監修:再春館製薬所
老化研究所 所長 間地大輔
大学院で薬学を専攻し、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年で漢方事業部で薬剤師として従事。その後現在は、老化研究所所長として、漢方理念を活かした研究に注力している。
そもそもツボは漢方の考えが基になっています。
漢方では、人間の生命を維持するために必要不可欠なエネルギー「気(き)」と、全身に栄養を供給し、肌や髪を潤す「血(けつ)」の巡りを整えることが大切と考えられています。
そして、「気」や「血」は、体内で内臓や皮膚などをつなげる「経絡(けいらく)」という通り道を流れています。
ツボはその経絡上にあり、刺激を感じやすい部分のことです。
ツボを刺激すると、経絡で滞っていた「気」や「血」の流れが促されて、内臓などの症状を緩和していくのです。
ツボを刺激して「気」や「血」の流れをスムーズにすることは、女性の美容と健康には不可欠といえるでしょう。
ツボの位置は個人差があるので、自分の場所を見つけることが大切です。
まずおおよそのポイントを指で押してみましょう。
鈍い痛みが走ったり、心地良い痛みがあったりすれば、そこがあなたのツボです。
ツボを見つけたら、息をゆっくり吐きながら指の腹で垂直方向に力を加えていきます。
1カ所につき1~2分、数回に分けて押します。
このとき、力を入れ過ぎたり、長時間押し続けたり、爪を立てないよう注意をしましょう。
頭から足の先まで全身に300カ所以上も点在するツボには、女性ホルモンの分泌を促すツボや美肌、冷えに効くツボなど女性が知っておきたいツボがたくさんあります。
では、さっそく女性にうれしい5つのツボを紹介します。
美肌には質の良い眠りが不可欠です。
そこで知っておきたいのが「安眠」です。
耳の後ろにある出っ張った骨から指の幅1本分下、うなじにぶつかる辺りにあるリラックス効果の高いツボです。
寝る前に押してあげることで、睡眠の質を高めることができますよ。
冷えは体や肌の血行不良やむくみにつながります。
足の冷えを緩和する「委中」は、ひざの裏の中央、脈拍を感じる位置にあります。
むくみが解消されるので美脚効果も期待できます。
ひざの皿の下のくぼみから、指4本分下がったすねの外側。
老廃物をたまりにくくしてくれるので、肥満に効果的です。
さらに腹痛や下痢などの胃腸のトラブルの緩和にも期待ができます。
美容の大敵である便秘に効果的なツボです。
手首の付け根の小指側、少しくぼんだところにあります。
押しにくい時は、ペンなどを使っても◎。
また自律神経を整え、イライラをしずめる効果もあります。
「三陰交」は月経前症候群や月経痛の緩和など、女性の健康に欠かせない万能ツボです。
あらゆる女性の悩みに応えてくれるので、「女性のツボ」とも呼ばれています。
くるぶしの一番高いところから指4本分上の辺りにあります。
女性ホルモンの働きを整える効果や冷え、むくみにも効果があります。
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今度は、顔まわりにある女性に嬉しい美肌のツボを2つ紹介します。
四白は瞳の中央から親指一本分下にある浅いくぼみです。
顔の血行を良くするツボで、とくにくすみが気になるときに行うのがオススメです。
また目の疲れにも効果的とされています。
中指の腹でやさしくゆっくり、気持ちの良い強さで押すことを5回繰り返します。
攅竹は、眉頭にあるくぼみです。
目のまわりの血行を良くするツボで、乾燥による目じりの小ジワが気になるときに行うのがオススメです。
攅竹は乾燥を改善する効果があるとされています。
中指の腹で少し持ち上げるように、やさしく、気持ちの良い強さで押すことを5回繰り返します。
無意識に指が覚えてしまうことを目標に、ぜひ今日のお手入れから始めてみてください!
また、ツボ押しとスキンケアは同時に行うと良いですよ。
顔まわりのツボ押しによって血行が改善され、スキンケア用品の肌への馴染みが良くなります。
もし「わざわざツボ押しをするのは面倒」という方はスキンケアのついでにツボ押しを行うのがオススメです。
毎日のスキンケアのタイミングで行うことで、ツボ押しをするのが面倒な方でも簡単に習慣化することができるからです。
さらにツボ押しをすることで、血流が良好になり化粧品の浸透が良くなるメリットもあります。
生体リズムの乱れは様々な不調の原因に…。それには、朝と夜のスイッチのON・OFFで、「メリハリ」をつけることが大事です。朝は体温を上げて、活動モードへのスイッチをONにし、夜は休息モードにスイッチOFFして、ぐっすり心地よい眠りへつく。この2つから生まれるリズムこそ、年齢を超えて健やかに美しく生きるための新習慣。生体リズムに着目したドモホルンリンクルの年齢美習慣で、いきいき美しく幸せな毎日へ。
監修:再春館製薬所
老化研究所 所長 間地大輔
大学院で薬学を専攻し、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年で漢方事業部で薬剤師として従事。その後現在は、老化研究所所長として、漢方理念を活かした研究に注力している。