達したUV-Aは、肌のハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチンを破壊します。

コラーゲンやエラスチンが破壊された肌はハリや弾力が失われ、シワやたるみが引きおこされます。結果として、マリオネットラインが発生しやすい状態になります。

日焼け止めや日傘の使用といった紫外線対策を日ごろからおこなっていない方は、マリオネットラインができやすく、消えにくくなるリスクがあります。

表情が乏しい・口をへの字にしている

口元の筋肉の緩みも、マリオネットラインができる要因となります。

表情が乏しい方は顔の筋肉が緩んで、頬がたるんだり口元が下がったりしやすくなります。

特に、顔の筋肉の緩みによって口角下制筋（こうかくかせいきん）が硬直すると、マリオネットラインの大きな要因になるといわれています。口角下制筋とは、口元からあごに伸びる筋肉で、口角を上げる役割をもちます。

表情が乏しい方は、顔の筋力が衰えて口角が徐々に下がりやすくなるため、口角下制筋が硬直しがちです。口角下制筋が硬直すると口角を上げにくくなるため、口角が下に引っ張られ続けます。

口角が下に引っ張られる状態が続けば、マリオネットラインが発生しやすくなります。

あまり笑わない、マスク着用により無表情の時間が長いなどの方は、マリオネットラインができやすい傾向にあります。

口をへの字にする癖のある方も口角下制筋が硬直しやすいため注意が必要です。

姿勢が悪い

姿勢が悪い方は、口元から首にかけて広がる広頚筋（こうけいきん）が衰えやすく、たるみも顔に発生しやすくなります。

悪い姿勢は、マリオネットラインのみならず、二重あご、首のシワなどの原因にもなるともいわれています。

特に、長時間のデスクワークやスマホ操作をおこなっていると、猫背になっている時間が多くなりがちなので注意が必要です。

急激なダイエットをしている

ダイエットで急激に脂肪がなくなると、以前の体のサイズにフィットしていた皮膚が変化についていけず、皮膚が伸びたままたるみとなって現れます。

一度伸びると皮膚はすぐに縮まないため、急激にやせれば、マリオネットラインができる可能性も高まります。急激なダイエットで筋肉量が減っても、たるみの要因となります。

ダイエットは、1カ月に体重の0.5～1％の減量ペースが好ましいとされています。やせた結果、マリオネットラインが気になり始めた方は、体重を落とすペースを再検討しましょう。

マリオネットラインの悩みが消えた人の対策・改善法5選

ここでは、マリオネットラインの対策法を6つ紹介します。マリオネットライン対策とはずばり、顔や口元のたるみ予防です。

顔や口元のたるみ予防では、顔の筋肉やリンパに対する直接的なアプローチ、体の内側からのアプローチ、肌へのアプローチなど、あらゆる角度から対策をおこなう必要があります。

対策法（1）マッサージをする

顔の血流やリンパの流れを良くすれば顔のむくみが改善し、マリオネットラインの原因となるたるみの予防につながります。

顔がむくめば、頬や口元が重みでたるみやすくなります。マッサージを小まめにおこない、余分な水分や老廃物を溜めないように意識しましょう。

ここでは、道具を使わずにできる顔のリンパマッサージを紹介します。摩擦を避けるためにクリームやオイルを塗ってからおこないましょう。

＜顔のリンパマッサージ＞

1. 小鼻の両脇に人差し指を当てる
2. 軽く押しながら左右の指を耳に向かって進めていく
3. どちらかの手の人差し指を鼻筋に当てる
4. 軽く押しながら、額に向かって少しずつ上に移動していく
5. 両方の手のひらを首筋の横に当てる
6. 鎖骨に向かって滑らせる

肌をこすったり、強く引っ張ったりすると肌トラブルの原因になります。摩擦を避けるためにも、顔や首すじにクリームを塗り、指や手の滑りを良くしてください。

対策法（2）エクササイズをする

顔の筋肉を鍛えれば、口角が上がりやすくなり、マリオネットラインの予防にも効果が期待できるようになります。

表情が乏しい方、口をへの字にする癖のある方は、顔の筋肉が衰えやすい（たるみやすい）ため、エクササイズで鍛えましょう。

ここでは、マリオネットラインに大きな影響を与える広頚筋（こうけいきん）、および口輪筋のエクササイズを紹介します。

＜広頚筋エクササイズ＞

1. 椅子に座り、背筋を伸ばして前を向く
2. 視線が真上に向かうようにゆっくりと上を向く
3. 2の体勢のまま、唇を突き出して5秒間キープする
4. 唇を突き出したまま頭をゆっくりと右に傾けて5秒間キープする
5. 唇を突き出したまま頭をゆっくりと左に傾けて5秒間キープする
6. 頭をゆっくりと正面に戻す

＜頬＆口輪筋エクササイズ＞

1. 唇をすぼめる
2. 唇を前に突き出して5秒間キープする
3. 唇をすぼめたまま顔の右側に動かして5秒間キープする
4. 唇をすぼめたまま顔の左側に動かして5秒間キープする
5. 1～4を3回おこなう

どちらもゆっくりと、筋肉の動きを意識しておこないましょう。

表情筋のマッサージについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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対策法（3）姿勢を改善する

顔の筋肉の緩み、口角下制筋（こうかくかせいきん）の硬直を防ぐ姿勢改善はマリオネットライン対策にも有効です。

デスクワーク、スマホ操作などで下を向く時間が長い方は正しい座り方を身に付けましょう。

正しく座るポイントは次のとおりです。

• 座骨を立てる
• ひざを軽く曲げ、真っすぐひざ下を下ろす
• 足裏全体を床に付ける
• パソコンやスマホを見る場合は、目線の位置に合わせる

座骨を立てる際には、骨盤の一番下が椅子の座面に当たっている感覚を意識してください。両ひざを閉じる必要はありませんが、両方の足裏全体を床に付け、足を組まないように心がけます。

パソコンやスマホを座ったまま見る場合は、目線の高さに合わせ、目線が下にならない、猫背にならない工夫が必要です。

目線の高さにスマホを上げたままでは腕が疲れてしまう場合は、スマホを持つ手と反対の手のひらを、スマホを持つ側の脇の下に挟み、安定させてください。疲れにくくなります。

対策法（4）栄養バランスの良い食事

肌のたるみを防ぐためには、筋肉や肌づくりに必要な栄養素を十分に摂取する必要があります。

• タンパク質13～20％、脂質20～30％、糖質50～60％の割合でエネルギーを摂取する
• 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べる
• さまざまな食材をバランス良く食べる
• 朝食を抜かない
• 1日350g野菜を摂取する
• 淡色野菜と緑黄色野菜を組み合わせて摂取する

健康的な食事について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。 　　

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対策法（5）急なダイエットをしない

ダイエット中の方は、無理な減量、急激な体重減に注意が必要です。

• 1カ月に体重の5％を超える減量はしない
• 筋力トレーニングをする（ダイエットとともに筋力量を落とさない）
• 水分を十分に摂取する
• 良質な睡眠を取る

食べる量や食事の回数を極端に減らしたり、特定の食品ばかりを食べたりと、過度な食事制限は控えてください。ダイエット時は、顔の皮膚や脂肪を内側から支える筋肉を鍛える意識も重要です。

対策法（6）紫外線対策をする

紫外線対策をおこない、コラーゲンやエラスチンの減少を防げば、マリオネットラインの対策になります。

紫外線対策のポイントは次のとおりです。

• 季節を問わず日焼け止めはたっぷりと塗る
• 2～3時間ごとに日焼け止めを塗り直す
• 日焼け止めの他に、日傘、帽子、飲む日焼け止めなども併用する

紫外線は、1年を通して降り注いでいます。オールシーズンで紫外線対策をおこなう必要があります。

日焼け止めの効果を最大限に得るために、たっぷりとむらなく肌に塗ります。日焼け止めは、皮脂、汗、こすれなどで流れやすいため、小まめに塗り直す必要があります。

正しい紫外線対策のポイントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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まとめ｜マリオネットラインの悩みが消えた人は毎日の対策を心がけている

日常の生活を見直すなかで、マリオネットラインは対策が可能です。

セルフケアでは、即効性は望めないものの、継続によって予防効果は期待できます。これまでに紹介した内容を参考に、マリオネットラインの悩みから解放されましょう。